合宿
名前変更
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「あ、いたいた。眞島!」
「??スガさん?」
どうしたんだろうと首を傾けると一枚の紙を渡された。
「これ、サインな。また元気な時にでも合わせる為にトス練習に付き合ってくれると有難い」
ニッと笑うスガさんに頷く。
「勿論ですよ!いつでも声をかけて下さい!」
「ありがとうな。さーて、他の1年にも渡してくるな!」
そう言ったスガさんを見送ると、風呂に入るため歩き出した。
「音駒戦、スターティングはこれで行く」
翌日、練習終わりにスターティングメンバーが発表された。
WSに田中先輩、旭さん、澤村さん、MBにツッキーと翔陽、Sは飛雄ちゃんでLIは西谷先輩だ。
「顔を合わせて間もない面子だしそう簡単に息が合うとは思ってねぇ。俺が来る前にも色々とゴタゴタしてたみたいだしな」
その言葉に東峰と西谷が肩を揺らした。
「…スゴ腕のリベロが入ったから、エースが戻ったから「よし勝てるぞ」って、なる訳じゃない。勝つのは繋いだ方、この面子でどのくらい戦えるのか、“カラス”の宿敵“ネコ”との勝負だ!!」
その言葉に皆気合いを入れて返事をした。
「あ、あの!」
「あ?」
声を上げた翔陽に視線が集まる。
「晴樹は…試合に出ないんですか?」
「…俺?」
急に名前を出されて驚いた。
「だって…俺より上手いし、強いし…」
もごもごと話す翔陽に溜め息を吐く。
「なに、翔陽は試合に出たくないのか?」
「そんな訳じゃない!」
「ならそんなこと言い出すんじゃねえよ。直ぐにお前引き摺り落としてやるから」
ニヤッと笑うと翔陽も釣られて笑った。
「ほら、解決したなら片付けるぞ!」
澤村さんの言葉を合図に皆片付けを始めた。
更に翌日、練習中にユニフォームが渡された。
翔陽が貰ったのは10番で、小さな巨人が着ていた番号と聞いて凄くはしゃいでいた。
夜もユニフォームを見つめて集中しすぎたせいで威圧感を放って飛雄ちゃんに突っ込まれていたくらいだ。
その姿を見て笑い深呼吸をした。
明日――ネコが来る。
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