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ドラゴンボール

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夢主
双子の妹

歌音、どうしたの!?目を覚まして!」

肩をがしりと掴むと、ビクンと身体が跳ねる。冷えきった身体からはビリビリと僅かな電気が漏電していて、手が痺れるように痛い。

「やだ、や、だっ、じっけんされっ、助けて...」

「じ、実験?何の事?」

「失礼致します」

「お、お前何するつもりだ!」

いつの間にかウイスが横に立っており、歌音の顔に向かって杖を振るう。すると歌音の開ききった瞳孔が徐々に戻り、身体の震えも止まっていった。再び意識を失った顔からは恐怖の表情が無くなっている。

「危ない所でしたねぇ、もう少しでありったけの電撃が放出されていましたよ」

歌音...が?一体どうしたの...」

☆☆☆


目を覚ますと、目の前に悟空の顔があった。私を近くで見ていたらしい。ドアップの人の顔に吃驚してしまった。

「はっ、ごくう...だ」

「大丈夫かおめぇ」

「う、うん」

きょとんとした顔の悟空を見ると、こちらもきょとんとしてしまう。しかし悟空がやるとかわいい顔だなぁ。
間も無く歌音!と呼ばれる。その方を向くとブルマがこちらへ走ってきていた。そのスピードはまずいんじゃないのか。

「よかったわ!」

「ぐぇっ、ブル、マァ、くるっし」

「ママ!!歌音ねぇちゃんが死んじゃうよ!」

「あ、ごめんなさい」

再び意識がフライアウェイしそうになったが、ギリギリの所で離してもらえた。物凄い締め付けだったぞ。ふと視線に気付いて周りを見渡すと、色々な人から心配の目で見つめられている。私なんかしたっけ。今のところ心当たりが見つからなくて困ってしまう。
そして今気付いたが、服の表面はまあまあ乾いているのだが、下着やキャミソールはそうでもなかった。べちょべちょしているのがとても気持ち悪くて、うげぇと嫌な顔をしてしまう。あと水の中で感電したのでまだ電気調節が上手くいっておらず、指先がビリビリしている。ちょっと痛いが、これは一時的な症状でほっとけば治るやつだ。今はビリビリの痛み以外触覚を一切感じなくて変な感じがする。ブルマの締め付けは別は別だ。
あれ、そういえばビルス様はもう怒っていないみたい。代わりに悟空の道着がボロボロになっているので、ビルス様と悟空が闘ったのかな。なんかもう悟空って凄いや。


「お嬢さん、お怪我はありませんか?」

「え!?あ、はい」

「主が御無礼を、それにパニックまで起こさせてしまい申し訳ございません」

「あーー、お嬢さん。その...悪かったね」

いやいやいやいや、私の方がとんでもないことをしたのに。神様と戦うなんて恐ろしいことをやったもので。
土下座する勢いで私も謝った。あ、そういえばパニックってなんだ。そんな事あったっけ、もしかして心配の目で見られてるのと関係あるのか?

「あと、お嬢さんじゃなくて歌音って呼んでください、お2人とも」

「ああ」

歌音さん、了解です♪」


「じゃあ......パーティーし直さない??」


ということで再びパーティーが始まった。まだまだ体力が有り余っている人達はビンゴ大会の続きをしたり、バイキングで食べまくったりしている。私は未だに無痛のままだから歩けないし、下着もびちょびちょなので大人しく座っていよう。着替えくらい持ってきていればよかった...

はぁ、とため息をついていると、ピッコロさんがこっちへ歩いてきているのが見えた。すぐ傍までまで来ると、彼はいつものポーカーフェイスでこう言った。

「お前は過去に人体実験をされていたのか?」

え、と思わず彼を凝視してしまう。何故ピッコロさんがそれを知っているんだ?
目が合っていると全てを見透かされているような気がして、怖くなって目を逸らしてしまう。

「俺は読心術が使える。魘されていたお前からは、男とお前が抵抗する声が聞こえた。あれは昔の記憶だろう」

読心術って、考えている事が分かるって事は今も読まれているのか。あと私が魘されていたってどう言う事だろう。全く心当たりがなくて混乱していると、それも読んだのかピッコロさんは私がプールから引き上げられてからの一連の出来事を教えてくれた。私が錯乱して電撃を放とうとすると、ウイス様が何かしてそれを止めたらしい。私そんな事しようとしていたのか。ブルマとウイス様に申し訳なさすぎる。それにピッコロさんには、人体実験をされているという事がバレてしまっているのだ。読心術使いに隠し事は出来ないだろうから大人しく全てを話すことに決めた。
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