ゴジラ7‐来襲・宇宙超怪獣‐
『撃て!』
南アメリカ・ケープタウン沖では既に宇宙生物との戦闘が始まっていた。
喜望峰を背に艦隊は海の中に潜む宇宙生物の群れへ魚雷を撃つ。
だが、魚雷は宇宙生物の前足に付いた長い鰭で防御され、全く効かない。
ギィウウウウン・・・
ギィウウウウン・・・
更に宇宙生物達は口から弾丸の様な「冷波光線」を放ち、海上の戦艦を大破させていく。
『損耗率・54%!』
『魚雷、全弾命中するも通用しません!』
『全部隊、海中へ潜行!宇宙生物の攻撃を回避しながら魚雷攻撃を続行せよ!』
『了解!』
艦隊は続々と海中へ潜行し、光線を回避しながら魚雷を撃ち込む。
やはり宇宙生物は鰭で魚雷を防御するが、防御を解いた隙を突いて撃った第二波が数体に命中した。
宇宙生物が怯んだ内に艦隊は更に魚雷を発射し、宇宙生物に攻撃の猶予を与えない。
海軍が活躍を見せている一方、中国・北京で宇宙生物と交戦する空軍の戦闘機部隊は苦戦を強いられていた。
とにかく水色の生物の数が多く、各々の戦闘力は低いながらも、一向に数が減らないのだ。
地上では陸軍の戦車隊もサポートしているが、鉛の生物が空中から光線で的確に戦車を破壊していく。
ギャラララララ・・・
キリキリキリリ・・・
キリキリキリリ・・・
『隊長!このままでは戦車隊は全滅します!』
『怯むな!後方へ下がりつつ、宇宙生物へ砲撃を続けろ!』
『了解!』
戦車隊は後ろへ下がりながらも、照準を一体に絞って砲撃を続ける。
砲撃は空を飛び交う水色の生物に連続で命中し、見事撃破した。
しかし鉛の生物は長くとがった翼を使って体を包み、砲弾を全て防御してしまう。
更に鉛の生物は翼を真っ直ぐに広げると右から迫るミサイルをかわすと、滑空体勢でそのまま戦闘機へ向かう。
『来るな・・・来るなぁ!!』
錯乱したパイロットは必死にミサイルを発射し、鉛の生物を退けようとする。
だが鉛の生物は光線を発射してミサイルを全て阻止すると、翼の先端で戦闘機を切り付けた。
左翼部を切断された戦闘機はバランスを失い、パイロットの悲鳴もろとも市街地へ落下して爆発、炎上した。
そして乱れ撃つ水色の生物達の光線はビル群を倒壊させ、戦車隊を一気に殲滅した。