各々の幸せ
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Ver 志々雄真実
「………」
京都のとある場所にある屋敷。
そこで志々雄は1人酒を飲んでいた。
由美も傍に置かず、ただ1人で。
杯に入った酒を一気に飲み干し、新たに注ぐ。
(酔えねえ)
志々雄はスッと目を細めた。
結局俺には靡かなかった訳か。
奴は由美の事をやたらと気にしていたし、当たり前か。
自嘲気味に笑った時、部屋の扉が開かれた。
「へぇ~変わった部屋だなぁ」
「!?」
洋室を見るのが初めてなのか、キョロキョロとしながら彼は入ってきた。
「紅杏…」
「なんでそんな驚いてんの?志々雄さん」
紅杏はニッと笑い、部屋の奥にある机で酒を飲む志々雄に近付いた。
「何故ここに」
「志々雄さんが俺を求めてくれたんだろ?」
志々雄から杯を奪うと、志々雄の膝に跨がる。
「由美さんよりも、俺を必要としてくれたんだろ?」
ジッと見つめてくる紅杏の後頭部に手を回すと、口付けた。
「んむっ…」
いきなりの口付けを受け止め、志々雄の首に腕を回す。
荒々しい口付けだが、紅杏は嬉しそうに応えていた。
そのままするりと降りる手に、紅杏は志々雄の頭を叩いた。
「何すんだ」
「それはこっちの台詞だ!!何脱がそうとしてやがる!」
「うるせぇな…抱かせろ」
「ちょ、おい!!!」
もう一度頭を叩くと、志々雄は紅杏を睨んだ。
「ちゃんと俺に言うことあんだろ?」
ニィっと笑う紅杏に、志々雄は鼻で笑った。
「煩い」
「ちょ!!」
グイッと胸元の服を開かれた、鎖骨に唇が触れるか触れないかの距離まで近づく。
「俺のモノになれ」
ボソリと呟いた後、志々雄は鎖骨に噛みついた。
(志々雄さん)
(何だ)
(血が出てる)
(………)
志々雄END