ゴジラ8‐大神獣メギラ降臨‐
その頃、国会では対獣条約についての議論が繰り広げられていた。
議論には成立賛成派として雪菜と南野が参戦し、成立反対派の瞬と東・西と徹底抗戦。
未だ成立反対派が多数であるものの、口も達者な雪菜の言葉に扇動される者も少なくなく、賛成派は着々と増えて行った。
「「・・・」」
「雪菜様、この後は如何します?」
「せやなぁ、なんかスイーツ食べたいわ。面倒臭い特佐がおるせいで何倍も頭使わなあかんなっとるからな?」
「その通り!スイーツは女の嗜みですからね。」
その夜、東と西は国会議事堂から出て行く雪菜と南野を密かに背後から尾行していた。
雪菜がどうして対獣条約を頑なに成立させようとしているのか、その理由を突き止める為だ。
「俺達、さながら刑事だな?今の所バレてないし、刑事もいけるんじゃないか?」
「ばか、リサーチだリサーチ!自分達成立反対派が勝つ為にも、瞬殿に有益な情報が必要だろう?」
南野の案内により、有名なスイーツ店のある繁華街に向かう雪菜。
若干通行人に怪しまれながらも、その後を追う東・西。
「・・・せやから、はよ『ラゴウ』復活まで漕ぎ着けんとな。あれさえあればゴジラなんか一捻りやねんけどな?」
「確かにそうですね。外交がどうとか石頭連中は言っていますが、ラゴウの存在を知ればアメリカはともかくロシアだろうと中国だろうと黙らせられるでしょうに・・・」
「「・・・ラゴウ?」」
「なんだ?そりゃ?」
「自分に聞くな。自分も聞いた事も無い・・・」
「でもよ、中国やロシアも黙るようなスゲえなんからしいぜ?もしかして、宇宙戦艦とかか!?」
「ばか、そんな訳あるか!今の日本はむささびを造るのに精一杯なんだ、そんな荒唐無稽な超兵器がこの日本に・・・だが、対獣条約なんて成立させるくらいだ、まさか真正面からゴジラに立ち向かえる手段があると言うのか?」
「だからさぁ、侵略者を倒す為の宇宙戦艦的なデカイのを密かに建造してて・・・あっ、あいつらスイーツの店入ったぞ?」
「なにっ?あの2人がまさか本当にスイーツを食べに行くとは・・・」
「とりあえず、瞬殿に報告しに行くか?あの店の中入るのはマズいだろ?」
「そうだな・・・仕方ない、戻るか。」
2人が話す間に、雪菜と南野は有名スイーツ店に入ってしまった。
流石にスーツ姿の男2人が入れる雰囲気では無く、瞬への報告を兼ねて2人は繁華街を去って行った。
「・・・ほんと、あの2人も分かりやす過ぎて哀れですね?あたくしと雪菜様が気付いていないとでも?」
「やから、あいつへのメッセンジャーボーイになって貰ったんやろ?『ラゴウ』の存在をチラ付かせれば、色々勘付くやろうしな?」
「流石は雪菜様!利用されたフリをして利用するとは、まさに策士ですわ~!」
「ええから、パフェ食べんかい。」
スイーツ店の中では、雪菜と南野があえて泳がせた東・西を窓から見送りながら、名物のパフェを食べていた。