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全てを捧げた恋だった

きっと今回のこれで私は全てを終わらせることができる。
長かったこの旅路が終わる。




「全てを捧げた恋だった」





最後の決戦地になるホグワーツ城に我が君と共に攻め込んでいた。
あちこちで魔法が飛び交っている。
私もしっかりと杖を構え、油断しない様かつバレない程度に手加減しながら応戦して行った。

セブルスとも離れ、私は目的の場所に向かった。
城の中を走り、リーマスを見つけ、そちらに歩いて行った。

失敗はできない。

リーマスを助ける前にまずベラトリックスも始末しなくてはいけない。あの女にリーマスは最愛の女性を殺されてしまうのだから。


彼の幸せのためには貴方が必要なのよ、、、、トンクス。


悔しいし、考えるだけで胸が張り裂けそうになるけどリーマスの幸せの為なら何だってできる。


後悔なんてひとつもない。



自分の心にそう告げて、トンクスと戦っているベラトリックスに向かって死の呪文を投げ捨てた。
緑の閃光があの女に向かい、叫び声が聞こえるのを背にすぐにリーマスのところに向かった。

見知ったホグワーツの教師達が私に呪文をぶつけ、傷ができるが止まらずに突き進み、杖を急ぎながらも確実に構えた。

「「AvadaKedavra!!!」」

ドロホフとほぼ同時に呪文を唱え、その身をリーマスの前に投げ捨てた。
その瞬間ドロホフの杖から放たれた閃光が私の体を貫いた。
ドロホフにも私の呪文が当たり、息絶えていた。

リーマスは信じられないという表情でこちらを見ていた。


「、、、ど、、して、君が、、、。
だって、君は僕たちを裏切ったはずなのに」



「、、、っ、、、悪戯完了、、、。
リーマス、幸せに、、、なってね。」


その言葉を告げて、私は重たくなった瞼に抵抗するのをやめて目を閉じた。


私のこの気持ちは私と一緒に連れて行くね。

貴方は貴方を愛してくれる家族と幸せになって、、、、。

ずっと言えなかった、、、だけどずっと貴方に言いたかった。

死んで初めて隠さずに言葉にできる。

「貴方を愛していました、、、。リーマス。

本当は誰にも渡したくないくらいに。


だけど、、、、、。」


後ろから私の肩に優しく触れる手があった。
振り向くと学生時代の頃と変わらない姿のリリー、ジェームズ、シリウスがいた。


「[#dc=1#]、、、よく頑張ったわね。

ありがとう、、ハリーと私たちの友達を守ってくれて。」


リリーの変わらない微笑み。

リリーに抱きつくとボロボロだった私の体も学生時代の姿になった。

「もういいんだよ、[#dc=1#]。

僕たちの旅路はこれで終わりだ。あとはここからゆっくりと生きている彼らの姿を見守っていこう。」

そう言うジェームズは学生時代の頃と変わらないいたずらっ子の瞳を輝かせて穏やかにそういった。

「[#dc=1#]、よく頑張ったな。
あと、裏切り者って言って悪かった。」
言いにくそうに謝罪してくれるシリウス。


死喰い人の証のある腕に爪を立てながら涙を耐え、彼らを見つめるとダンブルドアも現れた。


「もういいんじゃよ。
[#dc=1#]はよくやった。ここで魂を休めるんじゃ。
お主は愛のために勇敢に生きた。」


その言葉にずっと耐えていた涙を流し、リリーに抱きついた。



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