独り言小ネタ
細かい設定なんも考えてないよ。
へたれネズミさんだよ。
――それは、なんて事無い一日の終わりのハズだった……。
深夜2時過ぎ。ネズミが帰宅すると室内は真っ暗で、同居人の姿がなかった。ネズミの帰りが日付を過ぎる事は珍しくなく、いつもならどんな時間になろうと起きて待っていて、寝ぼけ眼を擦りながらも笑顔でおかえりと迎えてくれる、至福の瞬間。それが、一向に訪れなかった。
「…紫苑?」
訝しみながらも、とりあえずリビングに向かい電気を付ける。明るくなった室内を見回しても、同居人――紫苑の姿はなく、物音も気配もしない。
ふと、部屋の中央に置かれたテーブルに目が留まる。
小ネズミ型の小さな置物の下にメモが挟んであるのを見つけ、摘まみ上げ紙面に視線を滑らせたネズミは固まった。
そのメモには……やや右上がりの字でただ一言。
『実家に帰ります。 紫苑』
……おいちょっと待て。
どういう事だ!?最近はファンへの過度なサービスだって控えているし、紫苑に友人面して近付こうとする身の程知らず共の駆除……基、牽制も、紫苑が『友人から避けられてる気がする』なんて悲しげに言うからほどほどにしているし。
などと、珍しく混乱し、ぐるぐると纏まらない思考のネズミは、固まったまま暫くその場に立ち尽くしたのだった。
―――
以上。実家に帰ります言わせたかっただけさ!続きイメージあるけど書く気は無い!因みにイメージは……。
この後ネズミは紫苑の実家に行こうとするが、火藍ママはパン屋。朝が早い。今押し掛ければ迷惑がかかり紫苑にもいい顔はされないことは明白。結局日が昇ってから向かう事に。だけど紫苑はいなくて、ちょうど遊びに来ていた沙布と一緒に脳科学の権威の講演会に行ってたり。
因みに紫苑さんが出てったのはイヌカシのさしがね。近日実家に帰ると話したら、ネズミには言わず当日こう書き置きしとけ、と言われたから、帰郷は事実だし了承した鈍紫苑。