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ドラゴンボール

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夢主
双子の妹

「ひぃぃ」

私は確信した。先程とは変わった空気、圧倒的なオーラ、大きすぎる生体反応。ただの生物とは比べ物にならないものがこの猫さんにはある。

この人が破壊神だ。

それにいつの間にか隣にいた背の高い人は、一見柔そうな印象だが生体反応は猫さんよりも底がみえない。そういえば破壊神には付き人がいるとも習ったが、この人がそれなのだろうか。まずいまずいまずい、ベジータに伝えないといけないのに、口は恐怖でガチガチと震えて動かない。

「くッ、この!」

この緊張感の中でも動けるベジータはさすが戦い慣れている。
しかし破壊神様が睨むと彼は力なく倒れ、私もその余波で足に力が入らなくなってへたりと座り込んだ。破壊神様が彼の前にしゃがんで口を開く。

「ねぇ、”超サイヤ人ゴッド”って聞き覚えない?」

「超サイヤ人、ゴッド?」

「はぁ、お嬢さんは?」

「なな、なななな、ない、です」

「やっぱり知らないか」

「ですから言った通りでしょう」

破壊神様は残念そうに首を落とす。付き人さんはため息をついていた。

コツコツコツ
「あら、こんな所にいたのね。ベジータと歌音

「来るな!来るんじゃない!!」

ベジータのあまりの必死さにブルマは不思議そうな顔をする。
やがて近くに来てしまったブルマと神様のどんどん進んでいく話を、ベジータと私は止めることも出来ず呆然と見ていた。神様とコミュニケーションがとれるブルマってすごくないか。
パーティー会場の方に向かって3人が歩いていく。ベジータの制止も虚しく、彼らが止まることはなかった。


「彼等はビルスさんとウイスさん。一緒にパーティを楽しむわよ!」

神様の自己紹介を離れたところから観察する。今は破壊する素振りは見せていないが、何が引き金でその気になるか分からない。地球を破壊するなんて赤子の手をひねり潰すよりも簡単だろう。その気になれば太陽系ごとかもしれない。
息を飲んだベジータの視線の先を見ると、ヤムチャが破壊神、ビルス様と肩を組んでいる。あ、なんか頭痛くなってきた。

「あのバカがぁぁッ」


通常なら盛り上がるであろう、クリリンさん達は、ビルス様とウイス様とロシアンたこ焼きを始めてしまった。多分ハズレのたこ焼きには尋常じゃないくらいワサビを入れたのだろう。のっけから初めて地球に来たと言う人達に何という地獄を味合わせようとしているのか。相手が相手だから 「当たった~!」じゃ済まされない。地球が滅亡するかされないかのどちらかなのだ。運命をかけたロシアンたこ焼きになってしまったこれは最早ロシアンたこ焼きではない。
ビルス様は1つ食べると、凄いリアクションと共に大きな声をあげた。
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