Made in Maid
華「・・・そういうわけだから、ジュリア様はもっとしっかりとした応対を。穂野香ちゃんはもう少しだけ品のある振る舞いをお願いするわね。」
ジュリア『はーいっ!』
穂野香「了解です、華さん!」
華「それにしても、紀子ちゃんが問題無いのはいいんだけど・・・もしかして、メイド喫茶の手伝いをしてた経験でもあったの?」
紀子「いえ、いずれレンと仮想メイド喫茶シチュのデートをやる為に、イメージトレーニングを重ねていただけです。」
華「そ、そう・・・?」
ジュリア『のりこ、すごーい!』
穂野香「すごい気がしないの、私だけ?」
華「ま、まぁその気概はいい心掛けよ。皆さんも参考にはして貰って・・・」
遥「五島うどん、出来ました!」
華「分かったわ。はい!じゃあおさらいも兼ねて、次は紀子ちゃんに行って貰いましょう。隼薙さんはどうせまたメロンソーダを頼むでしょうし、弦義もあと一品くらいは・・・」
???「あっ、ごめんなさぁ~い♪これ、私が持って行きますねぇ~♡」
華「えっ?貴女、一体・・・?」
紀子「ちょ、ちょっと!なんであの人がここに!?」
コンドウ「ああ、すんません。今さっき突然お手伝いがしたいって、あの人から連絡来まして・・・」
ジュリア『きれいでおむねがおっきなおねーさんだったね~。でも、だれ?』
穂野香「一瞬見えた、あの顔の感じ・・・もしかして?」
紀子「・・・やっぱり、私も行って来ます!」
華「の、紀子ちゃん!?」
憐太郎「志真さんが言ってたけど、五島うどんって『日本三大うどん』に選ばれるくらい旨いのか~。楽しみだな~!」
???「はぁ~い♪お待たせしました。ご注文の五島うどんをお持ちしましたよ、ご主人様っ♡」
憐太郎「あっ、来た来た!ありがとう、のり・・・って!?お、お姉ちゃん!?」
志真、隼薙「「お姉ちゃん!?」」
亜衣琉「ピンポ~ン!正解です、ご主人様♪あっ、他のご主人様はお初にお目に掛かりますね?私はレン君の小悪魔なお姉ちゃんの、能登沢亜衣琉です。以後、お見知りおきを・・・♡」
志真、隼薙「「は、はい。」」
瞬「・・・噂をすれば、と言う事か。」
アーク『どうやら、先程の話の通りの人物のようだな。』
弦義「志真さんが嘘は言わない人なのは知っているが・・・本当だったとは。」
憐太郎「まさかお姉ちゃんまで出て来るなんて・・・あ、ありがとう。じゃあ僕、食べるから・・・」
亜衣琉「お待ち下さい、ご主人様。料理は大変お熱くなっておりまして、口の中を火傷するかもしれません。なので、少し冷めるまでの間・・・この私めに、悪戯を働いて下さいませ♪」
志真、瞬、隼薙、アーク、弦義「「「『「」』」」」
憐太郎「ええっ!?で、でもメイドさんに悪戯するのはご法度だって、紀子が・・・」
亜衣琉「レン君ご主人様なら、全く持って構いませんよ・・・?ご主人様の願望・要望・欲求・・・♡それに全力でお応えするのが、メイドの務めですから♪」
憐太郎「い・・・いやでも、志真さん達もいるし!」
亜衣琉「悪戯くらいなら、見られても問題ありませんよ?むしろ、皆様に見せて差し上げませんか?私とご主人様が、昔からずーっとハダカのお付き合いをする位に仲良しな、こ・と・をっ♡そう言うわけで、他のご主人様はお気になさらずに♪」
憐太郎「そ、そんなぁ・・・」
弦義「・・・想定外とは、この事を言うのか。」
隼薙「何か・・・俺の中で羨ましいって気持ちと、家族に犯罪者予備軍がいるって言う、あべこべな気持ちが起こってるぜ・・・」
アーク『まさに二律背反・・・だが、予想以上に過激なのは事実だぞ。亜衣琉殿・・・』
瞬「能登沢が、実に真っ当で純粋な少年に育った理由が分かるな。姉があんな痴じ・・・」
志真「言うな!瞬!それ以上は言うな・・・っ!俺もちょっと同じ事思ったけど!ここまでやらかす姉ちゃんだとは思ってなかったけど!」
紀子「あの、亜衣琉お姉さん?今回は一応真面目にやってますから、レンを使ってメイドお仕置きプレイをするのは止めて下さい。華さん達も見てますし・・・」
憐太郎「の、紀子!」
亜衣琉「あら、やっぱり来たわね。紀子ちゃん?でもぉ、さっき紀子ちゃんもレン君とメイドお仕置きプレイがしたいって、言ってた気がするけど・・・?」
紀子「仮想メイド喫茶シチュのデート、です!一緒にしないで下さい!」
憐太郎「えっ?仮想?メイド喫茶・・・?」
華「・・・メイドとしても、女としてもしんっじられないくらいスレスレな気はするけど・・・接待や料理の運び方の丁寧さと、飽くなきサービス精神の強さは確かだわ。自前のメイド服も似合ってるし・・・ああ言う人は、マンネリ気味になった時に入れさせるといい感じね・・・!」
コンドウ「流石は歩く[ピー]・・・失敬、劇薬にして小悪魔なお姉ちゃんやで・・・!」
穂野香「と言うか、紀子のイメージもぶっ飛んでるのに変わりは無いんだけどね・・・でも、上の兄弟に愛され過ぎてるって点で何かレンに親近感湧いたわ・・・」
ジュリア『れんたろーのお姉ちゃん、すっご~い!みんなびっくりしてる!ああ言う感じにしたら、つるぎもびっくりしてくれるかな?』
遥「うーん、あまり参考にしない方がいいかな?蘭戸さんに怒られる気しかしない・・・」