参ったピヨった
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番外編 出会い マルコSide
「…?」
ここは…どこ?
まる、逃げ出せたの?
半奴隷として生活をしていたマルコ。
無理矢理食べさせられた実が悪魔の実で力を手に入れたマルコはそれを使って逃げていた。
途中海軍にも追われ命からがら逃げていたら…ここにいた。
マルコが状況が掴めずキョロキョロしていると後ろで人の気配がした。
座っていたのはソファーで、そこから顔を覗かすと一人の男が立っていた。
(まる…捕まった!?)
焦るが彼は特に何かをするわけではなく、座るな?と言ってその場に座った。
少しして彼は山本太智だと名前を名乗り、ご飯を作ると言って移動した。
出来上がった朝食は自分の目の前にも置かれた。
美味しそうなそれに思わず目が輝く。
(美味しそうだよい)
でも、これはきっと自分のではない。
ぐっと我慢していると、これは自分の分だと言われた。
(まる、の?)
まさか自分の分とは思わなかった。
優しくしてくれる太智を不思議に思いながら料理に手をつけた。
幼いながらにも、彼と色々話して違う世界に来たのは解った。
今は説明してくれたテレビを見ている。
夢中になっていたが、男がいないことに気付いた。
「!?」
心細くなり、慌てて部屋の中を歩き出すと隣の部屋で男は着替えていた。
こちらに気付いた男に抱き着くと抱き上げられた。
(なんか…安心する)
泣き顔も見られた今羞恥心は特になく、甘えた。
自分の服を買ってくれるという彼に不思議に思いながらも、一緒に買い物にでかけた。
物を与えられる事が不思議で、不馴れで、戸惑いばかりだが心地は良かった。
帰ってからは一緒に用事をし、風呂に入った。
その中で能力の話をした、姿も見せた。
だけど彼は気持ち悪いと言わず、怪我したら痛いんだからと心配してくれた。
なぜか、凄く安心する。
お風呂を上がってからはとても眠くてうとうとしているとそっとベッドに運ばれた。
おやすみ、と頭を撫でてくれる優しい手に擦り寄った。
(明日からは、素直になろう…)
そっと目を閉じると、直ぐに睡魔は襲ってきた。
(すごくあたたかくて、あんしんするよい)
END マルコSide