銀魂
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毎日、いつもママがいて、パパが動物を持って帰ってきたら家族3人でご飯を食べる。ママはとてもキレイな人で、パパはとっても強くてかっこいい人。わたしの自慢のパパとママ。
でも今日はパパがお昼に急いでかえってきてママとわたしに「逃げろ!!」と言った。パパのうでが赤い。ママはわたしを抱えてパパと走りだした。知らない人の声がする。たくさん、しゃがれた声で怒鳴っている。何がおこってるのか分からなくてママの服をぎゅっとつかんだ。ママもわたしを強くぎゅってしてくれた。
人の声が聞こえなくなって、パパとママが走るのをやめた。まわりは見たことがない場所で、森のなか。パパはかなり遠くに来たなと言っている。
「奴等があの村まで来るとは」
「はぁ、はぁ、戦とは、遠い土地でした、のに」
「すまないな、お前のペースに合わせられなくて。歌音、こっちおいで」
ママが座り込んで、パパがしゃがんでまっかなうでを広げた。何が起こっているのか分からなくて怖い。抱きつくと、パパは頭をなでてくれた。
「盗賊...いや浪士か...?一体誰に雇われて...」
「ろうしってだれ?」
「オイテメェ...どう落とし前付けんだ」
たくさんの人に囲まれていた。みんな刀をかまえて。
パパが背中にもってた傘をふりまわしてたくさん殺した。でもどんどんと敵がおおくなってママやわたしをかばっている。
そのうちの1人がわたしを斬ろうとして、それからあっという間だった。ママがわたしをまもって斬られた。それに気をとられたパパもたくさんの人に斬られた。
「ママぁ!パパぁ!」
パパがたおれると、刀をいっぱいつき刺されて動かなくなった。
ママがわたしの名前をよんで、ほっぺたに手をおいて優しくほほえんだ。
「歌音、ごめんね。パパとママはもうダメみたい」
「ママ...?」
ママの口から赤が流れた。パパが動かないわけもママがあきらめてることもなんとなくわかって、涙がポロポロでてきた。
「決して死なないで、まだ早いけど、歌音はひとりになってしまう」
「い、いやだ...パパもママもいっしょがいい!」
「私の可愛い子、あなたはパパに似てるから、きっと丈夫よ」
「ママ、何言ってるの...?」
「歌音、あなたは、自由に...」
「お別れの挨拶はもう充分だろ」
「い、ぎて...」
イヤな音がして、ママの赤がとびちってわたしの顔にべったりついた。
ギラついた赤い刀が目にやきついた。
「やだ...やだ、パパ!パパぁ!」
「テメェのパパなんざとっくに逝っちまったぞ」
「げははっ!」
そう言ってパパが蹴られてから、わたしの体があつくなった。ドクンとしんぞうが動いて、それから何も覚えてない。
☆☆☆
気がついたらわたしは倒れていて、おきあがると体中がいたかった。着物がところどころ斬られて肌から赤がにじんていた。
「はぁ、はぁ、」
まわりは赤い水たまりができていて、誰も起き上がらない。みんな、死んだ。おでこから血が流れてきた。
「はっ、はっ、」
そういえば、パパとママは!
ママにかけよって揺さぶった。たくさんママのことを呼んでも、どれだけ揺らしても動かなかった。いつもあったかかったママの手が冷たい。
パパを見ると、たくさん刀がつき刺さったままだった。着物がズタズタになっている。見たくない、あぁ、もうダメだ。
だいすきなパパとママが動かない。
「ひゅぅ、ひゅぅ、」
息が吸えなくなってくるしい。体がいたい。涙はよけいにあふれてくる。
「は、ひゅぅ、ひゅぅ、」
くるしいくるしいくるしい。いやだ、パパママ助けて。いたいよ、くるしいよ。わたしはこのまま死んじゃうの。ママがいきてって言ったのに。
胸を両手でおさえて、かなり時間がたった。少しだけ息が吸えるようになって、ここが急に怖くなった。
そうだ、ここから逃げよう。
「ぐすっ、ひっ」
泣きながら走った。入ったこともない森をまっすぐ、枝で傷ついても草であしが切れてもかまわずつきぬけた。
でも今日はパパがお昼に急いでかえってきてママとわたしに「逃げろ!!」と言った。パパのうでが赤い。ママはわたしを抱えてパパと走りだした。知らない人の声がする。たくさん、しゃがれた声で怒鳴っている。何がおこってるのか分からなくてママの服をぎゅっとつかんだ。ママもわたしを強くぎゅってしてくれた。
人の声が聞こえなくなって、パパとママが走るのをやめた。まわりは見たことがない場所で、森のなか。パパはかなり遠くに来たなと言っている。
「奴等があの村まで来るとは」
「はぁ、はぁ、戦とは、遠い土地でした、のに」
「すまないな、お前のペースに合わせられなくて。歌音、こっちおいで」
ママが座り込んで、パパがしゃがんでまっかなうでを広げた。何が起こっているのか分からなくて怖い。抱きつくと、パパは頭をなでてくれた。
「盗賊...いや浪士か...?一体誰に雇われて...」
「ろうしってだれ?」
「オイテメェ...どう落とし前付けんだ」
たくさんの人に囲まれていた。みんな刀をかまえて。
パパが背中にもってた傘をふりまわしてたくさん殺した。でもどんどんと敵がおおくなってママやわたしをかばっている。
そのうちの1人がわたしを斬ろうとして、それからあっという間だった。ママがわたしをまもって斬られた。それに気をとられたパパもたくさんの人に斬られた。
「ママぁ!パパぁ!」
パパがたおれると、刀をいっぱいつき刺されて動かなくなった。
ママがわたしの名前をよんで、ほっぺたに手をおいて優しくほほえんだ。
「歌音、ごめんね。パパとママはもうダメみたい」
「ママ...?」
ママの口から赤が流れた。パパが動かないわけもママがあきらめてることもなんとなくわかって、涙がポロポロでてきた。
「決して死なないで、まだ早いけど、歌音はひとりになってしまう」
「い、いやだ...パパもママもいっしょがいい!」
「私の可愛い子、あなたはパパに似てるから、きっと丈夫よ」
「ママ、何言ってるの...?」
「歌音、あなたは、自由に...」
「お別れの挨拶はもう充分だろ」
「い、ぎて...」
イヤな音がして、ママの赤がとびちってわたしの顔にべったりついた。
ギラついた赤い刀が目にやきついた。
「やだ...やだ、パパ!パパぁ!」
「テメェのパパなんざとっくに逝っちまったぞ」
「げははっ!」
そう言ってパパが蹴られてから、わたしの体があつくなった。ドクンとしんぞうが動いて、それから何も覚えてない。
☆☆☆
気がついたらわたしは倒れていて、おきあがると体中がいたかった。着物がところどころ斬られて肌から赤がにじんていた。
「はぁ、はぁ、」
まわりは赤い水たまりができていて、誰も起き上がらない。みんな、死んだ。おでこから血が流れてきた。
「はっ、はっ、」
そういえば、パパとママは!
ママにかけよって揺さぶった。たくさんママのことを呼んでも、どれだけ揺らしても動かなかった。いつもあったかかったママの手が冷たい。
パパを見ると、たくさん刀がつき刺さったままだった。着物がズタズタになっている。見たくない、あぁ、もうダメだ。
だいすきなパパとママが動かない。
「ひゅぅ、ひゅぅ、」
息が吸えなくなってくるしい。体がいたい。涙はよけいにあふれてくる。
「は、ひゅぅ、ひゅぅ、」
くるしいくるしいくるしい。いやだ、パパママ助けて。いたいよ、くるしいよ。わたしはこのまま死んじゃうの。ママがいきてって言ったのに。
胸を両手でおさえて、かなり時間がたった。少しだけ息が吸えるようになって、ここが急に怖くなった。
そうだ、ここから逃げよう。
「ぐすっ、ひっ」
泣きながら走った。入ったこともない森をまっすぐ、枝で傷ついても草であしが切れてもかまわずつきぬけた。
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