ゴジラ7‐来襲・宇宙超怪獣‐




カァララララララ・・・

キィリリリリリリ・・・



するとその時、ゴジラが動きを止めた隙を突いてキングギドラが破れた翼で飛翔したかと思うと、宇宙へ飛び去っていった。
しかもただ月を去っただけではなく、キングギドラが向かっている先は今も離れて行っている地球だった。
そう、ゴジラは月に置き去りにしておき、今も闘っている残党ギドラと共に、今度こそ地球を支配しようと言う魂胆だ。



ディガアアアアアアオン・・・



しかし、それは問屋が通さないとばかりに元の姿に戻ったゴジラが咆吼を上げる。
ゴジラは背鰭をより青く光らせると体を一回転させ、ハイパースパイラル熱線を空中へ放った。



ドゥイイイイイイイイイン・・・



螺旋熱線は瞬く間に宇宙を駆け抜け、追う熱線に気付いて振り返るキングギドラの体を貫いた。



ガァヴァラララ・・・

ギリィリリリリ・・・



数々の星を壊滅させながら、唯一壊滅させられなかった星・地球。
その地球を前にして、キングギドラは金色の粉を散らしながら跡形も無く爆発四散した。







そしてキングギドラの最期は、地球の人々にも見えていた。
特に月の衝突地点と予想されていたアメリカ全土では昼にも関わらず閃光がはっきりと見えており、人々はそれがキングギドラであると悟った。



「志真さん、あれはもしかして・・・!」
「・・・遂にやったんだ、ゴジラが!」



志真と遥は、昨日泊まったホテルの前でその閃光を目撃した。
外では既にギドラ一族は完全に駆逐され、これによりギドラ一族の野望は完全に潰えた。



「やっと・・・本当の平和が、この世界に来ましたね!」
「あぁ!いくら絶対的な力を持っていても、最後に勝つのは何があっても諦めないヤツなんだ・・・!」
「はい!
・・・あれ、ペンダントが・・・?」



するとその時、遥のペンダントが白く輝いた。
これは誰かがペンダントを介し、コンタクトを取っている時の光だ。



「誰だろう・・・あっ、小美人さん!」
「小美人?」
「何か私に伝えて来ています・・・はい、分かりました・・・」
「どうしたんだ?」
「小美人さんが、志真さんにモスラの元へ来て欲しいと・・・」
「俺がモスラの元に?分かった、行ってみる。」
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