学校帰りの伊織を連れ立って買い物に行き、似合いそうな服を何着も見繕う。
このワンピース似合いそうじゃない？
ほら似合う、さすが僕！

「次はご飯だよ、美味しい中華食べようね」

買い込んだ服はそれなりの量だけどこれを着るお前の姿が見たいから何も気にならない。むしろ早く着てほしいから僕はワクワクしてるよ。

「悟、たくさん買ってくれてありがとう」

「ぜーんぜんいいよ！僕はね、お前のこと好き勝手に甘やかして可愛がるって決めたんだあ」

「ええ…」

だって、お前は甘えて来ないからね。
多分甘え方が分からないんだろうけどそんなの悲しいよ。
高いからって遠慮しないでよ、僕好みの女の子に育ててるんだから素直に受け取って。

甘え方も
可愛いがられるのも

「ぜーんぶ僕が教えてあげる」

愛され方も。