ゴジラ8‐大神獣メギラ降臨‐




「あれ、志真さん?」
「ただいま潤さん!ちょっと用事が始まるまでここで待たせて貰います!」
「ど、どうも。少しだけお邪魔させて頂きます。」



志真と遥は日東新聞本社に到着し、志真はロビーで受付嬢をしている潤に話し掛けた。



「さぁて、まさか意外と近くにあるのにずっと入れなかった横田基地に入れる日が来るとはな・・・でも、あそこの中で待つよりはここの方が遥ちゃんも多少はリラックス出来るだろうし・・・」
「私は大丈夫ですよ?」
「そう言うと思ったけど、つくばから戦闘機飛ばしても最低10分は掛かるって瞬が言ってたし、横田基地なら自転車使えば20分以内に着けるし、ここならラゴウの起動テストの最新情報も一早く来るだろうし。これからの事を考えれば、ここにいた方がいいと思ってさ。」
「そうですね・・・分かりました。」


ーー・・・女子高生?志真君が?
明らかにゲストの人じゃない、前々からの知り合いって感じだけど、女の子の知り合いなんていたっけ・・・?



・・・が、当然遥と会った事が無い潤は志真が明らかに一回り年齢が下の女子を連れて来ている事に困惑が隠せず、つい遥を訝しげに見つめる。



「・・・」
「あの、私がどうかしましたか・・・?」
「はっ!い、いえ!大変申し訳ありません!私、志真さんと同期で親しくさせて頂いているのですが、貴女の事を聞いた事が無いのでどのような関係なのかと・・・」
「えっ、言ってなかったですか?この子は俺の知り合い・・・と言うよりは友達の妃羽菜遥って子で、ラドン事件をきっかけに知り合ったんですよ。」
「ラドン事件・・・あっ、あの時京都にこっそりと行かれたのは貴女に会いに行っていたのですね。」
「こっそり?」
「ちょっ!潤さんそれ以上はノーで!」
「あっ、すみません・・・あの時はトラブルがあった中で貴女に会いに行った、と言う事でこれ以上は詮索しないよう、どうかお願いします。」
「は、はい。分かりました。そう言えば貴女の事、何処かで・・・あっ!もしかして『日東新聞本社のマドンナ』の佐藤潤さんですか?『日本一嬉しいお出迎え』で有名な。」
「その通り、になりますね。私としては皆様に少しでも当社に来て良かった、と思って頂けるようにベストを尽くした対応をしているだけなのですが・・・いつの間にか、そのような勿体無い呼び名を賜りまして。」
「いや、俺は最初にここの面接で会った時からこんな人が受付にいたらな~、って思ってましたよ?ツバ付けてた、って感じ?」
「そ、そうなんですか?だからあの時、私の事をよく見られて・・・」
「ちょっ!?だから潤さぁん!」
「あっ!重ね重ね申し訳ありません・・・!」
「ふふふっ。志真さんと佐藤さん、本当に仲良しなのですね。今こうしてお話しする様子を見ていれば分かります。ただ志真さんの交友関係は男の人が多いので、佐藤さんのような女性は珍しいですね。」
「ですよね。だから私も妃羽菜さんがどう言う存在なのか、どうしても気になりまして・・・」
「俺としても、会社のマドンナと大和撫子と話せるなんて合コンでも中々無いけど・・・潤さんはマドンナ故に、遥ちゃんがいるから俺はどうにか存在が許されてる感があるんだよなぁ・・・多分俺、今もあちらこちらから男達に監視されてるぜ?」
「へっ!?」
「だから、遥ちゃんも内心気になってるだろうけど俺と潤さんはあくまでお友達だ。残念なのは残念だけどさ。」
「はい。その通り、ですよ。」


ーー・・・佐藤さん、妙に残念そう?
これは私の、いやきっと女の勘だけど・・・もしかしたら佐藤さん、志真さんの事を本気で・・・?


「志真!そこにいたか!」
「デスク?」
「今さっき、ラゴウの起動テスト中にゴジラが現れて交戦になったぞ!」
「「えっ!?」」



3人の細やかで和やかなトークは、デスクからもたらされた予想外の情報によって打ち止めになったのだった。
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好釦