ゴジラ0‐一万二千年の記憶‐




グァアアアアアアウン・・・



マチュピチュ郊外では、ディラとハルコンの戦いが続いていた。



「ディラ・・・僕はやっぱり、お前を許せない・・・お前は僕から姉さんを、他の人々からも大切な場所や人を奪った・・・お前は、いてはいけない存在なんだ・・・!」



ハルコンはディラの熱線を飛翔して回避し、そのままディラの背後を取ってディラの尾を掴み、振り回す。



「・・・だから、僕とハルコンがお前を解放する・・・!もうこれ以上、大切な何かを奪わないように・・・お前を生んだサイワさんが、もう苦しまないように・・・」



ハルコンは遠心力の勢いのままディラを放り投げ、ディラは宙を舞った後に再び地面に叩き付けられた。
衝突の衝撃でディラの周囲の大地は抉れ、壮絶な打撃を受けながらディラは怒りのまま起き上がり、ハルコンへ突っ込んで来る。



「『お前を、破壊の苦しみから解き放ちたい』、『共に在るべき場所、天の彼方へと還りたい』・・・ハルコンが、それを望んでいるんだ・・・なら、僕はそれを叶える!それが、僕が生き延びた理由だから!」



ーー・・・そうだよね、姉さん?



猛進するディラへ、ハルコンは両手のアーテルの爪を放ってディラの体に突き刺し、爪の爆発の衝撃でディラが怯んだ隙に、両肩から銅線で繋がれた龍の頭にも似た形状の、銀色の巨大な棘・・・「銀貫塊弾」を撃つ。
棘はディラの頭部へと向かい・・・頭部を過ぎ去ったかと思うと、しなる銅線はディラの胴体に絡み付き、棘は背鰭に引っ掛かり、ディラを拘束するような様相となった。



ギィウウウウウウウン・・・



ハルコンは一気にディラに接近し、まるでディラを抱擁するかのように全身でディラの体を押さえる。
ゼマの・・・ハルコンの目的は、ディラの拘束だったのだ。



「これで、いい・・・あとは・・・」



ゴァアアン・・・


ゴァアアン・・・


ゴァアアン・・・



するとそこへ、咆哮を大陸中に響かせながらジラ達の群れが押し寄せて来た。



『兵士の皆さん!今すぐレグチュアを自動操縦にして脱出し、街に戻って人々の避難を優先して下さい!アトランティスでも、サイワさんの部下達が同じ指示をしています!』
「なにっ!?」
「だが、君とディラハルコンだけを置いて行くわけには・・・」
「それにジラ達の群れも来ているんだぞ!?」 
『ディラは僕とハルコンに任せて下さい!貴方達には、他に出来る事がある筈だ!だから早く!』
「「「り、了解!」」」



兵士達はゼマの指示を受け、レグチュアを自動操縦状態に切り替えた後に脱出装置を使って街へ脱出。



ウゥィィィィゥウ・・・


ウゥィィィィゥウ・・・


ウゥィィィィゥウ・・・



自動操縦状態に切り替わった証である、獣のような鳴き声を上げながらレグチュアはジラの群れへ向かって行き、ジラ達の進行を阻止する。





ウゥィィィィゥウ・・・


ウゥィィィィゥウ・・・


ウゥィィィィゥウ・・・



アトランティス・ラピュタ郊外でも自動操縦状態になったレグチュア達が、岩塊砲を続々と撃ってジラの群れを防ぐ。



「「「お待たせしました!」」」
「待ってました!早速なんですが、大型飛空挺の操縦をお願いします!」
「もう操縦者が足りなくて、折角大型があるのにもて余してるんです!」
「分かりました、任せて下さい!」



ラピュタ市内ではレグチュアの操縦者達とサイワの部下達が合流し、人々の避難活動を始めていた。
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好釦