お嫁さんになりたい
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どうも、ヒスイです。
白ひげ海賊団の船に滞在して早数ヶ月、日々のアタックが身を結び、エース君とお付き合いすることになりました。
色々とあるけれど…幸せな日々を過ごしています。
ただ、問題が…何となくとしての知識はあるが、いわゆる…男女の仲で行うことがいまいちやり方がわからない。
先日、キスをする時には鼻で息をしろと言われ何とか試みるが上手くできなくて。
しょんぼりしていたらエース君が「毎日特訓だな」なんて言って、有言実行で毎日エース君の部屋や私の部屋でキスを繰り返す毎日。
正直、恥ずかしいけれど…触れ合えるのはとても嬉しい。
「ヒスイ、どうした?」
今日もエース君に誘われてこうしてお部屋にお邪魔しています。
「ううん、何でもないよ」
ヒスイがそう言って笑うと、ベッドに座るエースも笑ってヒスイを引き寄せた。
ポスっと腕の中に収まると、ゆっくりと顔が近づいてくる。
(あっ…)
ヒスイが目を閉じると、ふにっと唇に柔らかいものが触れた。
ちゅっ、ちゅっとくっ付いては離れる唇。
ヒスイはそれに応えながら、するっとエースの体に腕を回した。
それに気付いたエースは顔を少し離すと、ニッと笑った。
「だいぶ慣れたみたいだな」
以前はいっぱいいっぱいで、腕をぎゅっと握りしめているだけだった。
それが、今は腕を回せるようになっている。
「うん…前に比べたらちゃんと息できるようになったよ」
そう言って微笑むと、エースはトサっとヒスイをベッドに寝転がせる。
「きゃっ…」
「なら、ちょっと段階進めるか」
「段階……?」
首を傾げるヒスイにエースは笑うと、頬に手を添えた後に唇を指で撫でる。
「口、ちょっと開いてくんね?」
「口…?」
口を開いたら何かなるのかな?と思いつつ口を少し開くと、エースの顔が近づいてきた。
「んっ…!?」
直後ぬるっとした感触がして、驚いて口を閉じようとしたがエースの指がそれを阻止する。
「危ねっ…口、閉じるなよ」
「い、今の…なに?」
顔を少し離したエースにそう問いかけると、「あー…」とエースは頭を掻いた後にヒスイの口へと人差し指を入れて舌に触れた。
「ひょ、エースくん」
「舌だよ。知らないか?」
その言葉に、ヒスイはそういえばと思考を巡らす。
昔、知識の為にと読んだ本に書いてあった。そういったキスもあると。
本に書いていたその先のことも色々思い出してカッと体が熱くなったヒスイの様子を見て、エースはフッと笑う。
「いきなり色々しねえから、安心してくれよ」
「……ごめんね、エース君。私に合わせてくれて」
何もかも慣れていない自分に合わせてくれる優しさに胸をときめかせながら、顔の横にあるエースの腕をキュッと握り締め、少し口を開いて目を閉じる。
それを見てエースは再び顔を近づけた。
2人の唇が重なった後、口内にぬるりとした感触がして体に力が入ったが、頭を撫でられて力を抜く。
ちゅっと舌を絡め取られ、ざらりとした感覚が上顎を撫で、歯列をなぞられる度に体が勝手に震える。
「ふっ、んん…」
意識していないのに鼻にかかったような声が出て恥ずかしくなるし、ぬるっとした感触と水音にだんだんと頭がポーッとしてくる。
それと同時に体の奥底が熱くなって来て、自分の知らない感覚に不安になったヒスイはエースの腕を叩いた。
「エース、くん」
「どうした?苦しかったか?」
言葉は優しいけれどエースの目はギラギラとしていて、更にその目の中にとろんとした表情の自分が映っていて色々と恥ずかしくなった。
バッと顔を隠して横へ向くと、サラリと髪を撫でられる。
「ヒスイ?」
「あの…笑わない?」
「おう」
座ったエースを見て自分も体を起こすと、チラリとエースに視線を向ける。
「…なんだかいつもと違う感覚がして」
「違う感覚?」
「こう…ゾワッというか、ゾクゾクっというか、体の奥が熱くなるというか…」
その言葉にエースはきょとんとした後、にかっと笑った。
「そうか。それはまあ…悪いことじゃねえから大丈夫だ」
「よかった!あと…」
エースから目を逸らしたヒスイはもじもじしながら口を開く。
「その…気持ちよかった」
その言葉にエースはぎゅっとヒスイを抱きしめた。
「はーーーー」
「え、エース君?」
「あんまそんなこと言ってたら、すぐに食っちまうぞ」
「く、食う?」
「おう。襲っちまうから、気をつけろよ」
ぽんぽんと頭を撫でながら、これでも結構我慢してんだとエースは笑った。
その言葉と様子に、随分と大切にしてくれていると感じてヒスイは笑った。
「エース君、ありがとう」
「おう」
2人は笑い合うと、エースはヒスイの顎に手を添える。
ヒスイが目を閉じると、再び唇に柔らかいものが触れた。
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