ハイキュー
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春高予選まであと2日。
今日のメニューの要であるサーブ練で悲劇は起こった。
「アカーーン!!!」
「小津!」
「ッう゛」
「うわ、キョーレツなんいったな」
冷静に角名が呟いた。
ツムの叫ぶ声と、大アウトしたスパイクサーブ、誰かの制止の声。それは振り返った彼女の顔にドパァンとぶち当たり、為す術なくボール共々後ろへ倒れていった。
ツムの全本気が籠った殺人級ボールを顔面に食らうなんて可哀想の一言に尽きる。かなり痛そうなのでコートを離れて彼女に駆け寄った。
「おーい大丈夫か」
「あかん、鼻、鼻ある...?」
「触ってみ」
「あ、あったぁ...」
バタバタ駆けつけてくる選手達に歌音は「だ、大丈夫大丈夫」と顔の前で手を振っている。しかし、仰向けのままで鼻周辺が真っ赤、ついでに目が潤んでいて説得力がない。
「ホ、ホンマすまん!」
サーブが身体に当たることは珍しくない。ただ、それが慣れている選手ではなく女の顔面に当たったことが問題なのだ。
「って鼻血出だした!!」
「え?ワァ...」
「治」
「あ、あざます」
起き上がった歌音のジャージにだばだば血が垂れた。
判断が早い北さんが箱ごと持ってきたティッシュ。俺が数枚引き抜いて、歌音の鼻に押し付けた。
眉を下げながら歌音は鼻を抑えてオロオロしだす。
「あたしは大丈夫やから」
「いや、今のは大丈夫じゃあらへんよ」
「でもみんな、バレーの練習が止まって...」
「俺が保健室連れていくから、お前らはコートに戻れ」
顧問がこの場をぶったぎった。
肩を支えられていた歌音だが、部活が終わる頃にはいつも通り。しかし、歌音の鼻に突っ込まれたティッシュとしょげているツムが可笑しくて帰りに笑いが止まらなかったのは許して欲しい。
「マネージャーばっか見とったしツムの狙い通りやん」
「うっさいわ!」
「ほぉん、侑はバレーより女の尻に興味あるんか?」
「ヒィッ」
今日のメニューの要であるサーブ練で悲劇は起こった。
「アカーーン!!!」
「小津!」
「ッう゛」
「うわ、キョーレツなんいったな」
冷静に角名が呟いた。
ツムの叫ぶ声と、大アウトしたスパイクサーブ、誰かの制止の声。それは振り返った彼女の顔にドパァンとぶち当たり、為す術なくボール共々後ろへ倒れていった。
ツムの全本気が籠った殺人級ボールを顔面に食らうなんて可哀想の一言に尽きる。かなり痛そうなのでコートを離れて彼女に駆け寄った。
「おーい大丈夫か」
「あかん、鼻、鼻ある...?」
「触ってみ」
「あ、あったぁ...」
バタバタ駆けつけてくる選手達に歌音は「だ、大丈夫大丈夫」と顔の前で手を振っている。しかし、仰向けのままで鼻周辺が真っ赤、ついでに目が潤んでいて説得力がない。
「ホ、ホンマすまん!」
サーブが身体に当たることは珍しくない。ただ、それが慣れている選手ではなく女の顔面に当たったことが問題なのだ。
「って鼻血出だした!!」
「え?ワァ...」
「治」
「あ、あざます」
起き上がった歌音のジャージにだばだば血が垂れた。
判断が早い北さんが箱ごと持ってきたティッシュ。俺が数枚引き抜いて、歌音の鼻に押し付けた。
眉を下げながら歌音は鼻を抑えてオロオロしだす。
「あたしは大丈夫やから」
「いや、今のは大丈夫じゃあらへんよ」
「でもみんな、バレーの練習が止まって...」
「俺が保健室連れていくから、お前らはコートに戻れ」
顧問がこの場をぶったぎった。
肩を支えられていた歌音だが、部活が終わる頃にはいつも通り。しかし、歌音の鼻に突っ込まれたティッシュとしょげているツムが可笑しくて帰りに笑いが止まらなかったのは許して欲しい。
「マネージャーばっか見とったしツムの狙い通りやん」
「うっさいわ!」
「ほぉん、侑はバレーより女の尻に興味あるんか?」
「ヒィッ」