翌日
すがすがしい朝、珍しく早く目覚めた歌音はダイニングを通りキッチンに立っていた。
昨日グループL●NEでボロクソ言われたので、グーグ●とクック●ッドを見ながら朝食作りに挑戦しようとしている。うまくいけばインス●にアップするつもりでもいた。
今までの夕食の手伝いなどでもブルマが作ったものを盛り付けたり、切った野菜を炒めるというブルマの指示のもとで料理は出来ていたが、歌音一人ですべてをこなせるのは本当にオムライスだけだった。

「おはよう。珍しく早起きじゃない」

ブルマに軽く返事をし、皿に盛り付けて完成したのは『初心者でもカンタン！朝食にオシャレな料理』という枠にあるフレンチトーストである。

「あらぁ、とても美味しそう。うまくできてるわね」

「ブルマも食べる？結構自信と量あるんだけど」

2人は丁度起床してきた欠伸をするトランクスを座らせて食べ始めた。途端に目を輝かせて口に掻き込むトランクスと、それを見て笑顔になる歌音をブルマは微笑んで鑑賞した。まるで大きな娘が出来たようである。
数時間後起床した未来トランクスとベジータもそれの旨さに目を見開くのであった。

「あ、それ歌音が作ったのよ」
「なに！？」
「(父さんの反応、歌音さん料理下手だったのかな)」

☆☆☆

昼前にカプセルコーポレーションにやって来た皆の視線の先には、昨日修理し終えたタイムマシンがある。それを見てビルスは面白くなさそうに鼻を鳴らし、ウイスは冷たい目でそれを見据えた。

「トランクスくん、心配？」

「えぇ、少し気になる事が。実は...」

なんと、未来の地球で一緒に戦っているマイという方がいるらしいのだが、彼女はトランクスくんが此処へ来る前にブラックの攻撃を受けてしまったらしいのだ。トランクスくんは今1番それが気になるらしい。若干そわそわしている。私は帰りの足りない電力を補うために燃料係兼戦闘員として連れてくらしい。タイムマシンの中は大人2人とあと数年で成人できる2人、ぎゅうぎゅう詰めで身動きがとれなかった。

「むぎゅう、潰れりゅう…」

「悪ぃ！歌音、悪気はねぇんだ！」

「くっ、カカロット動くな！」

「わわわ、行きますよ！」