ゴジラ7‐来襲・宇宙超怪獣‐






その頃、樺太・間宮海峡を赤い生物・デスギドラと水色の生物・アクアギドラの群れが通っていた。
他の群れよりも若干数は多く、中央には群れのリーダー格と思われる少々大きいデスギドラがいる。



ガァアアアアアン・・・

ギィウウウウン・・・

ガァアアアアン・・・



その時、遥か前方から飛んで来た真空の弾丸が群れに直撃した。
悲鳴を上げながら二体のデスギドラが海に落下し、更に放たれた一発が今度はアクアギドラを三体撃墜する。
ボスの指示を受けて群れは一斉に彼方にいる敵へ向かって光線を放つが、相手には届かずに空中で大爆発を起こした。
そして爆炎を裂き、中から姿を現したのはバランだった。



グウィウウウウウン・・・



バランは真っ直ぐ群れへ向かって行き、それに対してアクアギドラは冷破光線の総射でバランを向かえ撃つ。
が、バランは光線を難無くかわし、行き場所を失った光線は極寒の海を凍らせた。
その間を縫って今度はデスギドラが火流光線を放つが、バランは体を丸めて上昇しながらこれをかわすとエネルギーを集め、満月輪を群れへ打ち出した。



ガァオオオン・・・

ギィアアアウン・・・



真円の輪は輝きを炸裂させながらアクアギドラを撃墜していき、とどめとばかりに放った針千本がデスギドラを掃討した。
残るは、リーダー格のデスギドラだけだ。






また、ミクロネシア・トラック諸島の海中では既に「アクア体」に変化しているモスラとアクアギドラの戦いが繰り広げられていた。



クィオオオオオオン・・・



モスラは「流防陣」でアクアギドラの光線を防御しつつ、「水破砲」で一体ずつアクアギドラを沈めていく。



ギィウウウウン・・・

ギィウウウウン・・・



アクアギドラ達は光線を放って反撃するも、気流のバリアの前には敵わない。
するとモスラは気流の壁を解き、群れの周りを旋回し始めた。
水の流れはだんだん変わっていき、群れを囲む様に巨大な渦となっていく。
そしてモスラが高速で一回転した瞬間、渦は凄まじい渦潮「周乱渦」に変わった。
アクアギドラ達は激しく渦巻く流れに巻き込まれ、身体の自由が効かないまま渦潮に遊ばれる。
更にモスラは素早く水波砲を渦潮の内側へ撃つと同時に渦潮から脱出し、水撃は壁の様な渦潮によって乱反射され、アクアギドラ達を見事串刺し・殲滅した。



カグィィィィオウン・・・



海中から出たモスラはすぐ「ファイヤー」体に変化し、今度は空中にいるソルジャーギドラの群れへ向かって行った。
11/44ページ
スキ