「出場するメンバーはこちらで決めさせてもらう。決まり次第メールを送信するので随時確認するように」

集会が終わり、自由解散になった。
今は自分の部屋で携帯をつついていおり、インスタのフォロワーが50万を超えていたのを初めて知る。記念にスクショ撮っておこう。
するとブルマから着信がくる。緑色の受話器マークをタップして耳に押し当てた。
どうやら出産の予定日を過ぎているのに陣痛がなかなか来ないのが気がかりらしい。心配して病院に行ったのだが診断では何の問題も無く、陣痛が来ない理由をあえて付けるならベイビーがのんびり屋だからと言われたと。なにそれ可愛い、そのマイペースなところブルマに似てるんじゃないだろうか。

『あと孫くんから話があるみたいだから代わるわね』

「あ、はい」

『サンキューブルマ、歌音ひっさしぶりだな～！』

悟空は相変わらず元気そうだ。暫くブルマ家に来なかったのは、なんと仕事をしていたかららしい。チチさんに怒られて修行に行くのを禁止されていたとか。オモロ。
本題なのだが本人の話曰く、今回の力の大会を開くきっかけになったのは悟空なのだそうだ。なんと全王様の所へ直接「大会やろうぜ！」と言いに行ったらしい。本当に恐ろしい男だ。ビルス様なんて何度も心臓がキュンキュンした事だろう、想像するのは容易い。
まず第7宇宙と第9宇宙で、未来の全王様の為に2時間後全覧試合を行うらしい。ううん？急過ぎないか。ベジータと悟飯さんが出られないので、私に出て欲しいとの事だった。良いけど帰るのに1週間かかるが...。

『それなら心配いらねぇ！界王神様が、え、無理なんか？やっぱりウイスさんが行くらしいぞ！』

界王神様だと、別宇宙だし遠すぎるし上手く移動出来ないらしい。わざわざウイスさんが出向いてくるとは思ってもいなかった。余程大事な試合なんだろうな、しかしまだ心の準備が出来ていないぞ。
ウイスさん曰くこちらへ来るのに60分かかるらしい。急げばギリギリ間に合うので、すぐに帰れるように準備しておくように言われた。
通話を切って、部屋に散らばった物を集めて荷物を纏める。皆にも急遽帰ると連絡しているとあっという間に60分はかかるものだ。
多分あの宮殿へ行くだろうから正装で行かなければ！久々のブレザーだ！


「ウ、ウイスさんお待たせしましたか！？」

「いいえ私も先程着いた所です。しっかり捕まって下さいね」