ゴジラ7‐来襲・宇宙超怪獣‐







翌日、アメリカの某所にてNASAの要人とマルコが対談していた。



『それで、今研究中の反重力を使わせてくれ、と?』
『そうだ。』
『それ以前に、我々が反重力を研究していると言う証拠は何処にあるのかお聞かせ貰おう。』
『それに関しては、日本のある記者から入手したとしか答えられない。だが、近年NASAは飛躍的な技術向上を見せている。反重力の研究に入っていてもおかしくはないと思うが。』
『そんな不確定な情報で・・・』
『私は知っているぞ、ロズウェル事件は・・・「宇宙(そら)より来たる者」達の存在は真実であると。証拠もある。』



そう言うとマルコは机に置いてある封筒から数枚の写真を取り出した。
それを見た瞬間、マルコは要人が顔色を変えて慌てふためくのが分かった。



『フ、フェイクだ!どうせ合成や特撮に決まっている!』
『写真鑑定の第一認者・ハリーハウゼン氏にもこれを見せたが、99.8%本物であるとの証言がある。何なら、詳細な鑑定結果を記したメモを見せようか?』
『ぐっ・・・』
『お前達は、今までこれのお陰でアポロ14計画や対隕石迎撃ロケットを成功させた、そうだろう?』



マルコの問いに、渋々頷く要人。



『よし、では本題だ・・・心配するな、この写真の事は絶対に公表しない。反重力技術を使い、ゴジラを月へ打ち上げるのを確約したら、の話だが。』
『・・・それは脅迫か?』
『公平な取引だろう。それともお前達はギドラ一族によって世界に危害が及んでもなお、世界を救えるやもしれん技術をひた隠しにする、愚かな連中なのか?』
『・・・』
『まぁ、私も頼まれた身。さっきの言葉も、その依頼者の受け売りだ。あと、依頼者もゴジラを連れてこちらへ向かっているらしいな。』
『なっ、何だと!?』
『とにかく、答えを聞かせて貰おうか?協力するのか、しないのか?』
『・・・全く、かつて戦場で「永久凍度のマルコ」と呼ばれていた男が・・・!』
『昔の話だ。それ以外に何か解決策があるなら構わないが、悠長に考えている暇はないと思うがね?』
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