その衣装、とりかえっこプリーズ!-Part2-







「あの人、なんで「ギャオス」の名前の由来を知っているんだ?」




「さて、そろそろボクからの『ごほうび』、受け取って。」






アキミ「樹の服装、色以外は良い感じだな。あたしも買ってみるか?」
樹「・・・良かった。ボクの担当が一番ボーイッシュな、アキミさんの服装で。靴以外はボクでも、普段着として使えそうかな?」
アキミ「あたしも、お前の衣装で安心した。紀子や穂野香の衣装はまだいいが、ジュリアの衣装は確実にあたしには合わないからな・・・」
樹「ジュリアの衣装ってかなり、チハルさんと似てますよね。『青担当』でまとめられなくて、本当に良かったです。あの、それで一つ質問があるんですけど、なんでこの台詞をチョイスしたんですか?」
アキミ「率直に言って、驚いたからだ。思っていたよりストレートな理由で、意外な印象を受けた。」
樹「えっと、それって・・・」
アキミ「いや、センスが無いと言いたい訳じゃない。ネーミングは捻りを入れれば良いと言う事では無いと思うし、何と言うか形容し難いのだが・・・お前のギャオスに対する、深い愛情を感じた。」
樹「愛情、ですか。それなら何だか、ボクも嬉しいです。ボクとギャオスは、ただの怪獣と人間のパートナーって言う関係じゃなくて、『家族』みたいな感じですから。」
アキミ「家族は良いものだ・・・あたしはこの世界で、最も尊い他人同士の繋がりだと思っている。だからあたしは、お前とギャオスを見ていると心が温かくなる。これからも、仲良くな。」
樹「はい!ありがとうございます!それにしてもアキミさんってやっぱり、かっこいいですね。男ですけど、憧れます。」
アキミ「そ、そうか?あたしは気高く、そして優しく生きたいと思っているだけなのだが・・・それにあたしもこう見えて、恋する女だぞ?」
樹「だから、いいんですよ。それに・・・ボクよりずっと、身長高いですし。」
アキミ「・・・なら、身長が伸びやすくなる手段を教えよう。あたしからの『ごほうび』だ。ただ、即席で出来る方法は無いぞ?」
樹「いえ、コツコツやる事なら得意なので、是非知りたいです。教えて下さい!代わりと言うのも何ですが、キャンプ飯に最適な料理のメニューを教えますので。」
アキミ「それは興味深いな・・・じゃあ、お前からの『ごほうび』も頂くとするか。本当に、ありがとう。」


樹ーー・・・あっ。
かっこいいって言ったけど、今のアキミさんは凄く女の人っぽかったなぁ・・・
と言うかアキミさんってスポーツマン体型だけど、肌とか匂いとか声とかは女の人感がするし・・・で、出てる所はちゃんと出てたりするし。
男っぽいけど女らしさもあるとか、最強じゃない?
ボクには女っぽさはいらないけど、やっぱりそんなアキミさんみたいな人に、ボクはなりたい。

[雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ・・・]
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好釦