ドラゴンボール
夢主設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「...誰だ」
「此奴がコッペリオンか?」
第1宇宙から帰ってきた矢先、奇妙な2人組が夜の暗闇から現れた。片方は煌びやかな服装の女、もう片方は背の高い男。
「そのようですね」
「ほう...良い。なかなか美しい外観ではないか」
歌音を迎えに来ていた男と似ている。確か天使が来るとか言っていたが、その男とカラーリングや髪型が違うだけで特徴がそっくりだ。
もしや...。
「我がこの宇宙の破壊神じゃ。ヘレスと申す」
「付き人のサワアです」
「...刹那です。先程のご無礼をお許しください」
「セツナか...構わん、今回だけは許してやろう」
こちらへ近付いてくる足音がコツコツと響く。ぼんやりと白い街灯に照らされて、破壊神...ヘレス様の顔が青白く照らされた。小麦色の肌に、特徴的なアイメイクと泣きボクロ、紅を引いた厚い唇。美しい女の破壊神である。
かなり近くで立ち止まったヘレス様は、私よりも少し身長が高い。
「時に刹那。コッペリオンには多彩な超能力があると聞いたが誠か」
「はい」
意識を集中させると、空気が小さく揺れる。シュンッと小さな音を立てて1mほど後ろに移動した。
「これが私の特殊能力、空間置換。言わば瞬間移動です」
☆☆☆
姫愛「へえ〜刹那神殿に行ったんだ」
迷砂「詩音先輩、歌音先輩がこっち来てるっスよ」
詩音「ほんとだ!姉貴〜!」
荊「お〜い葵こっちやぞ〜!」
既にほとんどの宇宙が来ており、各々が大会会場で士気を高めたり準備体操をしている中、コッペリオンは第1宇宙の破壊神達と荊の元へ続々と集まっていた。
大きく手を振った荊に葵が気付いて駆け寄ってくる。しかし彼女らの奥に立つ3人を見ると、あからさまにゲッとした顔をして立ち止まった。別の方向から来た歌音も同様である。
葵「なんであの人たちがいるんですか...」
荊「多分界王神様についてきたんちゃうか」
葵がコソコソっと荊に耳打ちをする。そう。コッペリオンの生みの親とも言える三教授がいた。その名の通り3人おり、もれなく全員見た目は初老である。
派遣組の全体的なテンションも低いし、先輩たちも考えていることは同じなのだろうと葵は考えを巡らせた。三教授に関する記憶は痛いものしかない。自然と暗い空気になってしまうのは仕方がないが、このまま過ごすのはしんどそうだ。
やがて最後の第9宇宙の真奈も加わり、三教授の1人がツカツカと出てくる。相変わらず目のバイザーは赤く不気味に光っており、その表情は計り知れない。
「やあ私の可愛い生徒達よ。今日はよく集まってくれたな」
「君達の活躍には期待している。全宇宙にコッペリオンの存在を知らしめてくれたまえ」
「あまりにも情けない落ち方をしたら"お仕置き"を検討しよう」
ニヤリと口角を上げた三教授に、遥人が顔を顰める。葵がタエ子の後ろに隠れる。詩音が歌音の袖を引っ張る。怯えた姫愛が荊にぴったりとくっついた。
コッペリオンは"お仕置き"の内容を察している。「ああどうせ痛いんだろうな」。
「あとは各々好きにしてくれたまえ」と三教授の1人は戻っていき、続いて荊が指揮をとる。
荊「よし切り替え!これから作戦を立てるで!」
刀馬「どこの宇宙も同じだとは思うが、固まってた方がいんじゃねぇのか」
涼牙「もし分断されて襲われたらどうする?」
荊「そうやなぁ。あ、2人組になって敵を迎え撃つのはどうや?」
葵「第7宇宙の人達空を飛べないんだって」
迷砂「こっちは能力で空を飛べるから関係ないよ。ね!真奈!」
真奈「(コクリ」
「ほんとだ私飛べなくなってる」
葵「え、歌音先輩飛べたの?」
刹那「姫愛、狼さんはどうした」
姫愛「一緒に住んでるお姉さんが体調崩しちゃったから、狼さんに見てもらってるんだ」
遥人「......要するに中心辺りで固まりつつ闘う時は2人1組って事だろう。そして飛べる者は上空から指示を出せられれば完璧だ」
荊「よし決まり!次は2人1組のペアやな」
「これって能力が似たもの同士の方がいいよね?」
荊「う〜んそうやな」
うんうん唸り始めた荊の肩に手を置いて、遥人が迅速かつ合理的にペアを決めた。
荊と迷砂、刹那と姫愛、真奈と葵、私と詩音、刀馬と涼牙だ。空を飛べるのは真奈と迷砂と葵。その中で、真奈と葵は能力が実態でない分物凄く強い。超能力で敵を持ち上げてそのまま落とすなんて事も出来たりするので、ある意味最強ではある。この2人が居なくなったら第1宇宙は主戦力を失ったことになってしまうのだ。
遥人曰く、一応誰とでも組めるように臨機応変な対応が大切らしい。
一段落ついたところで、界王神が場を遮った。
「アナトと申します。界王神として貴方達コッペリオンの活躍に期待していますよ。ですがこの第1宇宙は敗退しても消滅が免れるからといって、イワン様が恥をかく様なみっともない真似はしないで下さいね」
やけに刺々しい忠告を頂いた。言われなくても手を抜くつもりなんて無い。こちとらお仕置がかかってんだ。
神達が続々と観覧席に移動し始めたので、第1の界王神と破壊神と天使もタエ子と遥人を連れて瞬間移動していく。
その去り際、遥人が荊の頭を撫でて「頑張れよ」と涼しく言い放ったのは派遣組の記憶に一生残るだろう。
「此奴がコッペリオンか?」
第1宇宙から帰ってきた矢先、奇妙な2人組が夜の暗闇から現れた。片方は煌びやかな服装の女、もう片方は背の高い男。
「そのようですね」
「ほう...良い。なかなか美しい外観ではないか」
歌音を迎えに来ていた男と似ている。確か天使が来るとか言っていたが、その男とカラーリングや髪型が違うだけで特徴がそっくりだ。
もしや...。
「我がこの宇宙の破壊神じゃ。ヘレスと申す」
「付き人のサワアです」
「...刹那です。先程のご無礼をお許しください」
「セツナか...構わん、今回だけは許してやろう」
こちらへ近付いてくる足音がコツコツと響く。ぼんやりと白い街灯に照らされて、破壊神...ヘレス様の顔が青白く照らされた。小麦色の肌に、特徴的なアイメイクと泣きボクロ、紅を引いた厚い唇。美しい女の破壊神である。
かなり近くで立ち止まったヘレス様は、私よりも少し身長が高い。
「時に刹那。コッペリオンには多彩な超能力があると聞いたが誠か」
「はい」
意識を集中させると、空気が小さく揺れる。シュンッと小さな音を立てて1mほど後ろに移動した。
「これが私の特殊能力、空間置換。言わば瞬間移動です」
☆☆☆
姫愛「へえ〜刹那神殿に行ったんだ」
迷砂「詩音先輩、歌音先輩がこっち来てるっスよ」
詩音「ほんとだ!姉貴〜!」
荊「お〜い葵こっちやぞ〜!」
既にほとんどの宇宙が来ており、各々が大会会場で士気を高めたり準備体操をしている中、コッペリオンは第1宇宙の破壊神達と荊の元へ続々と集まっていた。
大きく手を振った荊に葵が気付いて駆け寄ってくる。しかし彼女らの奥に立つ3人を見ると、あからさまにゲッとした顔をして立ち止まった。別の方向から来た歌音も同様である。
葵「なんであの人たちがいるんですか...」
荊「多分界王神様についてきたんちゃうか」
葵がコソコソっと荊に耳打ちをする。そう。コッペリオンの生みの親とも言える三教授がいた。その名の通り3人おり、もれなく全員見た目は初老である。
派遣組の全体的なテンションも低いし、先輩たちも考えていることは同じなのだろうと葵は考えを巡らせた。三教授に関する記憶は痛いものしかない。自然と暗い空気になってしまうのは仕方がないが、このまま過ごすのはしんどそうだ。
やがて最後の第9宇宙の真奈も加わり、三教授の1人がツカツカと出てくる。相変わらず目のバイザーは赤く不気味に光っており、その表情は計り知れない。
「やあ私の可愛い生徒達よ。今日はよく集まってくれたな」
「君達の活躍には期待している。全宇宙にコッペリオンの存在を知らしめてくれたまえ」
「あまりにも情けない落ち方をしたら"お仕置き"を検討しよう」
ニヤリと口角を上げた三教授に、遥人が顔を顰める。葵がタエ子の後ろに隠れる。詩音が歌音の袖を引っ張る。怯えた姫愛が荊にぴったりとくっついた。
コッペリオンは"お仕置き"の内容を察している。「ああどうせ痛いんだろうな」。
「あとは各々好きにしてくれたまえ」と三教授の1人は戻っていき、続いて荊が指揮をとる。
荊「よし切り替え!これから作戦を立てるで!」
刀馬「どこの宇宙も同じだとは思うが、固まってた方がいんじゃねぇのか」
涼牙「もし分断されて襲われたらどうする?」
荊「そうやなぁ。あ、2人組になって敵を迎え撃つのはどうや?」
葵「第7宇宙の人達空を飛べないんだって」
迷砂「こっちは能力で空を飛べるから関係ないよ。ね!真奈!」
真奈「(コクリ」
「ほんとだ私飛べなくなってる」
葵「え、歌音先輩飛べたの?」
刹那「姫愛、狼さんはどうした」
姫愛「一緒に住んでるお姉さんが体調崩しちゃったから、狼さんに見てもらってるんだ」
遥人「......要するに中心辺りで固まりつつ闘う時は2人1組って事だろう。そして飛べる者は上空から指示を出せられれば完璧だ」
荊「よし決まり!次は2人1組のペアやな」
「これって能力が似たもの同士の方がいいよね?」
荊「う〜んそうやな」
うんうん唸り始めた荊の肩に手を置いて、遥人が迅速かつ合理的にペアを決めた。
荊と迷砂、刹那と姫愛、真奈と葵、私と詩音、刀馬と涼牙だ。空を飛べるのは真奈と迷砂と葵。その中で、真奈と葵は能力が実態でない分物凄く強い。超能力で敵を持ち上げてそのまま落とすなんて事も出来たりするので、ある意味最強ではある。この2人が居なくなったら第1宇宙は主戦力を失ったことになってしまうのだ。
遥人曰く、一応誰とでも組めるように臨機応変な対応が大切らしい。
一段落ついたところで、界王神が場を遮った。
「アナトと申します。界王神として貴方達コッペリオンの活躍に期待していますよ。ですがこの第1宇宙は敗退しても消滅が免れるからといって、イワン様が恥をかく様なみっともない真似はしないで下さいね」
やけに刺々しい忠告を頂いた。言われなくても手を抜くつもりなんて無い。こちとらお仕置がかかってんだ。
神達が続々と観覧席に移動し始めたので、第1の界王神と破壊神と天使もタエ子と遥人を連れて瞬間移動していく。
その去り際、遥人が荊の頭を撫でて「頑張れよ」と涼しく言い放ったのは派遣組の記憶に一生残るだろう。