アメリカの空~2人の空戦~ +Passport




おまけ③


皆さん、こんにちは。
ジャバンテレビアナウンサーのホニャララです。
例により一旦「G chronicle」の世界から脱出した私は今回、本来の世界のアメリカ・フロリダ州にあるエグリン空軍基地にやって参りました。
今こちらではギドラ一族の駆逐を記念したパーティーが開催されています。



『おいイース、あれはニッポンのテレビじゃないか?』



今までの私はと言うと、いつの間にやら無人島に迷い込んだり、異世界の組織へ取材に行き、尚且つ地下遺跡の発掘活動と言う名の肉体労働を強いられ、それから・・・あっ、またもや私情を失礼致しました・・・



『そうみたいだな。ジャバンテレビ・・・?』



おや?早速私の存在に気付いた方が居るようです。では、あのお二方にインタビューしましょう。



「どうも~、ジャバンテレビのホニャララと申します。」
『(あ、こっち来た)…自分はアメリカ空軍パイロットのイース大尉であります。』
『同じくウェイスだ。ヨロしくな!』



日本語を喋れる軍人さんだったんですね。これは丁度よかったです。



「先日のギドラ一族との戦闘、素晴らしい活躍でしたね。」
『いえいえ、我々は星条旗を守る軍人、絶対に負けるわけにはいきません。
しかしその代償として犠牲になる仲間も少なくなく、今回空に散った仲間達も忘れる事はできません。』
『そうだよな・・・』



・・・少し重くなってしまいましたが、恒例の「あの質問」をしてみましょう。一体アメリカの軍人さんはどのような回答を聞かせてくれるのでしょうか?



「突然ですが、無人島に一つ、持っていくとしたら何を持っていきたいですか?」


・イースさんの答え
『ライター・・・ですね。火は水と同様、生活には欠かせません。夜間の照明や暖を取る、用途は多岐に渡ると思われます。』


・ウェイスさんの答え
『オレは戦闘機だな。垂直離着陸なら滑走路に困らないし、無人島脱出も簡単だろ?』



ウェイスさん、脱出を前提に回答したのは貴方が初めてですよ。



『なあホニャララ、ニッポンに向けて一言いいか?』
「はい、構いませんよ。」



――ん?ウェイスの奴は何をしようとしているんだ・・・?



『おーい、ハルカ見てるか~?、俺はやっぱハルカの3サ―――』
『ファック!貴様はアメリカ空軍の恥を晒す気か!』



そ、そろそろ切り上げた方が良さそうですね。



「で、ではお二方、ご協力ありがとうございました。」
『歯を食いしばれ!貴様の誤った常識、修正してやる!』



ではでは、アメリカ・フロリダ州のエグリン空軍基地からお送り致しました。







そう言えば私、ここへ来る間にパスポートの盗難に遭ったのですが、どうやって日本へ帰ればいいのでしょうか・・・?





おしまい
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好釦