ドラゴンボール
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「…」
地上に出て言葉を失った。辺りは炎に包まれ、来たときの静寂が嘘の様に激しく燃えている。トランクスくんは下唇を強く噛みしめていた。
「来たか。トランクス、孫悟空、ベジータ」
上空へ顔を上げると声の主が私達を見下ろしていた。名前を呼ばない代わりに私をじろっと見てきたブラックさん。視線が痛いのでやめてください。
「どけカカロット。コイツの相手は俺だ」
「えっ!?」
最初はどっちからだ!と争い始めたサイヤ人達は、なんとじゃんけんで闘う順番を決めだした。あまりの緊張感の無さにトランクスくんやマイは驚き、私は大きなため息をついてしまう。
暫くすると、沈む悟空とガッツポーズをするベジータがいたので先行はベジータになったようだ。
ブラックを前にしてベジータはギリギリと歯ぎしりをしている。トランクスくん曰く、彼が過去にタイムスリップする直前に未来のブルマが殺されてしまったらしいのだ。ブラックに対するベジータの怒りは相当だろう。
☆☆☆
「なっ、父さん!!」
真っ先にトランクスくんの声が響き渡った。
ロゼ化したブラックがベジータの胸を手刀で貫いたのだ。
気がほどけるように辺りに散り、地面へと落下したベジータはうつ伏せに倒れている。すると悟空がブルーになり、ブラックの元へ飛んでいった。あの悟空が最初から本気を出しているなんてとても珍しいのだ。それほどブラックはヤバい奴なんだと認識させられる。
倒れているベジータに駆け寄り、ぐるんと仰向けに転がして上半身を支えると、うめき声と少し荒い呼吸音が聞こえる。よかった、瀕死だがまだ大丈夫なようだ。
「そこまでです」
突然悟空とブラックの闘いを制すように空から声が聞こえた。黒く厚い雲が割れて、神々しい光とともに1人の神様がゆっくりと降りてきる。
「ザ、ザマス様ァ!?」
悟空が吃驚した顔でそう叫ぶ。
え、ザマス様って気が似ていたから悟空とビルス様達が見にいったあの人だよね?ブラックとグルって事か?
空に浮かぶザマス様は私を見下ろす。そしてニヤリと口角を上げた。
「ほう?貴様は...」
「あぁそうだ、俺が始末したコッペリオンと同一人物だ」
「フッ、また殺されに来るとはな」
「...は?」
思わず眉間に皺が寄るのが自分でもわかる。まるで私を知っているかのような口ぶりにコッペリオンという名が出た。また殺されに、ということはまさか...
「この世界の貴様はこの俺が始末した。幾つか前に破滅させた人間の星ごとなぁ」
「えぇ〜〜!?」
「な、なんだと!?」
「なんだってぇ!?」
なんと、この世界の私はブラックに殺されてしまったようなのだ。あ、なんかショック、私もだが悟空やトランクスくんも動揺していた。どうりでブラックもザマス様も私の事を知っているのか。より詳しく説明すると、この世界の私はその星の戦士と共に闘いを挑んできたのだが最終的に私がしぶとく生き残り、最期は星諸共消滅させたらしいのだ。それで印象に残っていたとの事。星諸共ってことは一瞬で死ねたのかな、辛くなければ良いんだけど。別の未来で頑張ったんだなぁ私。
「そんな事はいい、約束した筈です。孫悟空は私が倒すと」
そうザマス様が言うと、ブラックは標的をトランクスくんに変えて再び戦闘が始まる。簡単にスルーできる事実では無いのだが、殺されたのは私であって私ではない。複雑だし実感がわいてこないので今は何とも言えなかった。
私とマイはそれの開始と同時に残りの負傷した生存者を探しに走りだす。彼女によれば生き埋め状態の人が何人もいると聞いていたので、瓦礫の中の生存者達を救出するべく生体反応キャッチ神経をいつもより範囲広めで感受するようにした。
「うぐっ、助けて...くれ」
「だ、誰か...!」
「もう大丈夫ですよ!瓦礫を、どけま、す(お、重すぎる...)」
「歌音、その大きさは1人じゃ無理だよ!」
「あ、ありがとう!ふんぬぉぁ!」
ガシャァン
順調に救出していき、マイが持っていた救急セットで手当てをしたり電撃を応用して心臓マッサージをするなど少しでも生存者が助かるように頑張った。我ながら電気って物凄く便利だわ。
地上に出て言葉を失った。辺りは炎に包まれ、来たときの静寂が嘘の様に激しく燃えている。トランクスくんは下唇を強く噛みしめていた。
「来たか。トランクス、孫悟空、ベジータ」
上空へ顔を上げると声の主が私達を見下ろしていた。名前を呼ばない代わりに私をじろっと見てきたブラックさん。視線が痛いのでやめてください。
「どけカカロット。コイツの相手は俺だ」
「えっ!?」
最初はどっちからだ!と争い始めたサイヤ人達は、なんとじゃんけんで闘う順番を決めだした。あまりの緊張感の無さにトランクスくんやマイは驚き、私は大きなため息をついてしまう。
暫くすると、沈む悟空とガッツポーズをするベジータがいたので先行はベジータになったようだ。
ブラックを前にしてベジータはギリギリと歯ぎしりをしている。トランクスくん曰く、彼が過去にタイムスリップする直前に未来のブルマが殺されてしまったらしいのだ。ブラックに対するベジータの怒りは相当だろう。
☆☆☆
「なっ、父さん!!」
真っ先にトランクスくんの声が響き渡った。
ロゼ化したブラックがベジータの胸を手刀で貫いたのだ。
気がほどけるように辺りに散り、地面へと落下したベジータはうつ伏せに倒れている。すると悟空がブルーになり、ブラックの元へ飛んでいった。あの悟空が最初から本気を出しているなんてとても珍しいのだ。それほどブラックはヤバい奴なんだと認識させられる。
倒れているベジータに駆け寄り、ぐるんと仰向けに転がして上半身を支えると、うめき声と少し荒い呼吸音が聞こえる。よかった、瀕死だがまだ大丈夫なようだ。
「そこまでです」
突然悟空とブラックの闘いを制すように空から声が聞こえた。黒く厚い雲が割れて、神々しい光とともに1人の神様がゆっくりと降りてきる。
「ザ、ザマス様ァ!?」
悟空が吃驚した顔でそう叫ぶ。
え、ザマス様って気が似ていたから悟空とビルス様達が見にいったあの人だよね?ブラックとグルって事か?
空に浮かぶザマス様は私を見下ろす。そしてニヤリと口角を上げた。
「ほう?貴様は...」
「あぁそうだ、俺が始末したコッペリオンと同一人物だ」
「フッ、また殺されに来るとはな」
「...は?」
思わず眉間に皺が寄るのが自分でもわかる。まるで私を知っているかのような口ぶりにコッペリオンという名が出た。また殺されに、ということはまさか...
「この世界の貴様はこの俺が始末した。幾つか前に破滅させた人間の星ごとなぁ」
「えぇ〜〜!?」
「な、なんだと!?」
「なんだってぇ!?」
なんと、この世界の私はブラックに殺されてしまったようなのだ。あ、なんかショック、私もだが悟空やトランクスくんも動揺していた。どうりでブラックもザマス様も私の事を知っているのか。より詳しく説明すると、この世界の私はその星の戦士と共に闘いを挑んできたのだが最終的に私がしぶとく生き残り、最期は星諸共消滅させたらしいのだ。それで印象に残っていたとの事。星諸共ってことは一瞬で死ねたのかな、辛くなければ良いんだけど。別の未来で頑張ったんだなぁ私。
「そんな事はいい、約束した筈です。孫悟空は私が倒すと」
そうザマス様が言うと、ブラックは標的をトランクスくんに変えて再び戦闘が始まる。簡単にスルーできる事実では無いのだが、殺されたのは私であって私ではない。複雑だし実感がわいてこないので今は何とも言えなかった。
私とマイはそれの開始と同時に残りの負傷した生存者を探しに走りだす。彼女によれば生き埋め状態の人が何人もいると聞いていたので、瓦礫の中の生存者達を救出するべく生体反応キャッチ神経をいつもより範囲広めで感受するようにした。
「うぐっ、助けて...くれ」
「だ、誰か...!」
「もう大丈夫ですよ!瓦礫を、どけま、す(お、重すぎる...)」
「歌音、その大きさは1人じゃ無理だよ!」
「あ、ありがとう!ふんぬぉぁ!」
ガシャァン
順調に救出していき、マイが持っていた救急セットで手当てをしたり電撃を応用して心臓マッサージをするなど少しでも生存者が助かるように頑張った。我ながら電気って物凄く便利だわ。