リベロとエース
名前変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
よし、一時間たったな…
息を整えながら体育館に戻ると試合が行われていた。
俺もやりてえ…!!!
烏野町内会の人達と練習試合をしているようで、町内会チームに混ざる菅原さん、西谷先輩、旭さんが吹っ切れた様子でプレーをしてるのを見てなんだかホッとした。
翔陽も何か吹っ切れたようにぴょんぴょん飛び回っていてその様子に笑っていると繋心さんと目が会った。
「おお、戻ったか」
「あ、はい」
「お前、入れるか?」
「もちろんッス!!」
どっちに入ればいいのかと頭を捻っていると縁下さんが近付いてきた。
「俺の替わりに入ってくれ」
「いいんですか?」
「ああ」
ニコリと笑う縁下さんに頭を下げてコートに入った。
「おっ!イケメンな兄ちゃんが来たな!」
「イケメン…?」
「烏養の知り合いならとことんイジメないとな!!」
「ええっ!!」
コートの向こうで笑う町内会の人達に驚きの声を出すと肩を叩かれた。
「ほら、眞島のサーブだ。一発かましてやれ」
ニッと笑う澤村にニッと笑い返した。
ぽんぽんとボールをつくと高く上げる。
「高っ!!?」
驚く面々にニィっと笑い飛び上がりサーブを打った。
「西谷!!」
「オーライ!!っ…!」
レシーブしようと構えた西谷だったが打球の重さに失敗してしまった。
「お前…すっげーな!!!」
「ありがとうございます!」
笑う西谷先輩に礼を言うと、レシーブ体制を取る。
サーブ権が町内会チームに移り眼鏡をかけた男性がボールを上げた。
(あれは…)
ジャンプフローター!!
無回転、不規則、所謂ブレ玉で取りにくい、だけど…
「ナメんなよ!!」
「とった!?」
不規則に曲がるボールを追いかけ何とか飛雄ちゃんに返せた。
「飛雄ちゃん頂戴!!」
直ぐ様走って飛び上がると影山がトスを出す。
(ジャスト!!)
高く跳んで上から打ち込んでも身長のある選手にはブロックされてしまう、それを打ち込んでの(元だけど)エースでしょ!!
目の前には旭さんがいたが負けない!
打たれたスパイクはブロックの手に当たったが点に繋がった。
「飛雄ちゃんだいぶ良かったよ」
「おお」
ハイタッチを求めると照れながらもしてくれたちょっと可愛い。
「スッゴい飛ぶね~力も凄いし」
にへらっと笑って言った旭さんに頭を下げる。
「ありがとうございます。これでも元エースで…現エースも狙って目指して日々練習してますんで」
「えっ!?」
「旭さんにも翔陽にも負けませんよ?」
「ははっ…頑張らないとなあ」
困った様に頭に手をやる旭さんに笑った。
その後の試合はなんとか粘ったがジャンプフローターにやられて町内会チームの勝ちで終わった。
「…とにかくっレシーブだ!」
町内会の人達に礼を言うとコーチの烏養の元に集まり講評をしてもらった。
レシーブ練習をしっかりとの言葉を貰った後ストレッチと片付けを急いだ。
各々が会話をしながら片付けをしており、自分は黙々と様子を見ながら片付けをしていた。
「どうしたの?コート上の鷹さん」
「ん…ちょっと疲れたんだよ」
目を擦りながらツッキーを見ると目を反らされた、なんかごめん。
「忠、俺なんかしたかな…」
「違うよ!ツッキーはただ「山口うるさいよ」ごめんツッキー!!」
「??」
不機嫌になったツッキーが凄く気になったが繋心さんが一発シメろと言ったので皆集まり円陣を組む。
「烏野、ファイッ!!」
「「「「オース!!!」」」」
次はいよいよ…合宿だ!!
よしっと気合いを入れ直した。
―合宿まで一週間
.