各々の幸せ
名前変更
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Ver 瀬田宗次郎
「~♪」
「宗次郎…邪魔」
膝の上でご機嫌な宗次郎に溜め息を吐く。
「いいじゃないですか~」
「よくない。俺は番頭の仕事があるんだ」
首に腕を回してくる宗次郎の腕を外す。
「遊女辞めたんですから、僕の相手してくださいよ」
フフッと笑う宗次郎に、紅杏は再び溜め息を吐いた。
「あのな、俺は遊女を辞めてもこの遊廓の主なの。切り盛りしないと駄目なんだ。ここが潰れたら皆の家が無くなる」
厳しい
「だって紅杏さん色んな人に人気あるし、色んな人が寄ってくるし…」
「………」
俯く宗次郎の顎に手をかけ、上を向かせる。
「宗次郎」
「…はい」
「お前は此処の一番に見初められたんだ。もっと自信持ちな」
ニィっと笑った紅杏は、宗次郎の唇にそっと口付けた。
(紅杏さん)
(なんだ?)
(もっと口付けしてください)
(だから仕事が…)
宗次郎END