ゴジラ0‐一万二千年の記憶‐











『『・・・生き残りし全ての皆さん。今こそ意志を一つにして、新たな世界を創りましょう。この「絶望の一夜」を、戒めと教訓として、今度こそ争いの無い世界を・・・』』



・・・沈黙と、暗雲と、大海に包まれた世界。
だがこの世界の終わりを乗り越え、僅かながら生き延びた者達がいた。
インファント島で「守護神」と賢者の加護を受けた者達、エンルゥの尽力により唯一ムー大陸で沈まなかった所・マチュピチュに残った者達、レムリア大陸の極地・・・後に「サンクチュアリ」と呼ばれる地に逃れた者達、ハルコンのように空高く浮上し去って行ったラピュタにいた者達。
今、インファント島で「守護神」に使えし双子の妖精ーー勇気・知恵・愛の三姉妹から連なる存在ーーの言葉を受けた人々は、マチュピチュを中心にして新たな文明を創り始め、やがて数多の年月を経て海の中から隆起し現れた新大陸を開拓、移り住んで繁栄して行った。






「・・・サイワさん。貴方と、私が起こした過ち。『絶望の一夜』と言う悲劇と教訓。ゼマと言う少年による奇跡。そして我らが存在したと言う証。全て、私達が後世へと伝えて行きますよ・・・」



新文明の長となったエンルゥは賢者達と共に、インファント島に『絶望の一夜』を絵に記した石碑を置き、その後彼の末裔は新大陸が現れる度、不老の存在であった賢者達を連れ、マナの影響の大きい地に石碑を置いて行った。
やがて訪れるかもしれない、「絶望の一夜」の再来に備えて。






それから人類は繁栄と衰退、闘争と和平を繰り返し、西暦513年に大魔獣アンギラスと三魔獣を封じる為に賢者達が死してしまう事態はありつつも、「絶望の一夜」の再来は起こる事無く、アトランティス・ムーの二大文明時代にも匹敵する栄華を誇る、現代文明を迎えたのだった。
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好釦