両片思いを拗らせた結果
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素直に着いて行くと場所は屋上だった。
「聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」
「新開のことですよね?なんですか」
「察しがいいのね…聞きたいのはあなたの事よ。貴方は新開君のなに?」
「なにって…」
元セフレです、とも正直に答えるわけにもいかないし、友達ですと答える。
「そう…友達が新開君と手を繋ぐの?抱きつくの?キスするの?」
「はあ?」
何のことだと思ったがよくよく話を聞いてると私達二人が会ってるところを見られた事があるみたいだ、まあたまに学校でシてたし仕方ないけど。
「単刀直入に言いますけど、貴方の行為は度が過ぎてます。今後一切新開君に近寄らないでいただけます?」
「はあ…」
今度は溜息が出た。
度が過ぎてるって…全部向こうからですとも言えず口を閉じる。
まあ、よく喋る女生徒の話を要約すると新開が迷惑してるから近付くなということ、ファンとして行動を慎めということらしい。
あれですよね、学園ものである虐めに発展するやつですよね?好きな人から遠ざけたくてやるやつ。
面倒くさいなと溜息を吐くと睨まれたすいません。
「とりあえず、あなた達の言いたいことはわかりましたが、承諾は出来ません」
「なんですって⁉︎」
「第一に、新開が本当に迷惑とそう言ったのですか?私は直接言われてないし貴方達が判断出来ることじゃないですよね?あなた達新開じゃないし。第二に、私は寿一と新開とは中学からの付き合いだし彼らを応援はしてるけど別にファンクラブに入ってるとかじゃないからあなた達の間にあるルールとやらに縛られる必要ないと思うのだけど」
いやまあ、迷惑してるのはしてるかもしれないけど、関係やめようって言われたし、でも迷惑とは言われてないぞ!まだ!
心の声は口に出さず、そう告げて顔を見ると彼女達の顔は怒りで赤かった。
もうなんか色々と面倒くさくて話も聞いてなかった私は彼女の手が振り上げられたのを見ながらぼーっとしていた。
叩きたければ叩けばいい。
その手が振り下ろされようとした瞬間、誰かが彼女の腕を掴んだ。
「誰⁉︎ふ、福富君⁉︎」
「何をしようとしていた」
突然現れた寿一に私も驚いた。
「話しは聞いていたよ。それに俺、舞子の事迷惑に思ってないから」
「新開君⁉︎」
寿一の後ろから現れたのは新開で、更に驚いた。
「で、でも新開君、彼女の行動が度を過ぎてたのは「もう聞きたくないよ、どっかいってくれないかい?」
いつもの爽やかな雰囲気はなく、少し目が釣りあがってる。
おーおー鬼が出るぞーなんて心で茶化している女生徒達は慌てて去って行きその場には私と寿一と新開と気まずい雰囲気が残った。
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