ドラゴンボール
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「詩音さ〜ん!」
「ん?」
「やっと見つけました!」
「むぐぐ!もがもが!」
「た、食べてから話してくださいよ...」
背中まで伸びた黒髪にこの中では少し浮いている夏服制服を身につけたJK。
普段の姉同様、早起きが出来なかったのか微妙な時間の人の姿もまばらな食堂にいる。双子の妹 詩音は派遣先の惑星サダラで朝食に食らいついていた。
細身の少年キャベは、大会の出場選手をサイヤ人から数人引っ張り出せと破壊神から言いつけられている。
「そういう事なので詩音さんにも出場して貰いたいのですが、あと貴方を連れて来いとも言われたので僕と行きましょう」
「ボク元から出場するよ」
「え、そうなんですか?」
「うん」
恐らく詩音が言った意味とキャベの受け取り方はすれ違っているのだが、それに両方気付くことも無かったのでこの話題は終わった。
仕事で長い時間を過ごす事もあるこの2人、意外とお互いについて語ることが少ない。踏み込んだ話といえば、双子の姉くらい。詩音が姉以外の人間に興味を示さないのが主な原因であるが、キャベも詮索するタイプでは無かったのでそういう面では相性が良かった。普通に良好な関係である。
食堂を去り、船着場へ直行した。キャベはこれから別のサイヤ人を勧誘した後に、その報告も兼ねて破壊神の星へ行くらしい。詩音もそれに同行する事になった。
☆☆☆
「ここにカリフラさんがいらっしゃると聞いたんですが」
「テメェら何モンだ」
「姐さんに用でもあんのかァ?」
「...構わないよ。通しな」
睨みを効かせていた男達を制すように吹き抜けの2階から声がかかる。身を引いた彼等に代わって、サイヤ人らしく肉を片手に髪が逆立った女が姿を現した。
「で、アンタら誰だ?」
「初めまして、サダラ防衛隊のキャベです」
「詩音で〜す」
「唐突ですが、力の大会に出場してください」
「はあ?」
力の大会の概要を詳しく説明して、トドメにあなたの力が必要なんですとキャベは懇願する。
カリフラと呼ばれた女は考える間もなく「嫌だね」と答えた。
「だってよ。テメェみてぇなお子様は帰った方がいいぜ」
カリフラの下っぱがキャベの頭をわしわしと撫でて馬鹿にしたように言う。それに対して超サイヤ人の気迫でその男を吹っ飛ばしたキャベに周りがどよめき、隣にいた詩音の髪が派手に舞い上がった。
「何をした」
「キャ、キャベ!?お前金髪に...」
「超サイヤ人です。詩音さんにはまだ言ってませんでしたね。知りたければこの力、教えてあげてもいいですよ」
「...だとしても大会には出ないからな」
つっけどんな態度をとり続ける彼女に、キャベはレンソウの話を持ちかける。レンソウとはカリフラの兄で惑星サダラの元防衛隊長、力の大会に彼女を推薦した本人である。
「更に上を目指せるアナタが、こんなところで燻っていても良いんですか?」
「...ふぅん。その力、興味が湧いてきたよ。アンタらキャベさん達にジュースでも買ってきな」
「良かったなキャベ!」
「ええ」
☆☆☆
早速スーパーサイヤ人のなり方を教える事になり、キャベ、詩音、カリフラの3人は外へ出た。詩音が(カリフラ、喋ってみたら普通にいい人だな)と思っているように彼女は案外普通のサイヤ人である。ただ好奇心と戦闘欲と気が強めなだけで。
「こう、背中をゾワゾワさせるようなイメージで」
「ゾワゾワァ?」
「そうです、この辺りで感じるんです。最初は無理だとは思いますが...」
「ん〜〜〜、ゾワゾワァ、...でりゃぁぁ!!!!!」
ブワッと湧き上がった大きな気に包まれる。目を開くと気は金色に染まっていた。この短時間で習得したことに驚くキャベと「すごーい!」と呑気に拍手する詩音の温度差にカリフラは一抹の疑問を抱く。
「す、凄いですよカリフラさん!!」
その後、やる気になったとキャベに意気揚々と返事をした。
「ところでアンタ、詩音って言ったっけ?アンタは超サイヤ人になれないのか?」
「うん!ボクそもそもサイヤ人じゃないから」
「彼女は第1宇宙から派遣されてるんですよ」
「はァ!?ダイイチ?なんだそれ。つーか、黒髪だしなんか似てるから同じサイヤ人だと思ってたんだけど」
「アハハー確かに似てる」
「詩音さんも大会に出場されますし、一緒のチームで頑張りましょう!」
「え?ボク大会には出るけど第6宇宙じゃないよ」
「...え?」
「第1宇宙だよ」
「なっ何故ですか!?」
「そういえばキャベに言うの忘れてた」
話くらい合わせとけよ...とやり取りを見て口から漏れる。
次第にキャベは新芽のごとく顔が青くなっていった。
「シャ、シャンパ様にこの事を伝えないと...は、破壊されないかな...」
「ほらこのメールに書いてあるだろー?」
項垂れるキャベにスマホを見せる詩音。あまり良さそうな状況では無いが、自分の妹分の存在を思い出したのでコイツらに紹介してやろうと呼びつけた。
近くの物陰から弟子が出て来ると、2人とも顔を見合わせて不思議そうな顔をしている。
「コイツはアタシの妹分ケールってんだ!同じサイヤ人だから力になれるぞ!」
「ん?」
「やっと見つけました!」
「むぐぐ!もがもが!」
「た、食べてから話してくださいよ...」
背中まで伸びた黒髪にこの中では少し浮いている夏服制服を身につけたJK。
普段の姉同様、早起きが出来なかったのか微妙な時間の人の姿もまばらな食堂にいる。双子の妹 詩音は派遣先の惑星サダラで朝食に食らいついていた。
細身の少年キャベは、大会の出場選手をサイヤ人から数人引っ張り出せと破壊神から言いつけられている。
「そういう事なので詩音さんにも出場して貰いたいのですが、あと貴方を連れて来いとも言われたので僕と行きましょう」
「ボク元から出場するよ」
「え、そうなんですか?」
「うん」
恐らく詩音が言った意味とキャベの受け取り方はすれ違っているのだが、それに両方気付くことも無かったのでこの話題は終わった。
仕事で長い時間を過ごす事もあるこの2人、意外とお互いについて語ることが少ない。踏み込んだ話といえば、双子の姉くらい。詩音が姉以外の人間に興味を示さないのが主な原因であるが、キャベも詮索するタイプでは無かったのでそういう面では相性が良かった。普通に良好な関係である。
食堂を去り、船着場へ直行した。キャベはこれから別のサイヤ人を勧誘した後に、その報告も兼ねて破壊神の星へ行くらしい。詩音もそれに同行する事になった。
☆☆☆
「ここにカリフラさんがいらっしゃると聞いたんですが」
「テメェら何モンだ」
「姐さんに用でもあんのかァ?」
「...構わないよ。通しな」
睨みを効かせていた男達を制すように吹き抜けの2階から声がかかる。身を引いた彼等に代わって、サイヤ人らしく肉を片手に髪が逆立った女が姿を現した。
「で、アンタら誰だ?」
「初めまして、サダラ防衛隊のキャベです」
「詩音で〜す」
「唐突ですが、力の大会に出場してください」
「はあ?」
力の大会の概要を詳しく説明して、トドメにあなたの力が必要なんですとキャベは懇願する。
カリフラと呼ばれた女は考える間もなく「嫌だね」と答えた。
「だってよ。テメェみてぇなお子様は帰った方がいいぜ」
カリフラの下っぱがキャベの頭をわしわしと撫でて馬鹿にしたように言う。それに対して超サイヤ人の気迫でその男を吹っ飛ばしたキャベに周りがどよめき、隣にいた詩音の髪が派手に舞い上がった。
「何をした」
「キャ、キャベ!?お前金髪に...」
「超サイヤ人です。詩音さんにはまだ言ってませんでしたね。知りたければこの力、教えてあげてもいいですよ」
「...だとしても大会には出ないからな」
つっけどんな態度をとり続ける彼女に、キャベはレンソウの話を持ちかける。レンソウとはカリフラの兄で惑星サダラの元防衛隊長、力の大会に彼女を推薦した本人である。
「更に上を目指せるアナタが、こんなところで燻っていても良いんですか?」
「...ふぅん。その力、興味が湧いてきたよ。アンタらキャベさん達にジュースでも買ってきな」
「良かったなキャベ!」
「ええ」
☆☆☆
早速スーパーサイヤ人のなり方を教える事になり、キャベ、詩音、カリフラの3人は外へ出た。詩音が(カリフラ、喋ってみたら普通にいい人だな)と思っているように彼女は案外普通のサイヤ人である。ただ好奇心と戦闘欲と気が強めなだけで。
「こう、背中をゾワゾワさせるようなイメージで」
「ゾワゾワァ?」
「そうです、この辺りで感じるんです。最初は無理だとは思いますが...」
「ん〜〜〜、ゾワゾワァ、...でりゃぁぁ!!!!!」
ブワッと湧き上がった大きな気に包まれる。目を開くと気は金色に染まっていた。この短時間で習得したことに驚くキャベと「すごーい!」と呑気に拍手する詩音の温度差にカリフラは一抹の疑問を抱く。
「す、凄いですよカリフラさん!!」
その後、やる気になったとキャベに意気揚々と返事をした。
「ところでアンタ、詩音って言ったっけ?アンタは超サイヤ人になれないのか?」
「うん!ボクそもそもサイヤ人じゃないから」
「彼女は第1宇宙から派遣されてるんですよ」
「はァ!?ダイイチ?なんだそれ。つーか、黒髪だしなんか似てるから同じサイヤ人だと思ってたんだけど」
「アハハー確かに似てる」
「詩音さんも大会に出場されますし、一緒のチームで頑張りましょう!」
「え?ボク大会には出るけど第6宇宙じゃないよ」
「...え?」
「第1宇宙だよ」
「なっ何故ですか!?」
「そういえばキャベに言うの忘れてた」
話くらい合わせとけよ...とやり取りを見て口から漏れる。
次第にキャベは新芽のごとく顔が青くなっていった。
「シャ、シャンパ様にこの事を伝えないと...は、破壊されないかな...」
「ほらこのメールに書いてあるだろー?」
項垂れるキャベにスマホを見せる詩音。あまり良さそうな状況では無いが、自分の妹分の存在を思い出したのでコイツらに紹介してやろうと呼びつけた。
近くの物陰から弟子が出て来ると、2人とも顔を見合わせて不思議そうな顔をしている。
「コイツはアタシの妹分ケールってんだ!同じサイヤ人だから力になれるぞ!」