ゴジラ5・5‐チャイルドの一日‐




ギュオオオオン・・・



中々バラゴンを許さないゴジラに怒ったチャイルドは背びれを白く光らせると、口から淡い熱線を発射した。
熱線はゴジラの顔面に直撃し、ゴジラを昏倒させた。
だが一番驚いているのはバラゴンでもゴジラでもなく、チャイルド本人の様だが。



グルルルル・・・



チャイルドの一撃で頭が冷めたゴジラはバラゴンとチャイルドの目を見ると、二人の気持ちが本気である事を察した。
そして、ゴジラは林の中へと去って行った。
黙ってではあるが、バラゴンの事を許したのだ。



ギュオギュオン・・・

ズゥイズィィィン・・・



その喜びを全身で表現する様に手に手を取り合い、飛び跳ねる二体。
それからチャイルドはもう一度熱線を出そうとしたが、熱線が出る事はなかった。






その夜、バラゴンと別れたチャイルドは先に寝ていたゴジラの元に来た。
遊び疲れたのか、そのままチャイルドはゴジラの側に潜り込むと、すやすやと眠りに付いた。
その顔は、とても幸せそうだった。



ギュオオオオ・・・ギュオオオオ・・・♪





番外編・完
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