銀魂
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「歌音、朝ですよ起きて下さい」
「んん...ふぁい...」
「魚が好きなんですか?私の鮭あげますよ」
「...!やったぁ!」
「あ、銀時。歌音がお昼寝しちゃったので自主稽古するなら向こうの方でお願いします」
「...おぉ」
「歌音、お風呂入りますよ」
「はぁい」
☆☆☆
なんだアイツ?銀時はもんもんしていた。
ここ数日松陽はガキに付きっきり、世話だ何だと楽しそうにしてやがる。
「おい銀時。聞いてんのか」
「...あ、やべ」
「どうしたの言うのだ、最近様子がおかしいぞ」
「何でもねぇよ」
いつの間にか箸を持つ手が止まっていた。また考え事でボーっといていたようだ。何事も無かったように食べ始めたが、何を思ったのか向かいのヅラがオレを見てくる。
「銀時......恋煩いか?」
「んなワケねぇだろ」
「...歌音に嫉妬してんじゃねえの?」
「ごふっっ」
咳き込んだオレを見て、高杉が図星だなとニヤニヤしている。米が変なところに入って気持ち悪い。
「高杉、それは本当か?」
「ち、違ぇ!」
「無理もねぇよ、コイツ今まで松陽先生にベッタリだったんだぜ」
「ヤキモチと言う奴か」
「違うっつってんだろ!」
ズバリと言い当てられて、思わず声を荒らげる。そんなオレの様子に、高杉は面白そうに口角をあげた。
「じゃあ何なんだ?」
「それは、...あのガキがどんな奴か気になってたんだよ」
「ふーん?」
「歌音のことか?オレは毎日会っているぞ」
「は?マジで?」
「知らねぇのか銀時、ここの奴らとしょっちゅう遊んでるぞ」
「そういえば銀時はいつも昼寝しているな」
「初めて知った...」
「ならば今日の昼にでも行くか?」
「...おう」
☆☆☆
午前の授業と稽古を終わらせて、先を歩くヅラに付いて行く。高杉に行かねぇのか聞くと、つい昨日遊んだから良いと。オレ以外は皆会ったらしく、どいつもこいつも口を揃えて「かわいい」と言っていた。
「高杉は遊ぶと言うよりはあしらって遠くから見てるぞ」
「それ遊んでるうちに入んのか」
「入ってます。少なくとも晋助にとってはですが」
オレ達の後ろから松陽がぬっと現れた。あのガキに教えるのか、手には本や教科書がある。
「今日は銀時も来てくれたんですね。ほら、歌音が待っていますよ」
「あ!こたろー」
幼く高い声が聞こえた。ヅラの足元に寄ってきていたソイツは、オレを見て小首を傾げている。会ったことはあるが思い出せない、と言ったふうに松陽に視線を寄越していた。
「銀時ですよ。この前小太郎や晋助と一緒にいたの、覚えてますか?」
こくん、と頷いてオレを見上げる。その口から出たのはこんにちはでもおはようございますでもなく、「銀髪のもじゃもじゃ!」だった。
「......え?」
「くっ...ぶはっ」
「こらこら」
吹き出したヅラはそっぽを向いて口元を隠している。肩は小刻みに揺れていた。
子供は正直とは良く言ったもの...身をもって体験出来た。
一応気にしていた事だが、ガキに言い返す程オレもガキじゃない。別にオレの天然パーマは悪くないし。
「歌音、あまり人の劣等感を突っついはいけませんよ」
「いや...別に...」
「ごめんなさぁい」
「良い子です」
劣等感なんて持ってねえし...。
唇を尖らせたオレをほっぽいて、ヅラとガキは縁側の外へ遊びに出て行く。
オレの肩に松陽が手を置いた。
「別に傷ついてねぇし!天パに誇り持ってるし!」
「そうだったんですか」
「んん...ふぁい...」
「魚が好きなんですか?私の鮭あげますよ」
「...!やったぁ!」
「あ、銀時。歌音がお昼寝しちゃったので自主稽古するなら向こうの方でお願いします」
「...おぉ」
「歌音、お風呂入りますよ」
「はぁい」
☆☆☆
なんだアイツ?銀時はもんもんしていた。
ここ数日松陽はガキに付きっきり、世話だ何だと楽しそうにしてやがる。
「おい銀時。聞いてんのか」
「...あ、やべ」
「どうしたの言うのだ、最近様子がおかしいぞ」
「何でもねぇよ」
いつの間にか箸を持つ手が止まっていた。また考え事でボーっといていたようだ。何事も無かったように食べ始めたが、何を思ったのか向かいのヅラがオレを見てくる。
「銀時......恋煩いか?」
「んなワケねぇだろ」
「...歌音に嫉妬してんじゃねえの?」
「ごふっっ」
咳き込んだオレを見て、高杉が図星だなとニヤニヤしている。米が変なところに入って気持ち悪い。
「高杉、それは本当か?」
「ち、違ぇ!」
「無理もねぇよ、コイツ今まで松陽先生にベッタリだったんだぜ」
「ヤキモチと言う奴か」
「違うっつってんだろ!」
ズバリと言い当てられて、思わず声を荒らげる。そんなオレの様子に、高杉は面白そうに口角をあげた。
「じゃあ何なんだ?」
「それは、...あのガキがどんな奴か気になってたんだよ」
「ふーん?」
「歌音のことか?オレは毎日会っているぞ」
「は?マジで?」
「知らねぇのか銀時、ここの奴らとしょっちゅう遊んでるぞ」
「そういえば銀時はいつも昼寝しているな」
「初めて知った...」
「ならば今日の昼にでも行くか?」
「...おう」
☆☆☆
午前の授業と稽古を終わらせて、先を歩くヅラに付いて行く。高杉に行かねぇのか聞くと、つい昨日遊んだから良いと。オレ以外は皆会ったらしく、どいつもこいつも口を揃えて「かわいい」と言っていた。
「高杉は遊ぶと言うよりはあしらって遠くから見てるぞ」
「それ遊んでるうちに入んのか」
「入ってます。少なくとも晋助にとってはですが」
オレ達の後ろから松陽がぬっと現れた。あのガキに教えるのか、手には本や教科書がある。
「今日は銀時も来てくれたんですね。ほら、歌音が待っていますよ」
「あ!こたろー」
幼く高い声が聞こえた。ヅラの足元に寄ってきていたソイツは、オレを見て小首を傾げている。会ったことはあるが思い出せない、と言ったふうに松陽に視線を寄越していた。
「銀時ですよ。この前小太郎や晋助と一緒にいたの、覚えてますか?」
こくん、と頷いてオレを見上げる。その口から出たのはこんにちはでもおはようございますでもなく、「銀髪のもじゃもじゃ!」だった。
「......え?」
「くっ...ぶはっ」
「こらこら」
吹き出したヅラはそっぽを向いて口元を隠している。肩は小刻みに揺れていた。
子供は正直とは良く言ったもの...身をもって体験出来た。
一応気にしていた事だが、ガキに言い返す程オレもガキじゃない。別にオレの天然パーマは悪くないし。
「歌音、あまり人の劣等感を突っついはいけませんよ」
「いや...別に...」
「ごめんなさぁい」
「良い子です」
劣等感なんて持ってねえし...。
唇を尖らせたオレをほっぽいて、ヅラとガキは縁側の外へ遊びに出て行く。
オレの肩に松陽が手を置いた。
「別に傷ついてねぇし!天パに誇り持ってるし!」
「そうだったんですか」