ゴジラ7‐来襲・宇宙超怪獣‐
ギィウウウウン・・・
ギィウウウウン・・・
海中では既にモスラとアクアギドラの大群との戦いが始まっていた。
モスラにとってアクアギドラ自体は苦戦する程では無いのだが、今は事情が違っていた。
なんせアクアギドラの数が多い上にクィーンギドラとの戦いで体力もエネルギーも尽きそうになっていたのだ。
ギィウウウウン・・・
現に今、モスラの撃った水波砲をアクアギドラは足の鰭を使って受け止めてしまった。
更にアクアギドラ達は一斉に冷破光線を放ち、モスラを追い詰める。
アクア形態は防御力が高いのでまだ耐えられるが、いつまで持つかは時間の問題だ。
クィオオオオオオン・・・
それでもモスラは決して逃げず、目の前の大群に立ち向かって行った。
流防陣を身に纏い、アクアギドラの光線を防ぎながらアクアギドラの群れへ突っ込む。
アクアギドラ達は光線を乱発するが、なす術も無く数体がモスラにやられた。
残るアクアギドラは鰭を盾にしてモスラを防御しようとするも、決死の突撃には敵わずまた一体、一体と撃破されて行く。
・・・キィエエエ・・・
だが、そんなモスラへ二対の閃撃が直撃した。
その凄まじい威力にモスラは流防陣を解いてしまうが、そこへ追い打ちをかける様に三筋の光線がモスラを襲う。
モスラは連撃に耐えられず、海底に倒れてしまった。
キィエエエエウン・・・
キィエエエエウン・・・
やがて姿を現したのは、クィーンギドラだった。
ギドラ一族で唯一戦う場所を選ばないクィーンギドラにとっては、海の中もさして問題では無かったのだ。
モスラは最後の力を振り絞って起き上がるが、そこを狙ってクィーンギドラはツイン・ウィップを浴びせる。
直もモスラは弱々しくクィーンギドラへ向かうが、クィーンギドラは超音波光線を放ちながら少しずつ距離を詰めていく。
ギャラララララ・・・
ギャラララララ・・・
更に海上ではクィーンギドラを守る為に残ったナイトギドラの群れがインファント島へ向かっていた。
もし一斉に島を攻撃されたならば、確実に島は地図から消えてしまう。
『『・・・!』』
しかし、島の広場にはまだ小美人が残っていた。
彼女達にとって、この楽園とモスラを置いて逃げ出す事は出来なかった。
『もう、この島は滅びてしまうかもしれない。』
『でも、私達は決して逃げない。』
『『モスラがこの島を、捨てていないから!』』