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ドラゴンボール

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双子の妹

大量にあるたこ焼きから、たったひとつだけのハズレを当ててしまったのか...。絶望したがどうやら違うらしい。美味し過ぎてあのリアクションだ。それは良かったが、なんとも紛らわしい。

「な!盛り上がっただろ!俺も1個~、...かっらーー!!!」


ビンゴ大会が始まり、色々あってイラつき始めたビルス様は、ベジータのプライドを捨てたビンゴダンスを経てひとまず落ち着いた。安心しきって私はブルマ達と会話を楽しんでいると、いきなり大きな生体反応が現れた。上を見るとビルス様が浮いている。とうとう怒らせてしまったらしい。どうしようかと頭を抱えていると、ベジータがもの凄い勢いで海に飛び込み、もの凄く大きなタコを捕まえてきた。「たーこーたーこー」と口ずさみながら高速でたこ焼きを作り始めたベジータは、傍から見たらめちゃくちゃ面白いかもしれないが、彼に地球の運命がかかっているのだ。決死の行動、暫く称えるぞ。ビルス様達には聞こえない小さな声で、お礼を言っておく。

「ビルス様~どうぞ!ベジータ特製のたこ焼きですよ!」



ベジータと安堵の息を吐いていた隙に、あろう事か魔神のブウさんがビルス様に攻撃をし始めた。再び顔面蒼白になるベジータと私。
ビルス様はブウさんの触覚をつかんでグルグルと回し、海へ投げた。彼等が元いた場所を見ると、プリンが1つ置いてある。多分あれが原因だろう。ブウさんは食べる事が大好きだと聞いているから2人で取り合いが起こったと推測する。皆の騒いでいた声もぴたりと止まり、痛い沈黙が続いた。ベジータはビルス様に睨みつけられガタガタと震えている。

「ベジータ、何してんのよ!あんな悪者懲らしめちゃいなさいよ!」

「ブルマ、くっ」

「...ベジータ、私、吐きそうな位に緊張してるけどちょっと言ってみるよ。こうなった責任は私にもあるから。解決するとは思えないけどね」

歌音...」

ベジータを庇うように前に出る。ビルス様の視線が私に刺さった。ひぇぇぇ痛い。

「ビビっビ、ビルス様、どうか、落ち着いて下さい。あの、彼にはきつく注意しておくので」

「邪魔だ...どけ」

「プ、プリンなら今から作らせます」

「どけと言ってるんだ!」

「ひっ」

やっぱり無理だった!怒ったら話が通じないタイプの人だ、一体どうすれば良いのだろうか。


バシャア
「お前、許さない、許さないぞぉーー!!」


「ブウさんやめてぇ...」

もう滅茶苦茶だ。更に増した頭痛に頭を抱える。
怒りで真っ赤になったブウさんをビルス様はあしらっている。彼も決して弱くないのに、簡単に蹴飛ばされた。
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