ゴジラ5‐バランの復讐‐
一方、メガギラスとメガニューラの群れは既に小笠原諸島・火山列島にまで迫っていた。
ギィキィィィィン・・・
キィィィィキュ・・・
キィィィィキュ・・・
キィィィィキュ・・・
と、その時すぐ近くの無人島から飛んで来た青い光線が、メガニューラの群れを貫いた。
数十ものメガニューラが連鎖式に爆発し、塵と化す。
キィキュウ・・・
キィキュウ・・・
キィキュウ・・・
一瞬の出来事に群れは警戒し、メガギラスはその複眼に無人島を映す。
ディガアアアアアアオン・・・
やがて、近海に響く咆吼・・・ゴジラだ。
10ヶ月前、チャイルドゴジラと共に海へ去ったゴジラは火山列島の孤島・鍵島に移り住んでいたのだった。
ギュオオオオン・・・
また、海岸近くの林の中にはチャイルドがひっそりと身を隠していた。
チャイルドもまたメガギラス達の存在を感知しており、とても不安そうにしている。
ギィキィィィィン・・・
メガギラスは一吠えし、一勢にメガニューラ達をゴジラに向かわせる。
ゴジラは再び熱線を放ってメガニューラ達を殲滅して行くが、メガニューラの数はあまりにも多く、一度で殲滅する事が出来なかった。
残ったメガニューラはゴジラの体に群がり、尻の針からゴジラのエネルギーを吸収し始めた。
ゴジラは手や尾を使って何とか群れを振り払おうとするも、群れは容赦なくゴジラのエネルギーを吸収していき、上空からはメガギラスがゴジラへと迫る。
グルルルル・・・
するとその時、ゴジラの背鰭が青く光った。
それと同時にゴジラの全身からも光が漏れる。
ディガアアアアアアオン・・・
そしてゴジラは軽くうずくまったかと思うと、全身から青い衝撃波「放射波動」を放った。
キィキュウ・・・
キィキュウ・・・
キィキュウ・・・
ゴジラに群がっていたメガニューラ達が瞬く間に弾き飛ばされ、消滅した。
それでもメガニューラは残っていたが、それほど数は多くない。