ドラゴンボール
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「いや、身体が鈍ってるだけ」
強がった台詞を吐くも、修行をやめてから半年以上は経っているのだ。その間にタイマンに必要な筋力なんて落ちているだろう。
悟空やウイスさんも言ってた心得、そういう事は敵に知られてはいけないのだ。
「まあそんな事はいい、貴様にひとつ聞きたいことがあった」
拳が離れてお互いに距離を空ける。重力に少し慣れてきた。
「第7宇宙と第1宇宙どちらを取るつもりだ」
「...そりゃ、第1宇宙だよ」
「嘘をつくな」
ベジータは私の目をじっと見た。考えてること全部バレてそう。逸らせない。逸らしたら負けたことになる。
正直なところ、迷っていた。大神官様は第1宇宙以外が勝利した場合でも第1は消滅はされないと仰っている。
「貴様は第7宇宙が、地球が消えるのが怖いんだろう」
「っ、そんなの」
当たり前じゃないか!
もし、もし第1宇宙が生き残ったとして、それで第7宇宙が消されてしまったら私はどうなるだろう。多分普通じゃいられない。その前に自ら武舞台を降りるか、消滅後に精神を病むと思う。
「チッ、第7宇宙に思い入れがあるのは構わんが!貴様は自分の宇宙と向き合いやがれ!」
「!!ぐぎゃっ」
ふと私の目が泳いだ途端、ガンッ!と額から鼻にかけて激痛が走った。たらりと鼻血が垂れてくる。じわりと浮かんできた涙を堪えてへたりと座った。どうやら頭突きをくらったらしい。
「その甘ったれた精神で挑むくらいなら今ここで出場が出来んようにしてやる」
冷たく言い放った。
そんなの分かってる、でも仲間がいる第1宇宙と大好きな地球、どっちも選べない。
私が第7宇宙に固執したらどんどんしんどくなるだけ、どのみち私は1番嫌いで極悪非道な宇宙の選手として出場するのだ。
それが嫌ならここで半殺しにされてそもそも出場しない選択肢を選べと言うことか。
「"ここ"が大好きだから、皆の敵になることが怖い...」
「フンっ勝手に怖気付くな。"ここ"を守りたいなら尚更かかってこい。貴様に心配されるほど何奴も此奴も弱くはないぞ」
まるで親に叱られた気分。私にそんな経験があるのかと言われれば無いが、まあ比喩だ。
この荒っぽいやり方もベジータにとっての教育だろう。特別不器用な彼しか出きっこない荒業だ。さすが王子。
「中途半端なままだったら俺が真っ先に貴様を落とすからな」
私の前にベジータが立ち塞がった。
ずっと痛い、どれだけの力で突いてきたんだろう。
顔下半分を抑えた指の間からぽたぽたと血が垂れる。
「立て。もう手加減はせん」
つまりベジータが言いたいのは、第7宇宙の心配はしなくていい。第1宇宙の事だけを考えろって事だ。
喝が入れられたような気分。袖で鼻を拭ってゆっくり立ち上がった。
「望むところよ!パパ!」
「誰がパパだ」
満更でもなさそうにベジータは笑った。
☆☆☆
「い、いたたた」
次の日、筋肉痛だった。
昨日の手合わせは私もスイッチが入ったのもあって夜まで続いていたのだ。
早めに起床したつもりなのにテラスには夫婦と子供が揃っている。ブルマは知り合いに連絡中、ベジータやトランクスはブラちゃんの世話を焼いているようだ。
「あー!姉ちゃんおはよ!」
「おはよ〜」
朝の挨拶もほどほどにぐずり出したブラちゃんはお腹が空いているようだ。
実はミルクは作り方を教えて貰っていたので、早速キッチンへ行って手際よく完成させる。人肌の温度になったところで口元へ近づけると、ちゅうちゅうと吸い始めた。
「オレも!オレにもやらせて!」
と私の隣に浮いているトランクスに哺乳瓶を渡すと、無邪気な笑顔でミルクをあげ始めた。この少年も大概かわいいな。
それにあの未来トランクスくんの妹となれば、ブラちゃんは相当可愛くなるはずだ。将来が楽しみである。
暇なのでイ●スタを開くと、姫愛や迷砂がストーリーをあげていた。珍しいと思いつつ見てみると、姫愛は「神様おむかえきた〜」の勘違いしそうな文字と界王神と破壊神、天使らしき人の写真。迷砂も殆ど同じである。
あ、ついでに私もあげておこう。まあうちにはこの神様達がいつでもいるのだが。
しかし今日は界王神様はおられなかったので破壊神と天使を被写体にして数枚撮った。一応失礼しますと断っておく。
「ったく呑気な奴らだな」とビルス様が嘆いているのに対して、ウイスさんはピースを向けてきた。神同士でもこの温度差は面白い。1番良さそうなのを選んでストーリーにあげた。
強がった台詞を吐くも、修行をやめてから半年以上は経っているのだ。その間にタイマンに必要な筋力なんて落ちているだろう。
悟空やウイスさんも言ってた心得、そういう事は敵に知られてはいけないのだ。
「まあそんな事はいい、貴様にひとつ聞きたいことがあった」
拳が離れてお互いに距離を空ける。重力に少し慣れてきた。
「第7宇宙と第1宇宙どちらを取るつもりだ」
「...そりゃ、第1宇宙だよ」
「嘘をつくな」
ベジータは私の目をじっと見た。考えてること全部バレてそう。逸らせない。逸らしたら負けたことになる。
正直なところ、迷っていた。大神官様は第1宇宙以外が勝利した場合でも第1は消滅はされないと仰っている。
「貴様は第7宇宙が、地球が消えるのが怖いんだろう」
「っ、そんなの」
当たり前じゃないか!
もし、もし第1宇宙が生き残ったとして、それで第7宇宙が消されてしまったら私はどうなるだろう。多分普通じゃいられない。その前に自ら武舞台を降りるか、消滅後に精神を病むと思う。
「チッ、第7宇宙に思い入れがあるのは構わんが!貴様は自分の宇宙と向き合いやがれ!」
「!!ぐぎゃっ」
ふと私の目が泳いだ途端、ガンッ!と額から鼻にかけて激痛が走った。たらりと鼻血が垂れてくる。じわりと浮かんできた涙を堪えてへたりと座った。どうやら頭突きをくらったらしい。
「その甘ったれた精神で挑むくらいなら今ここで出場が出来んようにしてやる」
冷たく言い放った。
そんなの分かってる、でも仲間がいる第1宇宙と大好きな地球、どっちも選べない。
私が第7宇宙に固執したらどんどんしんどくなるだけ、どのみち私は1番嫌いで極悪非道な宇宙の選手として出場するのだ。
それが嫌ならここで半殺しにされてそもそも出場しない選択肢を選べと言うことか。
「"ここ"が大好きだから、皆の敵になることが怖い...」
「フンっ勝手に怖気付くな。"ここ"を守りたいなら尚更かかってこい。貴様に心配されるほど何奴も此奴も弱くはないぞ」
まるで親に叱られた気分。私にそんな経験があるのかと言われれば無いが、まあ比喩だ。
この荒っぽいやり方もベジータにとっての教育だろう。特別不器用な彼しか出きっこない荒業だ。さすが王子。
「中途半端なままだったら俺が真っ先に貴様を落とすからな」
私の前にベジータが立ち塞がった。
ずっと痛い、どれだけの力で突いてきたんだろう。
顔下半分を抑えた指の間からぽたぽたと血が垂れる。
「立て。もう手加減はせん」
つまりベジータが言いたいのは、第7宇宙の心配はしなくていい。第1宇宙の事だけを考えろって事だ。
喝が入れられたような気分。袖で鼻を拭ってゆっくり立ち上がった。
「望むところよ!パパ!」
「誰がパパだ」
満更でもなさそうにベジータは笑った。
☆☆☆
「い、いたたた」
次の日、筋肉痛だった。
昨日の手合わせは私もスイッチが入ったのもあって夜まで続いていたのだ。
早めに起床したつもりなのにテラスには夫婦と子供が揃っている。ブルマは知り合いに連絡中、ベジータやトランクスはブラちゃんの世話を焼いているようだ。
「あー!姉ちゃんおはよ!」
「おはよ〜」
朝の挨拶もほどほどにぐずり出したブラちゃんはお腹が空いているようだ。
実はミルクは作り方を教えて貰っていたので、早速キッチンへ行って手際よく完成させる。人肌の温度になったところで口元へ近づけると、ちゅうちゅうと吸い始めた。
「オレも!オレにもやらせて!」
と私の隣に浮いているトランクスに哺乳瓶を渡すと、無邪気な笑顔でミルクをあげ始めた。この少年も大概かわいいな。
それにあの未来トランクスくんの妹となれば、ブラちゃんは相当可愛くなるはずだ。将来が楽しみである。
暇なのでイ●スタを開くと、姫愛や迷砂がストーリーをあげていた。珍しいと思いつつ見てみると、姫愛は「神様おむかえきた〜」の勘違いしそうな文字と界王神と破壊神、天使らしき人の写真。迷砂も殆ど同じである。
あ、ついでに私もあげておこう。まあうちにはこの神様達がいつでもいるのだが。
しかし今日は界王神様はおられなかったので破壊神と天使を被写体にして数枚撮った。一応失礼しますと断っておく。
「ったく呑気な奴らだな」とビルス様が嘆いているのに対して、ウイスさんはピースを向けてきた。神同士でもこの温度差は面白い。1番良さそうなのを選んでストーリーにあげた。