各々の幸せ
名前変更
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Ver 相楽左之助
「紅杏さん、これ持ってきなよ!!」
「ん、あんがと」
歩いていると、仲良くなった店の人達が声をかけてくれる。
くれるものを両手に抱えて向かうのは、長屋。
「おい、開けろ」
長屋の一部屋に向かい声をかける。
勢い良く開けられた襖から顔を出したのは、ニカッと笑う男。
「よっ、紅杏」
「よう。ほら、さっさと取れよ」
両手に抱えた物を左之助に渡すと、ふぅ…と溜め息を吐いた。
「肩凝った」
「だろーな。お前もすっかりおばちゃん達に気に入られてるからな」
笑う左之助の腹を殴る。
「ぐおっ…きっつ…」
「斬左が何言ってやがる」
「今はちげーよ」
腹を擦る左之助が抱き着いてくる。
紅杏は大人しく受け入れたが、その後口付けようとする左之助の顎を殴った。
「ぐはっ!!」
「調子に乗んな馬鹿野郎」
そう言ってニヤリと笑い、倒れた左之助に跨がった。
「俺が上、左之助が下。お分かり?」
「ちっ…」
「舌打ちしたなこの野郎」
「ごふっ!!!」
頬を殴ると紅杏は溜め息を吐いた。
左之助の一目惚れの気持ちを受け入れてから、相変わらずこの調子だ。
だが、嫌いじゃない。
拗ねた左之助の襟元を掴むと、驚く左之助に噛み付く様な口付けをした。
「ふ、んん」
紅杏の舌に翻弄され、左之助の頬が上気する。
紅杏は顔を離し、笑った。
「拗ねんなよ」
「~~ちっ//」
照れる左之助の頭を、そっと撫でた。
(左之助)
(何だよ)
(可愛いな)
(嬉しくねぇよ…//)
左之助END