呪術廻戦
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「ねえ五条せんせー」
「なんだーい?」
「宿儺のお嫁さんのこと調べたいんだけど、文献とかないのー?」
「あるにはあるけれどどれも信憑性に欠けるんだー。宿儺に直接聞いた方が早いんじゃない?」
「あ、その手があった」
「ははは、君もうちょっと賢くなりなよ」
「ンン〜?」
☆☆☆
またいつかの休日、私の部屋で寛ぐ宿儺に早速聞いてみた。
「前世のお前を知りたいだと?」
「♡」
「フン...良いだろう」
意外にも乗り気だった。
畳に座り直して向かい合う。さあ何から聞こうか。
「うーん...あ、馴れ初めが聞きたい!」
「んん、そうだな...まずお前は呪術家の次女だったと聞いている」
「へー」
「蔵に監禁されて死にかけていたところを俺が拾った」
「え?なんで監禁されてたの私」
「呪力を一切持たず術式すら扱えんかったお前を一族が恥じたと言っていたぞ。
連れ出した後お前は鏖殺された一族を目に入れたのに、何の反応も示さなかったのだ。それが気に食わんで唯一息があった男を目の前で甚振ってやったんだがな」
「男?私とどういった関係か分からなかったの?」
(『歌音!__を助けてくれ!!』)
「...もう覚えとらん。大方父か兄だろうな。お前は泣きも喚きもしなかった。代わりに一言『お願いします』と」
「はえぇ」
「だから望み通り殺してやったのさ。そしたらなんて言ったと思う」
「ん〜、わかんない」
「少しは考えろ。『ありがとうございます』と泣いて地面に頭を擦り付けたのだぞ。10もいかぬ小娘が」
「へーぇ、ってそれが馴れ初め?私未成年じゃん」
「へぇで済ますな。1000年前は10を超えたら嫁入りなどざらにある」
「その時の私10歳超えても無かったんでしょ。それってロリコ...」
「黙れ犯すぞ」
「アッハイ」
宿儺がどうしてその言葉を知っているのかは置いといて。
ご機嫌になった彼はよく喋ってくれる。これを利用して色々聞き出そう。
「続きが聞きたい!出会った後何したとか」
「そうだな...。そういえばお前に俺の呪力を分け与えた。さてこれもどうなったと思う?」
「うーん...術式が使えるようになったとか?」
「当たりだ。元々才能があったのか領域も展開しておったぞ。自分で最強を謳う呪術師とも多少は殺り合えただろうな」
「あの五条先生と...。え!ロマンある!宿儺呪力ちょうだい!」
「ン〜まあいいだろう。こっちへ来い」
何をするのかと思えば、ぎゅむと頬を潰されてちゅーされた。ただのちゅーかと思えば、何かが流れ込んできている感じ。口から体全体にじわじわ広がっていって、これが宿儺の呪力なんだなと理解した。
「っぷは、何これすごい」
「っは、どうだ俺の呪力は」
「んん...何だか扱いにくいし体に馴染まないよ。強くなった感じもしない」
「だろうな。今は呪力の相性が違う」
「相性とかあるんだ」
「ああ。昔のお前との呪力の相性は抜群だったぞ。もちろん身体もな」
「なにそれ、今は悪いって言いたいの?」
「阿呆か、身体は最高だろうが」
「え、えへへ〜♡」
白昼から宿儺がその気になる前に、そっちの雰囲気を必死にかき消した。そろそろ疲労感だけを味合わさせられる虎杖くんが可哀想だし控えたい。
「はい次!」
「チッ」
「舌打ちしない!じゃあ...どうして私は転生したの?」
「はぁ?俺は知らん。お前が逢いに行くと言ったんだろうが」
「私であって私じゃないから分かんないよ。やっぱベタに“愛”の力とかかな?」
「...まああながち間違っとらんだろうな」
「...マジで?」
「正しくは呪いに代わった」
?マークを浮かべる私を一瞥して、宿儺は顎に手を当てた。
「“愛”そのものがだ。お前の俺に対する愛情は多少行き過ぎていた。俺に依存した事で“愛”が“呪い”となり、俺とお前を結びつけたと仮定している」
なるほど、よく分からない。
でも初対面の「執念深い女」の意味がなんとなく分かった。転生するほど執着してるって、私そんなに宿儺のことが大好きだったのか。
でも私が転生した目的が「宿儺に逢う」にしても、もう達成されちゃったし...これからの私の存在意義は?まあいっか、考えても仕方ない。今は楽しければ良いし、今後は今後でその時に考えれば。
こういう後回しで適当な性格も前世からなのだろうか。
「私って性格も変わってないの?」
「いや...大分違う。昔はもっと大和撫子のようだった」
「ありゃ、悪かったね」
「構わん。今は今で面白い」
「せんせ、何これ」
「んー?」
「ここ、''呪術師狩''って...」
「...そうだね」
「なんだーい?」
「宿儺のお嫁さんのこと調べたいんだけど、文献とかないのー?」
「あるにはあるけれどどれも信憑性に欠けるんだー。宿儺に直接聞いた方が早いんじゃない?」
「あ、その手があった」
「ははは、君もうちょっと賢くなりなよ」
「ンン〜?」
☆☆☆
またいつかの休日、私の部屋で寛ぐ宿儺に早速聞いてみた。
「前世のお前を知りたいだと?」
「♡」
「フン...良いだろう」
意外にも乗り気だった。
畳に座り直して向かい合う。さあ何から聞こうか。
「うーん...あ、馴れ初めが聞きたい!」
「んん、そうだな...まずお前は呪術家の次女だったと聞いている」
「へー」
「蔵に監禁されて死にかけていたところを俺が拾った」
「え?なんで監禁されてたの私」
「呪力を一切持たず術式すら扱えんかったお前を一族が恥じたと言っていたぞ。
連れ出した後お前は鏖殺された一族を目に入れたのに、何の反応も示さなかったのだ。それが気に食わんで唯一息があった男を目の前で甚振ってやったんだがな」
「男?私とどういった関係か分からなかったの?」
(『歌音!__を助けてくれ!!』)
「...もう覚えとらん。大方父か兄だろうな。お前は泣きも喚きもしなかった。代わりに一言『お願いします』と」
「はえぇ」
「だから望み通り殺してやったのさ。そしたらなんて言ったと思う」
「ん〜、わかんない」
「少しは考えろ。『ありがとうございます』と泣いて地面に頭を擦り付けたのだぞ。10もいかぬ小娘が」
「へーぇ、ってそれが馴れ初め?私未成年じゃん」
「へぇで済ますな。1000年前は10を超えたら嫁入りなどざらにある」
「その時の私10歳超えても無かったんでしょ。それってロリコ...」
「黙れ犯すぞ」
「アッハイ」
宿儺がどうしてその言葉を知っているのかは置いといて。
ご機嫌になった彼はよく喋ってくれる。これを利用して色々聞き出そう。
「続きが聞きたい!出会った後何したとか」
「そうだな...。そういえばお前に俺の呪力を分け与えた。さてこれもどうなったと思う?」
「うーん...術式が使えるようになったとか?」
「当たりだ。元々才能があったのか領域も展開しておったぞ。自分で最強を謳う呪術師とも多少は殺り合えただろうな」
「あの五条先生と...。え!ロマンある!宿儺呪力ちょうだい!」
「ン〜まあいいだろう。こっちへ来い」
何をするのかと思えば、ぎゅむと頬を潰されてちゅーされた。ただのちゅーかと思えば、何かが流れ込んできている感じ。口から体全体にじわじわ広がっていって、これが宿儺の呪力なんだなと理解した。
「っぷは、何これすごい」
「っは、どうだ俺の呪力は」
「んん...何だか扱いにくいし体に馴染まないよ。強くなった感じもしない」
「だろうな。今は呪力の相性が違う」
「相性とかあるんだ」
「ああ。昔のお前との呪力の相性は抜群だったぞ。もちろん身体もな」
「なにそれ、今は悪いって言いたいの?」
「阿呆か、身体は最高だろうが」
「え、えへへ〜♡」
白昼から宿儺がその気になる前に、そっちの雰囲気を必死にかき消した。そろそろ疲労感だけを味合わさせられる虎杖くんが可哀想だし控えたい。
「はい次!」
「チッ」
「舌打ちしない!じゃあ...どうして私は転生したの?」
「はぁ?俺は知らん。お前が逢いに行くと言ったんだろうが」
「私であって私じゃないから分かんないよ。やっぱベタに“愛”の力とかかな?」
「...まああながち間違っとらんだろうな」
「...マジで?」
「正しくは呪いに代わった」
?マークを浮かべる私を一瞥して、宿儺は顎に手を当てた。
「“愛”そのものがだ。お前の俺に対する愛情は多少行き過ぎていた。俺に依存した事で“愛”が“呪い”となり、俺とお前を結びつけたと仮定している」
なるほど、よく分からない。
でも初対面の「執念深い女」の意味がなんとなく分かった。転生するほど執着してるって、私そんなに宿儺のことが大好きだったのか。
でも私が転生した目的が「宿儺に逢う」にしても、もう達成されちゃったし...これからの私の存在意義は?まあいっか、考えても仕方ない。今は楽しければ良いし、今後は今後でその時に考えれば。
こういう後回しで適当な性格も前世からなのだろうか。
「私って性格も変わってないの?」
「いや...大分違う。昔はもっと大和撫子のようだった」
「ありゃ、悪かったね」
「構わん。今は今で面白い」
「せんせ、何これ」
「んー?」
「ここ、''呪術師狩''って...」
「...そうだね」
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