夜8時40分、シネパトス２館内。



穂野香「いよいよ『ガンヘッド』上映・・・楽しみっ！」
樹「シークレットゲストに神谷誠監督が来るのは、予想外だったね。でも、本多俊之さんの生演奏には感動したなぁ。」
紀子「私、思わず震えちゃった。それだけじゃなくて、トークショー中にマクロスシリーズやアクエリオンで有名な河森正治さんの映像が流れたのも良かった。」
ジュリア『うん・・・そうだね・・・』
穂野香「ジュリア、眠そうだけど大丈夫？」
紀子「いつもなら、もう寝る準備をしてる時間だもんね。」
樹「やっぱり、家に帰る？迎えの人なら電話一本で、いつでも来るって言ってたし。」
ジュリア『ううん・・・みんなでさいごまでたのしみたいもん・・・だから、だいじょぶだよ。』
紀子「分かったわ。でももう無理そうになったら、すぐに私達に言ってね。」
樹「ボク達もジュリアと一緒に楽しみたいのは同じだけど、君に無理はさせたくないんだ。」
穂野香「だから、精一杯出来る所まで一緒に楽しもうね、ジュリア！」
ジュリア『うんっ！あっ、そうだ！さくしゃさんたちはどうしてるの？』
樹「アメフトの人は最前列の当日席にいるけど、後の２人は後ろの左の方に座ってるよ。でも、作者？の人が後ろにいる年配の男の人と話してる。」
紀子「あの男の人って昼の探し物の時も地味に混ざってたし、よく作者？の人と話してるわ。」
ジュリア『へ～！おともだちがいっぱいだね！ぽぽぽぽ～んっ！』
穂野香「こうやって、絆は繋がって行くのね♪」






夜11時15分、シネパトス付近。



紀子「楽しかった祭りも、いよいよ終わったのね・・・」
穂野香「ガンヘッド、超私好みだった～！！アツい男とアツいロボットの絆なんて、すっごくいいっ！！」
樹「ほ、穂野香。落ち着いて。人を選ぶ作品かもしれないけど、ボクは凄く楽しかった。スタッフがやりたい事に特化してる作品、って感じかな。それに、平成元年にあんな作品が作れたのが凄い。川北監督の特撮は、いつの時代も色褪せないね。」
紀子「ちょっと画面が暗かったり、聞き取りにくい所はあったかな。ジュリアもすぐ寝ちゃったし・・・でもそれ以上に樹が言ってたような、今でもファンを惹きつけるスルメのような魅力がこの作品にはあったけどね。」
ジュリア『わたし、ガンヘッドが動いたところからはおきてたよ！じぇろにもーっ！！』
穂野香「確率なんて、くそくらえよっ！！」
ジュリア『それに、あそこにいるあめふとおにぃちゃんだって、ずっとねてたよ？』
樹「あの人は朝早くからここで並んでたし、仕方ないよ。きっと本人が、一番気にしてるんじゃないかな。」
紀子「私、本編の前に上映されたPVのナレーションが白石稔さんだったのが、今日一番びっくりしたかな。阪本さん・・・」
樹「えっ、そこ？」
ジュリア『・・・あれ？あめふとにいちゃんが、あっちいっちゃったよ？』
穂野香「あの人は電車で来たみたいね。作者？の人の後ろに座ってた年配の人も隣にいる。帰り道が一緒なのかな？」
紀子「確か作者？と鎧モスラの人は夜行バスで帰るって言ってたから、東京駅の近くまで同行してるんじゃないかな。」
樹「ボク達も夜行バスだから、一緒だね。」
ジュリア『わたしだけ、ひとりぼっち。やっぱりさみしいなぁ・・・』
穂野香「屋敷からの迎えの人が来るまで一緒にいるから、元気出して。ジュリア。」
紀子「こんな夜に女の子を１人ぼっちになんて、させないわ。」
樹「それに夜行バスに乗ったとして、ジュリアにはきついし。その分、最後までボク達が一緒にいるから。」
ジュリア『あ、ありがとぅ・・・』






11時30分、東京駅南口前。



樹「もうすぐ、迎えの人が来る時間だね・・・」
ジュリア『またこういうおまつりがあったら、ぜったいよんでね！わたし、パパとママにまた行ってもいいってきくから！』
紀子「うん。また４人で集まって楽しもうね。」
穂野香「もちろんよ！でも、次はあらかじめ場所とか隣でやってる映画とか調べとかないと・・・」
樹「銀座シネパトスは来年三月で閉館するし、来年のゴジラ誕生祭を別の場所でするなら、場所によっては大丈夫だと思うよ。」
穂野香「それを願うばかりだけど・・・今年初めて来たのに、閉館って聞くとなんだか寂しいわね・・・」
紀子「銀座シネパトスはずっとコアな映画ファンから支持されていたし、前からゴジラ誕生祭とかに来てる人は、余計にそう思っているのかな。」
ジュリア『でも、いつかまたあえるよ！ゴジラにも、みんなにも！わたしたち「巫子」も！』
樹「そうだね。ゴジラファンの絆も、ボク達巫子の絆も、途切れる事なんてない。」
穂野香「私達ファンがいる限り、ゴジラは永遠に不滅よ！」
紀子「だから、今は再び会える日を願って・・・」










紀子・穂野香・ジュリア・樹「「『「と言うわけで、お誕生日おめでとうございます！！」』」」