呪術廻戦
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前回から1ヶ月くらい経ってる
寝返りうったら宿儺がいた件
ヴーッ ヴーッ
「...ん」
あーしまった、アラーム切るの忘れてた。
「...はぁ」
最悪、週末のゆっくり寝てられる最後の日だったのに。心の中で舌打ちをしながら、アラームで振動するスマホに背を向けた。
目の前の壁に寄り添って、寄り添って...え?壁?スマホはコンセントがある壁側にいつも置いているず。
「まだ起きんのか」
「ウワァァァ!」
虎杖くんの顔が目の前にあった。いや紋様があるから宿儺だ。
飛び起きてバクバクする心臓をぎゅっと抑える。反対側の壁に背中をぺたりとくっつけると、ひんやりと冷たさが寝間着から伝わった。ていうか私、起き抜けでこんな大きな声出せるんだ。
「お前から寄ってきた癖に...何だその反応は」
まるで大きな声が不快だと、宿儺は嫌な顔を隠しもせずそう言った。そんなの、そんなのいつの間にか私の部屋にいた宿儺が悪いじゃないか。
でも言っても仕方ない。自由奔放で気侭なこの男は私の反応を楽しんでいる節がある。
「...お、おはようございます」
「フン...」
少し眉を上げて、ご機嫌な様子。なんだこいつ、本当に何がしたいのか分からない。
尚も宿儺は頬杖をついて寛いでいる。じいっと見上げられて、落ち着いてくると寝起きだし下アングルだしちょっと恥ずかしくなってきた。
「な、何でここに居るの」
「何故だろうな」
「...いつから?」
「さぁ」
何なんだこいつ。
間もなくドタドタ走る音が聞こえて、襖が乱暴に開く。あぁやっと、救世主が来てくれた。
「歌音どうしたの!?ってああ...そーゆー。どうりで虎杖出てこないと思ったわ」
帰るよ伏黒、お邪魔しましたーと襖を閉めようとする野薔薇を必死に引き止める。あれ、思ってたのと違う。帰らないでどうにかしてください。倫理的道徳的に危ない何かをされかねません。
「はぁ?私達邪魔でしょ」
「ダメ助けて!2人っきりにしないで!」
ぐぐぐっと閉じようとする扉を全力で止める。野薔薇力つよ。伏黒は既に踵を返していた。
「ちょ、マジでマジで!」
「構わん小娘、そのまま退け」
「ぐえっ」
「はいはい」
襟をちょいと引っ張られて布団に転がされる。無情にも扉は閉められる音がした。恐る恐る目を開けるが、もう既に宿儺が覆いかぶさってきて腕の中に閉じ込められているではないか。
「や、やだ!えっちだけは絶対しないからね!」
折角の休日を潰してなるものか。朝から疲れたくないし、大体朝だけでは終わってくれない。
それに今日は『キメツ』の映画を見に行くんだ。今まで幾度となく宿儺や派遣に阻まれてきた休みの日、今日だけは誰にも邪魔させない。
「まあそう言うな」
ああもう、野薔薇も恵ちゃんも関わってくれなさそうだから自分でどうにかするしかない。
頭を悩ませていた矢先、宿儺がするすると寝巻きの中に手を突っ込んでくる。
「うそ...。昨日もしたじゃん」
「お前は途中で落ちただろ。物足りんわ」
「あ、あれ途中で終わらせたんだ?」
「まさか。最後までしたさ」
「したんかい...」
ブラホックに手をかけられた。この前宿儺に面倒臭いからと引きちぎられて1つ駄目になったばかり。もう本当に凹んだあれは。今回もちぎられそうで怖いので、肘あたりをがっしり掴んでおく。
「何がなんでも今日だけは絶対しないからね。キメツ見に行きたいの」
「キメツ?あぁ絵が動くアレか」
認識が大分適当だ。大方虎杖くんがアニメか何かを見たのだろう。あ、じゃあ虎杖くんも知ってるのなら、一緒に見に行けばwin-win。宿儺も諦めるでは?
「ねえ虎杖くん!キメツ見に行こうよ!」
「無駄だ。小僧はもう見ておる」
「えっ誰と?」
「釘使いの小娘だ」
「野薔薇か...」
「小僧を引き込むのはもう諦めろ」
バレていたようだ。仕方ない最終手段。
呼ぶ!!
「虎杖くん!!戻ってきて!!」
「チッ」
「...おぉ、またこの体勢だったのか」
「それは毎度ごめんね。それより宿儺しつこいからどうにかしてくれない?」
「事情は全部聞いてた。今日は抑えとくから今のうちに...」
「それで良いのか小僧」
「あ?」
「えっ」
「今こそ上手く隠しているが貴様は...」
べちんと結構強く自分の頬を叩いた。虎杖くんは真っ赤な顔で宿儺の言葉を遮っていて、何だか様子がおかしい。ほぼほぼ一心同体みたいなもんだし、宿儺に弱みでも握られているのか?
「何かあった?」
「いや......」
「ヒヒッ...!分かるだろう小僧、俺は今すぐ口を滑らせても構わんのだぞ」
「っ、そもそもなんでテメェが...!」
「あんなの見ていれば猿でも分かる」
「...あー、ごめんダメそうだわ歌音」
虎杖くんに上半身を起こしてもらっていたのに、次は肩を押されて逆戻りした。
またドサッと覆いかぶさられて、勢いのまま唇が重なる。歯ががちっとぶつかってちょっと痛い。
あれ?今は宿儺?虎杖くん?よく見てなかった。
ゆっくり離れたら宿儺の顔で、機嫌が悪そうに顔を歪めている。
「チッ小僧めがやりおる」
「宿儺、キメツ...」
「駄目だ」
有無を言わせない声色で組み敷かれ、その後ずっとちゅっちゅされ続けたのは新しい思い出となった。
「ふてくされるな、結末なら俺が教えてやる。確か赤と金髪の男が...」
宿儺が思ったよりしっかり見てて思わず笑った。
寝返りうったら宿儺がいた件
ヴーッ ヴーッ
「...ん」
あーしまった、アラーム切るの忘れてた。
「...はぁ」
最悪、週末のゆっくり寝てられる最後の日だったのに。心の中で舌打ちをしながら、アラームで振動するスマホに背を向けた。
目の前の壁に寄り添って、寄り添って...え?壁?スマホはコンセントがある壁側にいつも置いているず。
「まだ起きんのか」
「ウワァァァ!」
虎杖くんの顔が目の前にあった。いや紋様があるから宿儺だ。
飛び起きてバクバクする心臓をぎゅっと抑える。反対側の壁に背中をぺたりとくっつけると、ひんやりと冷たさが寝間着から伝わった。ていうか私、起き抜けでこんな大きな声出せるんだ。
「お前から寄ってきた癖に...何だその反応は」
まるで大きな声が不快だと、宿儺は嫌な顔を隠しもせずそう言った。そんなの、そんなのいつの間にか私の部屋にいた宿儺が悪いじゃないか。
でも言っても仕方ない。自由奔放で気侭なこの男は私の反応を楽しんでいる節がある。
「...お、おはようございます」
「フン...」
少し眉を上げて、ご機嫌な様子。なんだこいつ、本当に何がしたいのか分からない。
尚も宿儺は頬杖をついて寛いでいる。じいっと見上げられて、落ち着いてくると寝起きだし下アングルだしちょっと恥ずかしくなってきた。
「な、何でここに居るの」
「何故だろうな」
「...いつから?」
「さぁ」
何なんだこいつ。
間もなくドタドタ走る音が聞こえて、襖が乱暴に開く。あぁやっと、救世主が来てくれた。
「歌音どうしたの!?ってああ...そーゆー。どうりで虎杖出てこないと思ったわ」
帰るよ伏黒、お邪魔しましたーと襖を閉めようとする野薔薇を必死に引き止める。あれ、思ってたのと違う。帰らないでどうにかしてください。倫理的道徳的に危ない何かをされかねません。
「はぁ?私達邪魔でしょ」
「ダメ助けて!2人っきりにしないで!」
ぐぐぐっと閉じようとする扉を全力で止める。野薔薇力つよ。伏黒は既に踵を返していた。
「ちょ、マジでマジで!」
「構わん小娘、そのまま退け」
「ぐえっ」
「はいはい」
襟をちょいと引っ張られて布団に転がされる。無情にも扉は閉められる音がした。恐る恐る目を開けるが、もう既に宿儺が覆いかぶさってきて腕の中に閉じ込められているではないか。
「や、やだ!えっちだけは絶対しないからね!」
折角の休日を潰してなるものか。朝から疲れたくないし、大体朝だけでは終わってくれない。
それに今日は『キメツ』の映画を見に行くんだ。今まで幾度となく宿儺や派遣に阻まれてきた休みの日、今日だけは誰にも邪魔させない。
「まあそう言うな」
ああもう、野薔薇も恵ちゃんも関わってくれなさそうだから自分でどうにかするしかない。
頭を悩ませていた矢先、宿儺がするすると寝巻きの中に手を突っ込んでくる。
「うそ...。昨日もしたじゃん」
「お前は途中で落ちただろ。物足りんわ」
「あ、あれ途中で終わらせたんだ?」
「まさか。最後までしたさ」
「したんかい...」
ブラホックに手をかけられた。この前宿儺に面倒臭いからと引きちぎられて1つ駄目になったばかり。もう本当に凹んだあれは。今回もちぎられそうで怖いので、肘あたりをがっしり掴んでおく。
「何がなんでも今日だけは絶対しないからね。キメツ見に行きたいの」
「キメツ?あぁ絵が動くアレか」
認識が大分適当だ。大方虎杖くんがアニメか何かを見たのだろう。あ、じゃあ虎杖くんも知ってるのなら、一緒に見に行けばwin-win。宿儺も諦めるでは?
「ねえ虎杖くん!キメツ見に行こうよ!」
「無駄だ。小僧はもう見ておる」
「えっ誰と?」
「釘使いの小娘だ」
「野薔薇か...」
「小僧を引き込むのはもう諦めろ」
バレていたようだ。仕方ない最終手段。
呼ぶ!!
「虎杖くん!!戻ってきて!!」
「チッ」
「...おぉ、またこの体勢だったのか」
「それは毎度ごめんね。それより宿儺しつこいからどうにかしてくれない?」
「事情は全部聞いてた。今日は抑えとくから今のうちに...」
「それで良いのか小僧」
「あ?」
「えっ」
「今こそ上手く隠しているが貴様は...」
べちんと結構強く自分の頬を叩いた。虎杖くんは真っ赤な顔で宿儺の言葉を遮っていて、何だか様子がおかしい。ほぼほぼ一心同体みたいなもんだし、宿儺に弱みでも握られているのか?
「何かあった?」
「いや......」
「ヒヒッ...!分かるだろう小僧、俺は今すぐ口を滑らせても構わんのだぞ」
「っ、そもそもなんでテメェが...!」
「あんなの見ていれば猿でも分かる」
「...あー、ごめんダメそうだわ歌音」
虎杖くんに上半身を起こしてもらっていたのに、次は肩を押されて逆戻りした。
またドサッと覆いかぶさられて、勢いのまま唇が重なる。歯ががちっとぶつかってちょっと痛い。
あれ?今は宿儺?虎杖くん?よく見てなかった。
ゆっくり離れたら宿儺の顔で、機嫌が悪そうに顔を歪めている。
「チッ小僧めがやりおる」
「宿儺、キメツ...」
「駄目だ」
有無を言わせない声色で組み敷かれ、その後ずっとちゅっちゅされ続けたのは新しい思い出となった。
「ふてくされるな、結末なら俺が教えてやる。確か赤と金髪の男が...」
宿儺が思ったよりしっかり見てて思わず笑った。