ゴジラ7‐来襲・宇宙超怪獣‐







一方、日本・沖ノ鳥島近海で大爆発が起こった。
ゴジラの青き熱線が水色のギドラ「ソルジャーギドラ」の群れを殲滅したのだ。
一族で最も戦闘力が低いとはいえ、倒されたソルジャーギドラの数は数十体にも及び、今もまた一体のソルジャーギドラが背鰭の一閃に沈んだ。



ディガアアアアアアオン・・・



ギャラララララ・・・



そこに鉛色のギドラ「ナイトギドラ」が現れ、背後からゴジラを襲う。
だがゴジラはナイトギドラの存在を感知すると、振り向き様にナイトギドラの体を受け止めた。
暫し取っ組み合った後、ナイトギドラはゴジラの腕を振り払うと鋭い翼を突き立ててゴジラに迫るが、ゴジラもまた背鰭を突き立て、ナイトギドラの翼を相殺した。
更にゴジラはその場で潜水しながら尾をナイトギドラにぶつける。
そしてナイトギドラが怯んだ隙にゴジラは海中から熱線を放った。
熱線をその身に受けたナイトギドラは塵となり、消え去った。



キリキリキリリ・・・

キリキリキリリ・・・



再び海面に姿を現したゴジラに、またもやソルジャーギドラの群れが迫ってきた。
しかしゴジラは熱線でソルジャーギドラを一掃せず、今度は一体一体尾や鰭の一撃で葬っていく。



グルルルルル・・・



そんな最中、ゴジラは単独で北の方向へ向かうナイトギドラを目撃した。
他のナイトギドラに比べて若干大きめであり、角も長い。
何かを感じたゴジラは熱線でソルジャーギドラの群れを掃討すると、ナイトギドラを追った。






『『は・・・かさん!』』



その頃、遥は夢の中で何者かの声を聞いていた。
聞き覚えのある、美しい重なった声だ。



――誰・・・?


『『・・・遥さん!』』


――・・・あっ、小美人さん!今日はどうしました?


『『モスラが今、大変な危機なのです!』』


――モスラが!?


『この世界に、宇宙からの侵略者が現れた事は知っていますよね?』
『その侵略者から世界を守る為、モスラは今まで戦いに身を投じていました。』
『ですが、私達の島に強大な力を持った侵略者の女王が降り立ち、島を壊滅させてしまいました・・・』



小美人は遥に島で起こった事を、自らを犠牲にしてギドラ一族と戦うモスラの姿を伝えた。



――モスラ・・・!


『私達に出来るのは、この事を貴女に伝えるだけ・・・遥さん、今こそ貴女の力を貸して下さい!』


――分かりました!私がモスラの力になれるのなら、何でも!


『『ありがとうございます・・・!』』
14/44ページ
スキ