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薄桜鬼

「ねえ、なにお参りしたの?」

「え?教えないけど」

「教えてくれてもいいじゃん。減るもんでも無いし」

「なんか…総司に教えたら減りそう。そう思わない?一ちゃん」

「……発言は控えさせてもらおう」

新年の参拝に一緒に来ていた沖田と斎藤を交互に見ながら、帰路へと着く。

「えー、一ちゃんは私の味方してくれないの?」

「僕の味方だよね?」

「だ、だから。発言は控えさせてもら「一ちゃん…?」

「うっ…すまない、総司。人の願いを無理に聞くのは良くない事だぞ」

「よしっ、流石一ちゃん」

味方になってくれた斎藤に対してニコニコしていると、沖田に頬を摘まれた。

「ニコニコしちゃって、ムカつくね」

「もう、総司!一ちゃん、総司が虐めるんだけど」

「お、おい」

そう言いながら斎藤の後ろに隠れると、少し頬を赤くした斎藤が慌て出した。

その様子が面白くて沖田と目を合わせると、ぷっと笑った。

(私が願ったのはね)

皆の幸せと平穏だよ。



サクラミチ〜斎藤と沖田と一緒に〜
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