ゴジラ6‐大魔獣日本襲撃‐




起き上がらないゴジラをアンギラスが踏み付けようとした、その時。
アンギラスの背後から伸びて来た光の糸がアンギラスの首に絡み付き、捕えた。
アンギラスはゴジラに近付こうにも、糸が邪魔して先に進めない。
更に左側からは真空の弾丸が真っ直ぐアンギラスへと向かい、アンギラスの肩に直撃した。
光の糸で体勢を崩していたアンギラスはその一撃に地面へ倒れ込んだ。



「・・・ほんと遅いぜ、お二人さん!」



グウィウウウウウン・・・


カクィオオオオウン・・・



そこにいたのは、紛れも無いバランとモスラだった。
志真の元には、瞬と遥・小美人が乗るむささびが着陸する。



「志真さん!無事ですか?」
「むささびは拾っていたぞ、その呟き。折角来てやったのにその態度は無いな?」
「うわ、マジかよ・・・冗談だって、冗談。遥ちゃんも無事そうでよかった。」
「まぁいい、ひとまずここはあいつらに任せて、俺たちは安全な場所に行くぞ。」
「はいよ。」



一方、ようやく起き上がったゴジラにモスラが心配そうに寄って来た。
ゴジラは心配無いと言わんばかりに再び闘う体勢に入るが、いつの間にか右側にいたバランが冷ややかな目で見ている様に見えた。
確かめる為に目を合わせた瞬間、バランはそっぽを向いてしまったが、好敵手の目は満更でも無いようだ。



ギャエエエエエエン・・・



アンギラスもまた起き上がり、こちらを睨んで来た。
三体もまた一斉に戦闘体勢に入る。



「すげぇ・・・!」
「三大怪獣、ようやく集結ですね!」
『勇気・知恵・愛・・・インファントの三位の力を持ちし怪獣が今、揃いました。』
『三体が力を合わせれば、大魔獣にも太刀打ちできるでしょう・・・!』


――・・・アンギラスあの負に満ちた力、一体何処から来るんだ・・・?






――全く、仲間まで呼んで来たんだね・・・






――それでも、僕の憎しみの力が止まる事は無い・・・






――三体まとめて、地獄へ送ってあげるよ!
35/42ページ
スキ