ゴジラ6‐大魔獣日本襲撃‐







――・・・ねぇアンギラス、ゴジラが来るって本当?






――・・・わかった。でも今は魔獣達が暴れてる事だし、様子見だけだよ・・・



――そう、僕の憎しみは、まだまだこんなものじゃない・・・






――ゴジラ・・・僕の苦しみを、怒りを見せてやる・・・










翌朝、岐阜県・関ヶ原には既に目を醒ましたモスラが到着していた。



カクィオオオオウン・・・



更に関ヶ原には何処からか噂を聞き付け、世紀のスクープをモノにする為、ゴジラとバランの到着を今か今かと待つ記者やカメラマンでごった返していた。
今、「ジャバンテレビ」のアナウンサーがモスラを背に、カメラの前の視聴者へ熱弁している。



「さてさて、もうすぐ貴方は世紀の目撃者となります!ゴジラ・バラン・モスラの三大怪獣、夢の対談!!
たった今入った情報によりますと、ゴジラはもうすぐ愛知県・小牧空港を通過、バランはここ岐阜県・板取川中流を通過している模様です!
既に関ヶ原には、平和の使者・モスラがこの通り今か今かと二体を待っております!テレビの前の皆さん、チャンネルはそのままで!!」





記者達とはちょうど反対側にある林の中には、瞬と遥の姿があった。
2人の足元には小美人もいる。



「全く、これでは静かに待つ事もできない・・・」
「テレビで取材を受けている有名人の人も、こんな気持ちなのでしょうね・・・」
『東さんと西さんが途中でお帰りになりましたが、大丈夫ですか?』
「ここから先は、俺達の役目だ。それにあの2人も満足そうだった。」
『わかりました。』
「小美人さん、ゴジラはどうですか?」
『『それに関しては大丈夫です。ゴジラはちゃんとこちらへ・・・』』



突如言葉を止めた小美人の顔に、焦りの表情が見え始めた。
まるで何か恐ろしい物を察知した様に。



「どうしました?」
『『・・・ゴジラの近くに、凄まじく邪悪な気配を感じます!ここからでも強く感じる程の!』』
「魔獣か?だが魔獣は愛知には来ていないはず・・・」
『『この気配は陸・海・空の三魔獣の比ではありません!もっと強大な力・・・そう、「暴龍」!』』
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