呪術廻戦
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朝から伏黒の後ろに隠れて虎杖くんと宿儺の動向を探るが、特に宿儺が出てくる様子はない。
それよりもしゅん...としてしまった虎杖くんが可哀想で必死に謝り、3人仲良くホテルから歩いてきた。
「小津さんっていつ入学したの」
「仙台に行く2日前とかだよ」
「ついこの前じゃん」
「そ。私たちここ3日くらいの仲だよね恵ちゃん」
「ああ」
「いいなー恵ちゃん。俺も呼ぼうかな」
虎杖くんにちょっとだけ睨みをきかせた伏黒がため息をつく。
この恵ちゃん呼び、出会って次の次の日に早速派遣される事になったので、短時間で親睦を深めるために私が名付けたのだ。五条先生が「めぐみ」って呼んでるし、ちゃん付けでいいかなと。「めぐちゃん」って可愛いから私は結構気に入ってたりする。伏黒は慣れないからってたまに嫌な顔するけどね。
「お疲れサマンサ!」
待ち合わせの原宿駅から五条先生が出てきた。うーん楽しみ、最後の1年生は女の子らしい。昨日からワクワクして8時間しか眠れなかった。
にしてもさすが都内、地方と違って色んな人で溢れかえっている。髪型とか服とか可愛さとか。
人ごみの中で、モデルだかアイドルだかのキャッチャーをするおじさんがいる。今時そんな事する事務所あるんだなぁ。
「ちょっとアンタ、あたしは?」
おじさんにぐいぐい詰め寄る女の子がいた。
自分から声をかけるなんてどれだけ気が強いんだろう。やっぱ東京すごいな、並大抵の精神じゃ...あ、高専の制服着てる。
☆☆☆
「喜べ男子、女が増えるぞ」
今日田舎の地元から上京してきたらしい、ちょっと気が強い釘崎野薔薇さん。
伏黒や虎杖くんを凝視してふーんと微妙な顔をしている。最後に私を見ると、ぱっと花が咲いた様な笑顔になった。あ、かわいい。
「よろしくね釘崎さん。私は小津歌音」
「よろしく小津さん」
お互いニコニコで握手を交わす。
「反応露骨過ぎだろ」と虎杖くんは文句を言っているが気にしない。
同級生の女の子ってだけで心強くなる。多分ちょっと変わってるけど、変な人じゃなくて良かった。
「んじゃ、行くでしょ東京観光」
自己紹介もまずまず、この一言で騒ぎ出した五条先生と虎杖くんと釘崎さんから、伏黒と一歩下がって見守る体制に入る。
なんなら2人の勢いに伏黒は引いていた。気持ちは分からなくもない。
「何処に行きたい?」
「中華街!」
「レンガ通り!」
強いて言うなら私はディズ●ーランドが良い。ボソッと呟くと、すかさず伏黒がジト目を向けてきた。
「それ千葉だからな」
「知ってるし」
さっきまでやいのやいの言い合っていた2人が五条先生の前に大人しく跪く。
「六本木ッ...」
ちょっと色っぽくてエコーがかかっていた。
私を含めた3人が未知の領域にときめく。何せ私も地方から上京してきたばかりで、都内を歩き回ったことはないのだ。
がしかし、現実は非情。先生に連れて来られたのは、いかにも呪霊がいるって感じの廃ビル。ぎゃんぎゃん囀る虎杖くんと釘崎さんは最初こそ文句ばかり言っていたけど、「呪霊倒したらご飯だよ」という言葉を聞いてから一変してやる気満々。
「恵と歌音は此処で僕と待ってようね」
廃ビルへ入っていった2人を見送ってちらっと先生を見れば、口角を上げている彼と目が合った。流石自分でナイスガイとか言ってるだけあって、悔しいけどかっこいい。鼻と口しか出てないけど、全顔だときっと凄いんだろうな。
☆☆☆
伏黒と先生が話している間、私はベンチで足をブラブラさせている。
ぼーっと話を聞いていたけど、五条先生て適当人間だよね。
「クソ!一体逃げた!」
「誰か頼む!」
呪霊が窓から2体飛び出してくる。片腕が取れた方は空中で蒸発したけど、もう一体は元気にピンピンしていた。
大きく見積っても2級はない。立ち上がる伏黒を抑えて、懐から小瓶を取り出す。
たまには私もカッコイイとこ見せたい。
「先生、私がやっていい?」
「いいよ」
間髪入れずに返事は返ってきた。
フフフ、伏黒も見たことない私の実力を見せてやろう。
ぱぱっと軽く印を結んで、小瓶の水に溶かしておいた呪力の形を変える。
「水蛇」
蓋を開ければ、細長くにょろにょろした水が瓶から飛び出した。動かしていくうちに小さな蛇になって、牙で呪霊に噛み付く。あとは呪力を流し込んで終わりだ。
「キェェェェ!」
呪霊が変な声をあげて消えていった。よし、お祓い成功。蛇も呪力が無くなったただの水になって、コンクリートに染みを作っている。
「すっげー!小津の術式?」
「そうだよ」
窓から身を乗り出していた虎杖くんが、キラッキラした目で尋ねてきた。
先生が耳元で「今は人の術式に興味がある時期みたいなんだよ」と囁いてくる。なんだその年頃の思春期みたいな時期。
まあ呪術について知ったのも最近らしいし興味あるのか。
その後、食べに行きたいご飯屋をみんなで片っ端から五条先生に言っていく。寿司!焼肉!焼き鳥!俺は何処でもみたいな。
結局行くことになったのは某人気回転寿司チェーン店。まあ先生の奢りだし私は食べられたら何処でも良かったので小粋なステップを踏みながら皆を先導する。
バンバン寿司を食べる間、虎杖くんに釘崎さんごと術式について根掘り葉掘り聞かれたのは言うまでもない。
☆☆☆
ー大雑把術式設定ー
『水操呪術』
歌音の呪力が液体に溶けやすい故に成立する術式。伏黒みたいな印を結ぶ事で、呪力を込めた液体の形を変えることができる。
注意点
※直接触らないと呪力を溶かせられない
※呪力に「溶かす(馴染む)」「弾く」性質がある
※技の名前が適当
「釘崎と歌音の術式って仕留め方がちょっと似てんだな!」
「たしかに〜野薔薇一緒だよ〜」
「別に嬉しくないし〜。ってか歌音白湯飲むの渋くな〜い?」
「すんごい打ち解けてるネ」
「そっすね」
それよりもしゅん...としてしまった虎杖くんが可哀想で必死に謝り、3人仲良くホテルから歩いてきた。
「小津さんっていつ入学したの」
「仙台に行く2日前とかだよ」
「ついこの前じゃん」
「そ。私たちここ3日くらいの仲だよね恵ちゃん」
「ああ」
「いいなー恵ちゃん。俺も呼ぼうかな」
虎杖くんにちょっとだけ睨みをきかせた伏黒がため息をつく。
この恵ちゃん呼び、出会って次の次の日に早速派遣される事になったので、短時間で親睦を深めるために私が名付けたのだ。五条先生が「めぐみ」って呼んでるし、ちゃん付けでいいかなと。「めぐちゃん」って可愛いから私は結構気に入ってたりする。伏黒は慣れないからってたまに嫌な顔するけどね。
「お疲れサマンサ!」
待ち合わせの原宿駅から五条先生が出てきた。うーん楽しみ、最後の1年生は女の子らしい。昨日からワクワクして8時間しか眠れなかった。
にしてもさすが都内、地方と違って色んな人で溢れかえっている。髪型とか服とか可愛さとか。
人ごみの中で、モデルだかアイドルだかのキャッチャーをするおじさんがいる。今時そんな事する事務所あるんだなぁ。
「ちょっとアンタ、あたしは?」
おじさんにぐいぐい詰め寄る女の子がいた。
自分から声をかけるなんてどれだけ気が強いんだろう。やっぱ東京すごいな、並大抵の精神じゃ...あ、高専の制服着てる。
☆☆☆
「喜べ男子、女が増えるぞ」
今日田舎の地元から上京してきたらしい、ちょっと気が強い釘崎野薔薇さん。
伏黒や虎杖くんを凝視してふーんと微妙な顔をしている。最後に私を見ると、ぱっと花が咲いた様な笑顔になった。あ、かわいい。
「よろしくね釘崎さん。私は小津歌音」
「よろしく小津さん」
お互いニコニコで握手を交わす。
「反応露骨過ぎだろ」と虎杖くんは文句を言っているが気にしない。
同級生の女の子ってだけで心強くなる。多分ちょっと変わってるけど、変な人じゃなくて良かった。
「んじゃ、行くでしょ東京観光」
自己紹介もまずまず、この一言で騒ぎ出した五条先生と虎杖くんと釘崎さんから、伏黒と一歩下がって見守る体制に入る。
なんなら2人の勢いに伏黒は引いていた。気持ちは分からなくもない。
「何処に行きたい?」
「中華街!」
「レンガ通り!」
強いて言うなら私はディズ●ーランドが良い。ボソッと呟くと、すかさず伏黒がジト目を向けてきた。
「それ千葉だからな」
「知ってるし」
さっきまでやいのやいの言い合っていた2人が五条先生の前に大人しく跪く。
「六本木ッ...」
ちょっと色っぽくてエコーがかかっていた。
私を含めた3人が未知の領域にときめく。何せ私も地方から上京してきたばかりで、都内を歩き回ったことはないのだ。
がしかし、現実は非情。先生に連れて来られたのは、いかにも呪霊がいるって感じの廃ビル。ぎゃんぎゃん囀る虎杖くんと釘崎さんは最初こそ文句ばかり言っていたけど、「呪霊倒したらご飯だよ」という言葉を聞いてから一変してやる気満々。
「恵と歌音は此処で僕と待ってようね」
廃ビルへ入っていった2人を見送ってちらっと先生を見れば、口角を上げている彼と目が合った。流石自分でナイスガイとか言ってるだけあって、悔しいけどかっこいい。鼻と口しか出てないけど、全顔だときっと凄いんだろうな。
☆☆☆
伏黒と先生が話している間、私はベンチで足をブラブラさせている。
ぼーっと話を聞いていたけど、五条先生て適当人間だよね。
「クソ!一体逃げた!」
「誰か頼む!」
呪霊が窓から2体飛び出してくる。片腕が取れた方は空中で蒸発したけど、もう一体は元気にピンピンしていた。
大きく見積っても2級はない。立ち上がる伏黒を抑えて、懐から小瓶を取り出す。
たまには私もカッコイイとこ見せたい。
「先生、私がやっていい?」
「いいよ」
間髪入れずに返事は返ってきた。
フフフ、伏黒も見たことない私の実力を見せてやろう。
ぱぱっと軽く印を結んで、小瓶の水に溶かしておいた呪力の形を変える。
「水蛇」
蓋を開ければ、細長くにょろにょろした水が瓶から飛び出した。動かしていくうちに小さな蛇になって、牙で呪霊に噛み付く。あとは呪力を流し込んで終わりだ。
「キェェェェ!」
呪霊が変な声をあげて消えていった。よし、お祓い成功。蛇も呪力が無くなったただの水になって、コンクリートに染みを作っている。
「すっげー!小津の術式?」
「そうだよ」
窓から身を乗り出していた虎杖くんが、キラッキラした目で尋ねてきた。
先生が耳元で「今は人の術式に興味がある時期みたいなんだよ」と囁いてくる。なんだその年頃の思春期みたいな時期。
まあ呪術について知ったのも最近らしいし興味あるのか。
その後、食べに行きたいご飯屋をみんなで片っ端から五条先生に言っていく。寿司!焼肉!焼き鳥!俺は何処でもみたいな。
結局行くことになったのは某人気回転寿司チェーン店。まあ先生の奢りだし私は食べられたら何処でも良かったので小粋なステップを踏みながら皆を先導する。
バンバン寿司を食べる間、虎杖くんに釘崎さんごと術式について根掘り葉掘り聞かれたのは言うまでもない。
☆☆☆
ー大雑把術式設定ー
『水操呪術』
歌音の呪力が液体に溶けやすい故に成立する術式。伏黒みたいな印を結ぶ事で、呪力を込めた液体の形を変えることができる。
注意点
※直接触らないと呪力を溶かせられない
※呪力に「溶かす(馴染む)」「弾く」性質がある
※技の名前が適当
「釘崎と歌音の術式って仕留め方がちょっと似てんだな!」
「たしかに〜野薔薇一緒だよ〜」
「別に嬉しくないし〜。ってか歌音白湯飲むの渋くな〜い?」
「すんごい打ち解けてるネ」
「そっすね」