アズリエル
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「ナル、お疲れさま! 休憩にしよう?」
作業机の前にやってきて声をかけたのはアズリエルだ。真っ赤な瞳が真っ先に目に入る。それからすこし視線を落とすと、コップに並々と入った水が見えた。よく見ると袖口とふわふわの両手が濡れていた。返答する前に彼の後ろを覗き見ると、フローリングに転々と水が零れているのが見て取れる。どうやら、コップの縁まで入れてくれたらしい。
「えーと……、ありがとう?」
恐らく、当初よりは容量の減ったコップを受け取る。零さないように慎重に。当然のようにコップの外側にも水滴が伝っているので、作業は中断せざるを得ない。狙っているとしたら末恐ろしい。
「どういたしまして。頭痛は大丈夫? お薬も必要?」
「あー……」
そう言えば、作業中にそんなことを呟いた気がする。独り言のつもりだったのに、しっかり聞かれていたみたいで恥ずかしい。気遣いに感謝して、薬を飲むことにする。ついでに掃除もしておこう。
「うれしいけど、水はそんなに入れなくて大丈夫だよ」
「こうするのが一番効率的なんだって!」
「へ、へえ……」
アズリエルはうれしそうに話すので、身近な人に教わったのかもしれない。あまりにも幸せそうだったので、今後もこのたっぷりの水と対面することになりそうだ。
作業机の前にやってきて声をかけたのはアズリエルだ。真っ赤な瞳が真っ先に目に入る。それからすこし視線を落とすと、コップに並々と入った水が見えた。よく見ると袖口とふわふわの両手が濡れていた。返答する前に彼の後ろを覗き見ると、フローリングに転々と水が零れているのが見て取れる。どうやら、コップの縁まで入れてくれたらしい。
「えーと……、ありがとう?」
恐らく、当初よりは容量の減ったコップを受け取る。零さないように慎重に。当然のようにコップの外側にも水滴が伝っているので、作業は中断せざるを得ない。狙っているとしたら末恐ろしい。
「どういたしまして。頭痛は大丈夫? お薬も必要?」
「あー……」
そう言えば、作業中にそんなことを呟いた気がする。独り言のつもりだったのに、しっかり聞かれていたみたいで恥ずかしい。気遣いに感謝して、薬を飲むことにする。ついでに掃除もしておこう。
「うれしいけど、水はそんなに入れなくて大丈夫だよ」
「こうするのが一番効率的なんだって!」
「へ、へえ……」
アズリエルはうれしそうに話すので、身近な人に教わったのかもしれない。あまりにも幸せそうだったので、今後もこのたっぷりの水と対面することになりそうだ。
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