ゴジラ7‐来襲・宇宙超怪獣‐











翌日、日本・東京の西東京市に建つジャバンテレビ本社内の放送局では、台本を片手に局長の井過がやけに張り切った声で局員達に激を送っていた。
井過が張り切るのも無理は無く、これから放送するのはゴジラ・チャイルド帰還用のカプセルである「W‐GⅦ」発射の生中継だからだ。



「さぁ!やるぞ!これは社をかけた、ビッグな企画だ!これでこの局も利益上々、支持率上々!」






同刻、既に退院した瞬は病院の前で東と電話していた。



『瞬殿!本当に大丈夫ですか!』
「そう心配するな。俺はこの程度でやられる男ではない。」
『そうですよ・・・ってばか!乱入しようとするな、西!』
「西も元気そうだな。」
『バリバリ元気です!・・・っておい、邪魔だ東!』
「後々、そちらへ帰る。じゃあな。」



瞬が電話を切った直後、地響きを立ててアメリカから帰って来たバランが、瞬の前に降り立った。



グウィウウウウウウン・・・



「・・・しばらくだな。俺はもう大丈夫だが、その前にちょっとあの山へ寄り道してくれると助かる。」






そして、そのアメリカでは志真と遥を含めた民衆に見守られながら、「W‐GⅦ」は果てしない宇宙へと打ち上がって行った・・・






第七章・完
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