Made in Maid




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紀子「申し訳ありません、ご主人様。本日はこのお席での相席とさせて頂きます。今、お水とメニューをお持ちしますね。」



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穂野香「ご注文がお決まりになりましたら、このベルを鳴らしてお呼びになって下さいませ♪」



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ジュリア『それでは・・・ごゆっくり、おすごし、下さいっ♪』






志真「しかしまぁ、レン君に隼薙君に弦義も呼ばれてたとはな。」
瞬「・・・何故、大型店で5人しかいないのに相席なんだ?」
憐太郎「志真さんと瞬さんまで、呼ばれていたんですね・・・」
弦義「これはやはり、茶番か?」
アーク『このメンバーとなると・・・茶番の可能性が、一気に50%以上になった。』
隼薙「あぁ・・・行っちまったぁ、穂野香ぁ・・・」
志真「でも、相変わらず弦義はストイックだよなぁ~。メイド服のジュリアちゃんなんて超破壊力抜群だってのに、見慣れてるなんてもったいないぜ?」
弦義「あいにくですが、嘘も虚勢もありません。」
瞬「しかし、蘭戸が俺と同じ対応で助かった。これがもし茶番なら、状況に流されない者が1人でも多く必要だからな。」
弦義「同感です。」
隼薙「いや、空気読めねぇだけだろ。もう俺は茶番だろうが何だろうが、このノリに付き合うって決めたからな!」
瞬「メイド姿の妹がいた、それだけが理由だろう?今のお前は首謀者の掌の中で踊らされ、状況に流される者の典型だ。」
隼薙「んだと!」
アーク『瞬殿の言う通りだ。猛省する事だ、隼薙。』
隼薙「今のてめぇだけには、言われたくねぇ!」
憐太郎「でも僕も、あえて乗っかろうと思います・・・紀子との、恋人同士のステップアップの為に!」
志真「へぇ、こっちはアツいなぁ。そういや、紀子ちゃんとのステップアップって言えば、最近それを理由にお姉ちゃんから色仕掛けされてるって聞いたけど・・・マジ、なのか?」
憐太郎「はい・・・いちいち反応する僕も良くないと思うんですけど、どうもまだ慣れなくて・・・」
アーク『憐太郎殿も、比較的アブノーマルな環境にいるのか・・・近親者からのセクシャルハラスメント、しかも姉からのものは現実では事例が少ない。』
隼薙「お、俺は穂野香に色仕掛けされようが動じねぇけどな!」
弦義、瞬「「誰も聞いていない。」」
隼薙「ハモんな!ノリ悪野郎同盟が!」
憐太郎「ま、まぁ穂野香さんも遥さんも可能性が無いようなものですから流石ですよね。紀子は・・・い、一回あったような・・・?
あっ、ちなみにジュリアってどうなりそうでしょう?」
弦義「ジュリアが?馬鹿を言うな、能登沢。あいつはグレイス家の跡取り候補にして、正真正銘の貴族の娘だ。それに俺はあいつを、幼少の頃から見て来ているんだぞ?そんな事をする可能性もさせる可能性も、ありはしない。」
志真「でも、黄龍の一件からジュリアちゃんが外の世界に行ったり、知ったりする事が明らかに増えてるよな?意外にも紀子ちゃんが率先して入れ知恵してるって話だし、ゴジラ誕生祭2012の時もジュリアちゃんに15歳になったら『私の奴隷になりなさい』を見てもいいとか・・・」
弦義「何を世迷言を言ってるんですか、志真さん!!そんな可能性は絶対に無いと、言ってるじゃ無いですか!」
志真「おおっ・・・びっくりしたぁ・・・」
隼薙「・・・そういやさ、ジュリアって実は胸の発育がいいから将来巫子の中で一番色っぽくなるかもって、パレッタから聞い・・・」
弦義「それ以上言えば斬るぞ・・・初之・・・!」
隼薙「じょ、冗談だって!分かった!謝るから下ろせ、羅無蛇!」
憐太郎「なんか・・・弦義さんも内に熱さは秘めてるって聞きますけど・・・」
隼薙「そういう事だ・・・こいつ、見かけに寄らずただポーカーフェイスなだけの、親バカみたいなもんなんだよ・・・」
アーク『対象が穂野香様かジュリア殿と言うだけで、弦義殿も隼薙と同類と言うわけだな。』
瞬「・・・これは蘭戸も駄目なパターンか。茶番の空気に流されつつある・・・!」
志真「まぁまぁ。ここは料理屋なんだし、もう一品くらい注文しようぜ?しっかし、茶番の可能性があるにしちゃ料理は普通で、しかも旨いんだよな~。」
瞬「それに関しては、俺も認めよう。」
隼薙「ウマいメシが食えて、穂野香のメイド姿が拝めるなんて最高じゃねぇか!もう茶番かどうかなんて、どーでもいいっての!俺はメロンソーダだ!」
憐太郎「何も罰ゲームとか無さそうなら、僕も他の料理を頼もうかな・・・んっ?五島うどん?」
弦義「プロでは無いが、アマチュアの範疇でも無い。味としては、屋敷の使用人が作ったものでも無い・・・それなら、この店の料理人は一体何者だ?」
アーク『私達が呼ばれた以上、面識程度はある者の筈だが・・・?』
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好釦