洋装~近藤の処刑
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慶応四年 二月
あれからも土方は激務をこなし、機会を見つけては幕府の人間と会談を重ねた。
その最中、新選組には旗本屋敷が屯所としてあてがわれ、全員がそこに移った。
近藤を戦わせてあげたいというその一心で。
そんな願いが天に通じたのか--
「……皆、心配をかけてすまなかったな」
「お帰りなさいませ、近藤局長!」
「俺たち、ずっとこの日が来ることを信じてましたよ!」
怪我が完治した、近藤が戻ってきた。
小姓の相馬に野村、他の幹部達は勿論、土方もどこか嬉しそうだった。
「大袈裟だな。……だが、ありがとう。俺も、こうして皆と再び会うことができてうれしいよ」
近藤は歓迎してくれる皆にそう言って笑った後、一つ咳払いをした。
「……さて、我々の今後の行動についてだが、まずは甲府へ向かい、そこで新政府軍を迎え撃つこととなった。御公儀からは既に、大砲二門、銃器、そして軍用金を頂戴している!是非とも手柄を立てねばな!」
そう言った近藤は今回のお役目に当たって、若年寄格、土方は寄合席格、という身分を与えられた。
だけど、そう話す近藤に永倉が声を上げる。
「……なあ、近藤さん。その甲府を守れって話を持ってきたのは、どこの誰だ?」
「勝安房守殿だが……、それがどうかしたのか?」
「大の戦嫌いで有名らしいな。そんな人が、なんで俺たちに大砲やら軍資金を気前よく出してくれるんだ?」
「……そもそも徳川の殿様自体が、新政府軍に従う気満々らしいしな。勝なんとかさんも、同じ意向なんじゃねえのか」
永倉に続き、原田の放った言葉に近藤は難しい顔をする。
そして腕組みをし、胸を反らせながら言い放つ。
「永倉君、原田君、これは幕府直々の命令なんだぞ。確かに戦況が芳しくない為、今は慶喜公も恭順なさっているが--もし我々が甲府城を守りきれば幕府側に勝算ありとみて、戦に本腰を入れてくださるかもしれん。それに、勝てる勝てないの問題ではない。御上が我々を、甲府を守るに足る部隊だと認めてくれているんだぞ。ならば全力で応えるのが、武士の本懐というものだろう。そうじゃないかね、永倉君」
そう言って近藤は笑ったが、永倉は厳しい表情のままだった。
「……その言い方、やめてくれねえか。俺は新選組幹部ではあるが、あんたの家来になったつもりはねえんだからな」
「…ちょっと、そんな言い方しなくてもいいんじゃない?」
永倉に対して沖田が噛みつこうとしたが、それを落ち着かせていると、原田がこちらを見た。
「……桜、お前はどう思ってるんだ?」
「えっ?僕?」
突然話を振られて桜が目を丸くする。
(ここって一ちゃんに話を振るところじゃないの?)
そう考えてチラリと斎藤を見たが、話を振られていない斎藤はこちらをただ見ているだけだった。
桜はうーんと記憶を遡り、口を開く。
「まあ…基本的には局長と副局長である二人に従うつもりだけど……とりあえず、今は新政府軍との戦いに備えて隊士を増やした方がいいかと思いますよ」
ね?と土方を見ると、土方は頷いた。
「甲府城を押さえたら増援が来るかもしれないし、勝安房守殿の意向については…いくら戦嫌いでも、避けられない局面があることぐらいは分かってると思う。何せ、この戦に負けたら…幕臣は全員、食い扶持を無くす事になるし。だよね、歳さん」
「…ああ、桜の言った通りだ」
土方の返事を聞いて永倉を見ると、永倉は頬を掻く。
「……ま、確かにそれも一理あるけどよ」
永倉がそう言った後、今まで黙っていた山南が口を開く。
「羅刹隊は今回はどうされますか?甲府と山に先回りし、夜襲の準備をしておきますか?」
「…いや、今回は羅刹隊は出動させねえ。ここで待機しててもらう」
「待機、ですか」
「幕府からの増援が来た時、あいつらの姿を見られるのはまずい。それに甲府城には、他の藩の奴らも多く詰めてるからな。存在を公にしちまったら、隠密部隊の意味がねえだろ?」
「…わかりました。それでは私は今回は屯所に残りましょう。人数は少ないとはいえ、彼らが万が一何かを起こした時、対処できる者がいないと危ないですからね」
そう言って笑った山南に、慌てて藤堂が手を挙げる。
「はいはい!俺も残るよ。山南さん一人じゃキツイかもしれないし」
「それは助かりますね」
山南はそう言って笑った。
「よし、それでは解散!出立までは間があるから、各自、体調を整えておいてくれ!雪風君も、体調が悪い者がいたら気にかけてやって欲しい」
近藤の言葉に頷くと、その場はお開きとなった。
幹部の皆は部屋を出て、部下の隊士達に合議で決まった内容を伝えに向かった。
残った土方は、部屋の中でおびただしい量の書類や地図を確かめている。
それをチラリと見た後、部屋を出ようとしたら「桜」と土方に呼ばれた。
「はい?」
振り返ると、少し穏やかな表情を浮かべた土方と目が合う。
「…さっきは、俺の代わりにありがとよ」
おそらく、土方の代わりに話をした事に関してだろう。
「どういたしまして」
それに微笑むと、部屋を出た。
慶応四年三月
甲府に向かう朝、桜は朝早くからバタバタとしていた。
「これでよしっ」
忙しいのも落ち着き満足そうな桜の前には、洋装に身を包んだ面々が立っていた。
途中、着方が無茶苦茶だった面々に着せ方を教えるのは少し骨が折れたが…なんとか様になった。
「桜は洋装に随分詳しいんだな!」
「まあね」
ニカっと笑った藤堂に「洋装が基本の世界だったので」とは言えず、ニコリと笑っておいた。
「桜、悪いが髪も頼めるか」
「……本当に切っちゃうんです?」
「ああ」
土方に髪を切ってくれと言われ、問いかける。
問いかけに頷いた土方に、少し残念だと思いつつも庭を見る。
「それじゃあ、用意しましょうか」
桜はそう言うと、大きめの布と用意してもらっていた椅子と鋏を持って庭へ降りる。
地面に布を引くと、椅子を置いて土方を見た。
「どうぞ」
椅子へと案内すると、土方はストっと座る。
「変になったらごめんなさい」
「よっぽど変じゃ無ければ気にしねぇよ」
「それはよかったです」
桜はふうっと息を吐くと、土方の髪紐を解いた。
「それじゃ…行きます」
桜は気合を入れると、土方の髪に鋏を入れた。
原作の髪型を意識して切っていく。
はじめはぎこちなかったが、最後には微調整が出来るくらいにはなっていた。
「よしっ、これで終わりっ」
「すまないな」
そう言って立ち上がった土方は慣れないのか、頭を触っていた。
それを見て笑っていると、ポンっと肩を叩かれた。
「俺も頼めるか?」
「文句はなしだよ」
声をかけてきたのは原田で、笑って頷くと原田は椅子に座った。
二人目なので先程よりはスムーズに終えると、「俺も頼む」と藤堂がやって来て、その次は斎藤、その次は沖田と結局髪を切る組の対応を全て行う事になった。
全て終えて「疲れた…」と額の汗を拭うと、スッと手拭いが差し出された。
「どうぞ」
「山南さん、ありがとうございます!」
手拭いを受け取ると山南はもう一つ、何かを差し出して来た。
「…これは?」
「貴方の服ですよ」
「……僕にもあるの?」
「当たり前でしょう?」
桜の服が入った箱を手に持たせると、山南は微笑んだ。
「後片付けはこちらでしますから、着替えて来てください」
「ありがとうございます」
頷くと、一度自室へと戻った。
よし着替えようと箱を開けると、桜は目を見開いた。
「お待たせしました」
そう言って広間へ入って来たのは桜だった。
「服の大きさに問題はなさそうですね」
「はい。ありがとうございます」
桜はにこりと笑ったが、少しソワソワしていた。
桜が身に包んだ洋装は、原作で千鶴が着ていた服…とほぼ同じだった。
色合いは全く同じだが、上着の丈が、千鶴が着ていたものが膝上辺りの丈だったのに対し、自分が来ているのは膝下までの長さがあった。
後、袖も長い。
違いはあるが、改めて千鶴のポジションに収められてる事を実感してしまった。
「変じゃないです?」
「おおっ!似合ってるぜ」
笑って褒めてくれた永倉に感謝を述べた後、自分の長い髪に触れる。
「僕も皆みたいに切ろうかな…」
そう言うと、皆がクルッと振り返った。
それにビクッと肩を震わせていると、ポンっと沖田が頭に手を置いた。
「桜はそのままでいいんじゃない?別に…そこまで邪魔じゃないでしょ?」
「まあ、慣れたけど…でも、戦いの中では邪魔じゃない?」
「いいから」
頭をぐりぐりとされてイラッとしたので沖田の手を振り払い周りを見る。
皆、沖田の意見に賛成なのか無言で頷いた。
「……とりあえず、暫くはこのままで邪魔だと思ったら切るよ」
「そうしておけ」
斎藤の言葉に頷くと、ニコニコと皆を見ていた近藤へと視線を移す。
「皆、準備も整ったようだな。それでは、出かけるぞ!甲府城に、いざ!」
近藤の号令に、面々は頷いた。
こうして新選組は【甲陽鎮撫隊】と名を改め、八王子経由で甲府へ向かう事になった。
長い道を歩き続けたが、今は一度休憩を取るために道中で足を止めていた。
近藤さんは途中、故郷に錦を飾りたいということで、別行動を取ることになったのだが……未だに本隊へと合流はしていない。
「……近藤さんは、どうしてるんだ?見当たらねえが」
「局長でしたら、まだ本隊と合流できていないようですが……」
「まだ追い付いて来ねえのか?いつまで宿で酒盛りしてるつもりだよ」
「ま、久々の故郷だしな、偉くなった姿を見せて回りてえんじゃねえの?久しぶりに、嫁さんと娘にも会いてえだろうし」
「これから戦なんだぜ?そんなことしてる場合じゃねえだろ」
それが原因で、永倉がピリピリとしていた。
チラリとそれを見た後、桜は小さく溜息を吐いた。
近藤はただ、酒を飲み楽しんでいる訳ではない。
先日の新選組の敗退はこの江戸にまで届いている。
だから、お金やお酒で入隊希望者の観心を買って、何とか隊士を集めなくてはいけないのだ。
「……新八さん。気持ちはわかるけどそんなに怒らないで。八王子に入隊希望者が何人かいるらしくて…その検分としないといけないから。新入りと打ち解けあうには、お酒を酌み交わすのが一番、でしょ?」
「まあ、そりゃそうだけどさ…」
顔を覗き込みながら永倉にそう言うと、永倉は頬を掻きながら溜息を吐いた。
(さてと……)
桜はチラリと周りを見る。
新しい隊士が増えた事もあり、多少の揉め合いがここに来るまで何度かあった。
流石に何度も起きれば疲れる。
桜は永倉と原田の服を引っ張ると、二人の顔を交互に見て笑った。
「とりあえず、お腹が空いていたら益々腹が立つ。腹拵えでもしましょう」
「お、おう」
握り飯の包みが入った箱を二人に渡すと、隊士達を見る。
「どうぞ、配って来てください」
にっこりと笑いながら言うと二人は少し渋っていたが、笑顔で詰め寄ると慌てたようにその場を去っていった。
(とりあえず、お腹が膨らめば少しは皆も落ち着くだろう)
桜がそう考えて様子を見ていると、ポンっと肩を叩かれた。
「色々と…すまねぇな」
「いえいえ。歳さんもお疲れ様」
どこか疲れた様子の土方に苦笑していると、誰かが近づいて来る足音が聞こえた。
「……副長、お知らせしたいことが」
「何だ?どうかしたか」
偵察から戻った斎藤と沖田が、どこか厳しい表情を浮かべて土方を見る。
「どうやら、甲府城には既に敵が入ってるみたいですよ。土方さん」
「--何だと!?」
沖田の言葉に、土方は目を見開いた。
「伝令だ!すぐに、近藤さんを呼んで来てくれ!」
「は、はい!」
土方に言われ、相馬は慌てて走り出した。
(……始まった)
桜は深呼吸をすると、自分の頬を叩いた。
伝令を受け、近藤がようやく本隊に合流し、今は奥の本陣にいる。
だけど甲府城が既に敵の手に渡ってしまっているという情報は、新入りの隊士たちを激しく動揺させ--
当初、二百人程だった隊士たちの半分以上が脱走し、百人程まで減ってしまった。
こんな人数で戦をするのはかなり難しい。
その意見を永倉と原田は「撤退すべきだ」と近藤にぶつけるが、近藤は「お上からの命だ」と首を縦には振らない。
次第にヒートアップしていく面々の声は本陣の外へと漏れ出し始めていた。
チラリと土方に、この場を収拾してくれと視線を向けたが逆に顎でクイっとヒートアップしている永倉達を差した。
(さいですか…私にやれと)
桜は土方に苦笑すると、溜息を吐いて口を開く。
「少し、いいですか?」
桜が発言すると、皆が口を閉ざして視線を向けて来る。
「皆さん、少し落ち着きましょうか。外に声が漏れはじめてます。隊士達を…不安にさせたいのですか?」
にっこりと笑ってそう言うと、何名か気まずそうに視線を逸らした。
「はい、深呼吸して。感情的になっては話し合いになりません」
そう言いながら桜は周りを見る。
原作のことを思い出しつつ場を収めるための言葉を考え、一番声を荒げていた永倉に視線を向ける。
「永倉組長。撤退すべきだとのご意見はもっともです。鳥羽・伏見の二の舞になる可能性は高いでしょう。でもだからといって、何もせずに撤退した場合……近藤局長、延いてはこの部隊の事を上はどう感じると思いますか?」
いつもと呼び方が変わり、一幹部として意見を言う桜に、永倉は頬を掻く。
「どうって…」
「…この部隊は貰うものは貰って何もしないのか、ですよ。僕の言葉に言い換えるならばクズですね」
桜がそう言うと沖田が吹き出しそうになっていたので睨んでおいた。
「そうなれば信頼も無くし、今後支援を受ける事も難しいでしょう。だから戦う必要はあるかと思います。しかし…」
桜は今度は近藤を見る。
「正直言って、武器の差も人数の差もあります。今のままなら…最悪の事態になるでしょう」
近藤はその言葉に厳しい表情を浮かべた。
「武器は正直、今からどうにも出来ませんが…人ならば、どうでしょう?」
そう言って土方を見ると、土方はフッと笑った。
「援軍は可能ですよね?土方副局長」
「…あぁ、そうだな」
その言葉に微笑むと、永倉と近藤を見る。
「ここで抗戦します。ただ、援軍が来るまでは無理な攻撃は禁物です。援軍が来たら様子を見て攻撃に転じましょう。そうすれば…負傷者も少なく済むかもしれないし、お上からの信頼も保たれるかもしれません」
どうです?と問いかけると、暫くの沈黙の後に永倉が溜息を吐いた。
「……そうだな。桜ちゃんの案がいいかもしれない。すまなかった近藤さん。かっとなっちまった」
「いや、こちらこそすまない。永倉君たちが言う事も、最もだったが…こちらも譲るわけには行かず、つい強く話してしまった。改めて、戦のことを一緒に考えてくれるか?」
その言葉に、永倉は頷いた。
「で?肝心の援軍は誰が呼びに行くんです?」
「……俺が行こう。江戸に駐屯してる増援軍を呼んで来る」
土方がそう言うと、面々は頷いた。
「すぐに発つ。斎藤、桜。来い」
土方に呼ばれて本陣の外に出る。
「斎藤。隊士には、この後援軍が到着すると伝えておいてくれ。……これ以上脱走されちゃ、かなわねえ」
「……御意」
土方の命を受け、斎藤はすぐに隊士の元へと走った。
「桜」
「はい」
「さっきはご苦労」
「本当ですよー全く」
「皆、お前には甘いからな。俺が口出しするよりお前が話した方が新八たちも落ち着いて話を聞くんだよ」
わざとらしく疲れたと肩を落とすと、土方は笑いながらポンっと桜の肩に手を置き「俺が戻るまで、近藤さんを、他の奴らを頼んだ」と言った。
その言葉に頷くと、土方は踵を返して去って行った。
その後、甲陽鎮撫隊は、じりじりと敵に包囲され始めた。
近藤は、自分たちはあくまでも幕臣として、甲府城周辺を守っているだけだと説明をしていた。
(…どの隊士だ?)
その様子を見ながら、桜は先日入隊したばかりの隊士を見渡す。
ここの戦闘が開始されるのを少しでも遅らせるためには、原作で敵方に名乗りを上げて発砲してしまった隊士を止めなければいけない。
視線を巡らせていると、顔面蒼白の隊士がいた。
きっと彼だと思い近付くと、ギュッと銃を握りしめる手に力が入っているのが見えた。
「ねっ、君」
そう声をかけると、なるべく優しく微笑む。
「は、はい!」
「落ち着いて、深呼吸をしよう。大丈夫だから」
桜は声を掛けながら、隊士を落ち着かせる。
ただ、それも時間の問題で…結局戦は始まってしまう。
(この戦からは逃げさせてくれないのね)
戦禍の中、桜は舌打ちをして刀を振る。
運良く戦を回避できないかと思っていたが、天はそれを許さなかったようだ。
融通が利かないなと思いながらも敵を倒していくが、流石に骨が折れる。
相手の主力は、洋式化された土佐藩の部隊。
幕府から貰っている武器では弾が届かず、こちらが一方的に攻撃される状況になっていた。
(…ここらが潮時かっ……!)
桜は目の前の敵を斬り倒すと、近藤の元へと走った。
「近藤さん、ここは撤退しましょう。全滅してしまいます!」
「し、しかし…」
「近藤さん、周りを見てください!」
倒れる隊士たち、劣勢に置かれる自軍。
「近藤さん、ここで無理をすれば我々には厳しい状況が待ち受けます。ご決断を……!」
「雪風君……」
近藤は悔しそうな表情でグッと拳を握りしめた後、口を開いた。
「撤退、しよう」
桜は頷くと、全体に号令を行う。
その号令にすぐさま幹部たちが主体となり、行動に移される。
「近藤さん、貴方のことは僕が守ります」
「雪風君…すまない」
「謝らないでください。近藤さんには近藤さんの考えがあるのはわかっていますから」
そう言って微笑むと、刀を握り直す。
「行きましょう」
近藤が頷いたのを確認して、二人は走り出した。
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