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ドラゴンボール

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夢主
双子の妹

間もなくボゴンボゴンと殴り合う音が聞こえて、2人の戦闘が始まったのだと理解した。悟飯さんが押しているように感じるのだが、タゴマの顔は余裕の笑みで歪んだままである。悟飯さんの攻撃が全く効いていない様に感じた。

「俺は4ヶ月の間フリーザ様の攻撃を耐え続けた男っスよ?晴れて鋼鉄の体を手に入れたって訳っス。てめぇのお上品な攻撃なんざ効かないっつーの!」

お上品の反対はお下品と言うことになるが、一体お下品な攻撃とは...。普通の武術では歯が立たず、悟飯さんも困惑している。どうすればこいつを倒せるのだろうか。

「ぉぉぉぉ...」

すると何処からか雄叫びの様な声が聞こえてきた。それは皆も聞こえていたようで、気を感じる方角を不思議そうに見上げている。生体反応を感知してみると、確かに上から猛スピードで急降下してくる誰かがいた。

「おおおお!ゴテンクス様参上!」

あ、やって来たのはゴテンクスだったようだ。降下の勢いを殺さずにゴテンクスはタゴマの局部に突撃する。声にならない声をあげて目をかっぴらいたタゴマは、そのまま倒れてぶつかった所を押さえていた。確かにこれはお下品だ。見ていられるものではなくタゴマからはそっと視線を逸らした。


☆☆☆


「ぁ......」


「ごはーーん!!!」

「ご、悟飯さん!」

限界まで気を高めた悟飯さんが、光を失った目で立ちすくんでいる。さっきの気の解放だけで敵も幾らかは減ったが、それでも戦闘態勢にあるのはまだまだいた。悟飯さんは一体何のために最大限気を解放したんだろう。敵を殲滅させる為では無いはずなのだが、目的がさっぱり分からない。とにかく彼が戦闘不能になったのなら私がフリーザさんと闘わなくては、ここに居る皆はおろか関係ない他の人間にまで手を出されるかもしれない。こう言っちゃなんだが、この中で1番生体反応が大きい悟飯さんが手も足も出なかったのだから、地球にいる人達ではもう誰も適わない。私も勝てるかは分からないが、時間稼ぎは出来るはずだ。
ふらり、と悟飯さんが揺れると満身創痍のピッコロさんが苦しそうに悟飯さんの名前を呼ぶ。自分の中で緊張感がぐっと高まった時、聞きなれた音が聞こえた。

シュン
「あんがとな、悟飯」

「フンッ、やっと帰ってきたか」

そうか瞬間移動だ!気を解放したのはそのためだったのか!
膝から崩れ落ちた悟飯さんを悟空が支える。その横にはベジータもいた。サイヤ人達の登場で強ばっていた体から次第に力が抜けて行くのがわかる。私の出番はここまでだ。どうにかしてフリーザさんを倒してくれ。
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